昨日、県議会の「災害対策調査特別委員会」が開催された。
執行部からは現在の復旧状況と復興計画について説明がなされ、その後に質疑・意見交換という進行であった。
3.11から約3ヶ月にならんとする今、被災地のニーズんも日々変化しているし、短期的なもの中長期的なもの問題は整理されつつある。
議員は各々が把握している問題を県に対して見解を質し、事実関係と照らしながら是正を求めるという場面が多かった。
私が気になったのは復興に関して。
配布された資料にも県が示す「復興」には主体的な意思が未だに感じられないこと。
これからも県は復興に関して復興委員会の主導でいくのだろうか?
マスコミ方面から復興委員会の小委員会で「県の存在が見えない。」と厳しい意見が複数出されているとも聞く。
昨日の委員会においても当局答弁でこんなことがあった。
県は、復興グランドデザインが固まるまで被災地の水を被った地区においては、新たな建物を建設を控える条例を制定して下さいと県が被災地自治体に依頼行脚をした経緯があった。
ところが自治体からは自己判断に任せて欲しいという声が高まると「最終的には自治体判断ということで」と煮え切らない態度。
その証拠に「自治体側から要請がありませんので建設許可は出さざるをえません」
全く一貫性のない役所の防御答弁に終始。
こんなことでは創造的復興どころか復旧対策でおしまいになってしまう。
県自らがグランドデザインを示さないから下部組織は自然とこういうことになる。
セクト主義や防衛主義が横行する。
被災地のまちづくりについては、すでに高齢化社会が急進する沿岸部であるので、なおさら国に対して産業育成の特区構想など積極的に情報発信していく必要がある。
資料にあった「目指すは世界に羽ばたく三陸地区」の文字が空々しい。
2011年05月28日
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