2012年03月31日

職人と責任

今日で平成23年度は終わり。

となると去る方もいれば、新しい方がいらっしゃる。人事異動の季節です。
今週は転勤のご挨拶に来られる方多数。部屋着で応対した方には失礼を致しました。

県庁の職員の方々とお付き合いするようになって14年目になりますが、毎度のことながら事務職の職員の方々はまるで前任職とかけ離れた職場でも新たな職にしっかり対応できるのには驚いてしまいます。これが適応力というのでしょうか。

反面、最近つとに感じるのは、世の中の流れがマニュアル化、法整備も個人情報管理に散見されるように責任回避化の動きが激しくなり、何かしら没個性に陥ってしまっている現状。これは行政だけに限らずの話ですが。

責任の所在の幅を狭めることがイコール、セーフティ。枠を飛び出た動きは可能な限りやらない方がセーフティ。そしてそれは厄介なことに法によって裏づけされてつつある世の流れ。
ひょっとして東日本大震災でその行動形態はより一層濃くなってきたのではないか。

確かに、通常業務をこなしながら復旧・復興の仕事を上乗せすることは相当ハードなものがある。

問題は、リスクがあろうとも前に進む姿勢をしっかり評価するシステムが機能するかどうかではなかろうか。

それを知らずに放置すると「守り」に入るベクトル強度が増すのみ。

職人は自分の仕事に誇りを持ち、且つ責任も取った。

そんな時代はもう過去のものになってしまったのか。

50のオヤジの独り言でした。
posted by 飯沢ただし at 23:45| 岩手 ☔| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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