今朝の岩手日報社の市町村長アンケートを興味深く読んだ。
現職達増知事と挑戦者平野氏、どちらを支持するのかを問うのは普通の問い方だが、私の興味を引いたのは達増県政の評価である。
33市町村のうち 評価するは 8人(うち沿岸被災地 1人)
まあ評価するは10人(うち沿岸被災地 5人)
どちらとも言えないは13人(うち沿岸被災地 5人)
あまり評価しないは 2人(うち沿岸被災地 0人)
評価するとしながら平野氏を支持する長もおり、評価が知事選挙と直接的に因果関係と結びついていないケースもある。いずれにしろ評価するが 18/33は低い評価であることは間違いない。
特にも大槌町、山田町、田野畑村、野田村が「どちらとも言えない」という回答は知事の市町村への配慮が見て取れる重要な指標だ。なぜなら市と違い市町村は財政基盤が弱く、マンパワーが限られているので県からの助力は不可欠であるからだ。そういう被災地自治体が「評価する」という回答を出せないところに根深い問題があるのではないか。
震災対応だけでなくNPO大雪りばぁねっとやDIOジャパン問題への対応の仕方も少なからず評価に影響しているであろう。
普段、私が接している首長の限りにおいて「評価しない」と言えない複雑な心境を読み取れる回答もあった。
「どちらとも言えない」という評価が多かったのも県から悪く思われたくないという心情も働く中で精一杯の批判的意思表示とも言える。
どちらを支持するかでは平野氏9人、現職達増氏2人。
この現況で現職知事である達増氏にたったの2人しか支持しないというのもある意味異常事態である。
これから選挙戦に近づくにつれ、具体的な政策によっては旗幟を鮮明に首町も現れる可能性もあるかもしれない。正しい選択を県民にしてもらえるよう我々も努力していかねばならない。
2015年07月26日
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