新年度に入りいきなり花粉症のスイッチが入ってしまい、体調不良です。まいりました。
4日に開催されたPSG主催の「ILC講演会」とても内容があり、とても示唆に富んだ講演でした。
記憶が飛ばないうちにここに記しておきます。


石川先生は語り口はとても上品でソフトでしたが、内容はかなり厳しいものがありました。
当日初めて知ったのですが、石川先生は立地評価会議のメンバーでもあり、社会環境比較の担当だったとのことです。しかし脊振と北上を比較する上でのクリエイティブな資料が十分とは言えず、難儀したこともコメントされていました。
後藤新平の大風呂敷にたとえて、標題の「布きれ一枚にもならない」代物だったと。
それほどこの北上流域には歴史・文化・地域コミニティ、広域に広がる可能性(脊振にはない)があるのに、そのポテンシャルを生かしたグランドデザインが出てこないのか。もっと大胆にやりなさい。
と私は受け取りました。
一関から摺沢の移動中にも車内から見える景色を見て広葉樹と針葉樹のバランスの良さが保たれている地域と評価されていたそうで、なおさら早急な自らの力によるグランドデザインの策定が急がれます。
吉岡先生はガン治療のお話に特化という今回の予定でしたが、石川先生の講演を受けて筑波研究都市の成り立ちや教訓例を判りやすく示して頂きました。この話のリレーは阿吽の呼吸ともいうべきもので2部構成にした意義がとても深まりました。吉岡先生ありがとうございます。
また、地域特産物である林産物をぜひともILCの研究都市構造物に積極的に利用すべきだとの意見も頂きました。課題と考えていた大構造物にした場合の木材と木材との接合部の技術的な課題も山形県内の企業の技術でクリアになったとの話で、先生には多角的にILCに関して考察をされておられていて、いつもながらひとつひとつのお話が触発されるものばかりです。今回で大東での講演も3回目になるので「今日は難しいILCの中身については話をしませんから・・・」と聴衆を和ませて手慣れたものです。
これからも正しい情報の発信に努めてまいりますのでどうぞよろしくお願い致します。
最後にご協力を頂いたスタッフの皆様大変ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。