蓮舫議員が安倍首相に質問していたのをたまたま見ていた。
今日の民放ニュースでは
民主・蓮舫氏、復興予算流用問題めぐり安倍首相と論戦 参院予算委
フジテレビ系(FNN) 4月25日(木)20時22分配信
参議院予算委員会は25日、経済・財政などについての集中審議を行い、民主党の蓮舫元行政刷新担当相は、復興予算の流用問題をめぐり、安倍首相と論戦を交わした。
蓮舫氏は「無駄があるのであれば、それを止めていただいて、戻していただいて、被災地に使っていただきたい」と述べた。
安倍首相は「この予算自体を、こういう仕組みをつくったのは、皆さんですよね? 反省してないんですか? それは反省していますよね?」、「まさに皆さんが作った負の遺産を背負っているんですよ」と応じた。
この中で蓮舫氏は、復興関連の基金の予算が、いまだに被災地以外のパチンコ店やスーパーマーケットなどの省エネ設備の整備に使われていることを指摘し、こうした事業の執行をやめるよう迫った。
これに対し、安倍首相は、復興予算はもともと民主党政権が作った予算だと切り返したうえで、「予算の執行は、厳正に対処していく」と強調した。
大凡の議論の内容は報道の通りであるが、基金事業を止められない理由は答弁では明確にされず、不透明感は残った。一度決定した予算の流れ、省庁への分配が、政治体制の交代によっても簡単には変更できないという霞ヶ関の官僚パワーを知らされた議論であった。
今後、基金の使途については経過管理していくシステムを作り、起動させるとの政府答弁はあったので、被災地自治体の地方議会からも十分な監視をしていく必要がある。
話は逸れるが、蓮舫議員の品のない質問姿勢にはうんざりした。
森まさこ担当大臣への質問は復興予算の本質とは関係のない内容であり、政権交代で立場が逆になったら意趣返しの意地の悪いやり方としか見られない。
蓮舫議員はかつて猪口少子化担当大臣にも下品な質問をして、与謝野馨氏から痛烈な批判を浴びたが、これだけ批判をされながら同じような手法を繰り返すあたりは厚顔無恥も甚だしい。
参議院は良識の府といわれ、亡き椎名素夫氏は「参議院は衆議院のコピーにあらず」と参議院改革に尽力されたが、その思いが遠く離れていくような本日の議論を見て、その現状を嘆かざるをえない。
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