荒川の上流にアザラシが頻繁に出没して、とうとう「アラちゃん」と正式に命名され特別住民票を得たようです。
今回はアザラシのことではなくて、荒川上流の「秋ヶ瀬」が今回のキーワード。
実は大学時代にボート部に所属していまして、埼玉県戸田市に一年間のほとんどを過ごす合宿生活をしておりました。長期間の夏合宿となれば、早朝のモーション(練習)は荒川に漕ぎ出すというパターンで、荒川の上流に溯っていくと埼玉県志木市の「秋が瀬取水場」が行き止まりとなるのです。
戸田橋から秋ヶ瀬までは何キロだったの定かではありませんが、特に下級生の頃は距離よりも練習メニューの方が気になってましたから・・・
秋が瀬=ゴールという感覚が体にしみついていて、ある種の安堵感を思い起こさせてくれる地名なのです。なぜならそこで艇を反転させるのと同時に休息が許された場所だったので
川の練習でつかの間の休息は「クソ船」の来襲時のみ。それもまたいい思い出です。
その頃(1980年頃)の荒川の水質は戸田橋付近でも最悪で、夏の暑い時期になると臭いも出てました。しかし、上流の行き止まりポイント秋ヶ瀬まで到達すると、少しはマシになって川鳥の声も聞こえてきましたね。
荒川上流方面は川の中に台船の跡の杭が残っていて、危険箇所が沢山あり、今にして思えば漕手の命は舵手の記憶次第。なんとおそろしや。今であればシーズン前に危険箇所の説明会なんてのも開催義務でしょうな。
アラちゃん出没のおかげで学生時代を思い出しました。12月には漕艇部創立50週年式典が挙行される予定がありのですが、アラチャンの話から秋ヶ瀬にまつわる話題に間違いなく発展することでしょう。
【関連する記事】