2012年08月25日

ILC計画推進講演会 in 奥州市

奥州市で誕生した民間組織「いわてILC加速器推進会議の主催による表題の講演会が企画され、出席してきました。

今日の講演会は2本立てで、以前に一度講演された野村総研の社会システムコンサルティング担当部長である北村倫夫氏による「ILCを核とした東北ビジョン」について と
前宮城県都市計画審議会会長である大村虔一(けんいち)氏による「北上高地 国際学術都市」

北村氏が考察する国際科学技術研究都市の形成条件として

1)オンリーワンの世界研究都市拠点
2)先端技術イノベーション
3)高度情報ネットワーク拠点
4)グローバルコミニティ
5)ユニバーサル生活環境    の5つの条件を示しながら

先日 県が示したグランドデザインのうち中核研究拠点ではどのような機能が求められるかを具体的に紹介し、同拠点には世界的な研究機関が少なくとも370は集積するであろうとの見解を示されました。

参考になるジューネーブ近郊の CERN 研究所に関して興味深い問題点の指摘があり、

・施設の老朽化
・未計画な拡張
・緑地空間の減少
・エネルギー効率の悪さ
・研究者のみの閉鎖的空間(科学のバチカンと称される)
・CERN のイメージ、レピュテーション形成の発信不足
・周辺自治体との都市計画、開発計画の連携不足
・産業への波及

これらの問題点は ILCによる国際科学研究都市形成への直接的課題になるとの認識を明らかにしました。

大村氏の講義では筑波学園都市形成の課題を取り上げながら、日本の場合、行政主導で研究都市の形成するに当たっては、弾力的に拡張、変更が可能な意思決定のあり方を指摘された上で

「地域の人たちと心豊かに暮らしができる空間を創造することが最も大事である」との考えは、正に我が意を得たりの感を得ました。

今回の勉強会は ILC誘致により地域がどう変わるか、地域民がどのように関わるかについて示唆を与えて頂き、大変参考になりました。

来る9月15日(土)にはJR大船渡線 摺沢駅隣接の「室蓬(しっぽう)ホール」にて 東京大学准教授
山下 了(さとる)先生をお招きして ILCの勉強会がありますので是非参加をお願い申し上げます。
posted by 飯沢ただし at 23:55| 岩手 ☁| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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