2014年07月20日

地方議会が今果たす役割と問題点

今朝のフジ系の政治番組は地方議会に起こった不祥事についてであった。

東京都都議会の品位に欠けるヤジ問題から始まって、兵庫県議会議員の政務活動費使用の乱脈ぶり、果ては平川市の市長選挙をめぐる買収事件に致るまで不祥事が続いている。
これらの問題には全く弁解の余地なく、各々の地域でしっかり有権者に説明責任と再発防止策を講ずるべきである。

番組の最後まで見なかったが、地方議会に精通している北川正恭氏や片山良博氏をゲストに呼んだまでは良かったが番組の意図は地方議員の質の低さをフューチャーアップし、なおかつ税金の無駄遣いを指摘する内容と私は見切った。どんな番組をつくろうが最終的には質の悪い番組をつくればテレビ局の視聴率に跳ね返るだけだから、どうでもよいが、すべからく地方議員はろくでもなく、政務活動費は地方議員に必要なしと声高にしゃべるコメンテイターには異を唱える。


連続の不祥事=地方議会はどこも質が低いの構図が成り立ちやすいのは議会側の情報発信不足の側面もあるのでここで内在する問題点を整理して考察してみたい。

地方議会(議員)にとって現在岐路に立たされている問題は3つあると私は考える。

一つ目は市町村合併と人口減少が同時に進み、加えて議員定数が減少傾向にある中、議員の存在と役目が有権者にとって分かり辛いものとなっている点だ。合併市町村議会に散見される人口減少と広域化で役所が縁遠くなっている以上に有権者と議員の距離も遠くなっている。議員もその距離感に慣れていない様子がよく見られ、市町村議員と県議会議員との仕事の範囲がかなり重複している部分もある。現行の自治の問題とあわせもって議会の存在意義を有権者に知らしめるのには複雑な状況となっている点を把握しておかねばならない。

二つ目は今問題となっている政務活動費(旧政務調査費)の取り扱いは各々の議会で取扱いが任されており、議会改革が進んでいる議会とそうでない議会では天と地ほどの管理運営が異なる点だ。岩手県議会は全国に先駆けて1円から領収書添付を義務付けるなど、さる県議会で起こった一般常識ではあり得ない使い方がそのまま公開に至ることはあり得ない。したがって悪例をもってすべてが悪いというとらえ方をされては情報公開の透明化を進めようとしている地方議会には迷惑千万な話である。ただし、全国で統一した制度改革をすべきという議論もあることから問題は放置することなく議論を進めることは大事だ。

三つ目は地方自治は二元代表制として、議会が有している権能を活かすとした北川氏が推進している地方マニフェスト運動は徐々に浸透しているものの、依然として権限が集中している首長へ議員が靡く現象が見られることだ。この常態化を打破しないと真の議会改革などおぼつかない。私も条例制定などに多く関わってきたが、議員が執行部まで政策提言をしてどれほどの扱いを受けられているかは不透明だ。いまだに議会対応に割く時間がもったいないと広言する幹部職員が存在するのも事実。
一方で議会権限を法制度で改正すべしとの地方自治制度自体の改革論もあるが、それはそれとして、先ずは議会の存在感を有権者に理解できるように高めていくことが必要だ。

私は首長との善政競争をしたいと考え、その思いを行動にしてきたつもりではあるが、システムとして議会と執行部が建設的な議論を経て県民の負託に応えるという理想の図式にはとうてい到達していない。
残念なことに切磋琢磨する相手である知事本人が議会改革を単に議会の自治の問題とアッサリ切り捨てており、このままでは互いの健全な発展は望めないと思うし、県民にとっても不幸な状況であることをぜひとも理解して欲しい。

話は逸れたがいずれにしても議会(議員)不断の議会改革をもって有権者に議会の存在意義をしっかりと発信することは不可欠であることは間違いない。
posted by 飯沢ただし at 23:54| 岩手 ☁| Comment(0) | My Opinion 【意見を申す】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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