本日は採決が行われ、継続審査となっていた23年度の県立病院事業会計と一般会計の認定案件も議事に組み込まれ、どちらも賛成多数で不認定となりました。
不認定の意味するところは議会が23年度予算執行に疑義があり、認めることが出来ないという意思表示です。
当局から花泉診療センター民間移管の最終報告が提出されましたが、次なるステップに進むための内容に乏しく、内部資料的な総括を見ているようで、今事案の最大の肝である、何の理由で唐突に民間移管に踏み込んだのか原因、理由は不明瞭、不明確なものでした。県が地域医療のモデルとまで言い切った民間移管の破綻の責任は重く、今後の医療政策にも影響を与えることから不認定としたものです。
私が「地域政党いわて」を代表して不認定の立場での討論を行いました。
討論の原稿の骨子は私が、及川あつし幹事長が加筆をして完成したもので、まさしく会派の意思を明らかにした討論でありました。
「地域政党いわて」平成23年度決算に対する討論


決算審査における議会の最大の役目は、執行部が血税を使って仕上げた事業のお金の使い方が適正であるか否かを厳しく審査することにあります。
決算を認定するとした他の会派の討論では、23年度予算は東日本大震災からの復興予算が大半を占めているので、一事業の失敗で不認定とするのはおかしいとの討論の内容でしたが、
我々の立場からは、県の医療政策の根幹を成す政策が失敗をした責任を曖昧にしたまま、認定することこそ議会の権能を放棄するに等しいのではないかと判断します。
もしや、認定するとした判断の基準が「県の職員が復興で頑張っているから」「不認定は復興の妨げになる」程度だとしたら、臭いものにはフタをして、都合の悪いものには見て見ぬフリをして通り過ぎる詭弁だと私は断じます。