IS(イスラム国)の人質となっている後藤健二さんの救出については現在もこう着状態となっており、日本政府は考えられる最良の手段をもって何とか解放されることを心から願っています。
この一件は日本人の人質拘束から身代金要求、そしていつの間にかヨルダン政府を巻き込んだ複雑な交渉となってしまい、解決に向けてのハードルが高くなった感があります。ISの活動資金源は略出した地域の原油採掘、文化財の盗掘による売買、身代金が主たるものだそうで国とはとうてい言い難い存在です。
ヨルダンと言えば三井倉庫勤務時代にヨルダン人の船員が乗船している船の荷役監督をしたことから、私自身にとっても無縁の国でありません。

ヨルダンの船員は中東諸国の中でもより親しみの持てる人が多かったと記憶しています。
中東問題は原油の支配から解放そしてイスラム世界対西側諸国との対立に発展しており、わが国もこの種の問題をアメリカばかりに問題解決を委ねてばかりもいられなくなったという象徴的な事案となってしまいました。しかし、常任理事国入りを目指すのであれば真の国際平和に向けた活動、人脈の形成など中央情報局を持たない日本は外務省の力をもっとつけていかねばならないでしょう。
明日から2月。いよいよ予算を審議する今任期最後の定例会があります。気を引き締めてまいります。
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