2011年11月27日

真理を突きとめよ!

今晩放送されたNHKスペシャル「 原発”安全神話”崩壊 」は衝撃的な内容であった。

かつて原子力行政や電力会社、責任ある立場にいた人達の証言で、いわゆる「原子力ムラ」の閉鎖的かつ責任の所在を意図的に回避する議論や行動が明らかになったことだ。

11月23日に東山町で聴講した 環境エネルギー研究所の飯田哲也氏が話していた内容を裏づけする内容であった。

立地要件、シビアアクシデント(重大な事故)に対する対策など、原子力発電所の建設ありきで、都合の悪いものには目をつぶってしまっていた事実。すべては国家にとって原子力発電は有益になるという一点でレールが敷かれていた状況。非常用の電源確保も確率論で処理され、津波で完全に電源が完全に遮断されることを想定することすら避けていた事実。アメリカのスリーマイルアイランド事故からの教訓も活かすことはしなかった。慎重な議論も中にはあったそうだが多数の利益者の前で声はかき消されてしまった。高度な技術や情報量を持ち得た人が沢山いたのに、事故が起きてしまえば近隣住民が害を被るのを認識していながら安全神話に寄り添ってしまった。


すでに重大な事故が発生してしまい、何をいまさらとと当時の責任者に声を大にして叫んでみても何も解決しないが、これらの議論と意思決定に至るまでの経過はしっかりと検証する必要がある。 

思い起こせば同じようなことがあった。

花泉診療センターの民間移管時の県議会での議論で、多数の推進派は「対案を出してみろ!」と凄み、医療提供サービスの中身の議論に応じようとせず、意図的に回避した。現在惹起している問題をどのように捉えているのか議員間討議をしたいくらいだ。


すべては総合的に物事がどのように動くのかを想定しないと判断を間違えてしまう。
自分は常にその視点を忘れないようにしたい。
posted by 飯沢ただし at 23:57| 岩手 ☁| Comment(0) | My Opinion 【意見を申す】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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