この磐井地方には各地に歴史の隠れた史実が残っているのですが、実際に住んでいる人が正確に知らないことがよくあります。
昨日お誘いを受けて参加した紙芝居「製鉄の里 大籠キリシタン殉教物語」のお披露目会は大変意義深いものがありました。
主催したのは「みちのく中央磐井市民会議」(松川 誠理事長)。
一関市内の歴史愛好者で組織する会で、年3回ほど紙芝居を用いて研究成果を発表しており、今回で10作目となるそうです。
紙芝居の読み手は内田正好氏が情感たっぷりに務められました。
この紙芝居は市内の小中学校や図書館に贈呈され、地域学習の教材として活用されます。
昨日、記事として書いた後藤さんが無残にも殺害され、宗教の意味深さについては敏感になっていた時期だけに、殉教という重くも深い内容を噛みしめるように聴衆も深く聞き入っていたようでした。
自分もこれまで津和野をはじめ西日本にある殉教地には機会があれば、教会等に寄り知識を得ていましたが、製鉄という技術とセットで布教が進められたにせよ、迫害を受けながらも信仰の道を貫き通したその史実には日本人が持っている潜在的な精神が影響あると感じ、いよいよ関心が深まりました。いつか世界遺産登録を目指している長崎の教会遺跡群を視察してみたいと思った次第です。
また、これまで作成した紙芝居にも興味をそそる題材がありましたので、時間を見つけて図書館に行ってみたいと思います。地域の歴史を正しく知ることは、地域に気持ちを寄せる大きな力となりますので、これからも会の活動に期待したいです。
2015年02月02日
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