歴史を紐解くと人類の発展の道筋は、最初の繁栄地から自らの影響の及ぶ範囲を広げ、次なるマーケットを貪欲に拡大することにある。
・アレキサンダー大王の東方遠征
・ローマの領土拡大
・アメリカの西部開拓
日本も文明が西から伝播されるに呼応するように東の方角に人の移動が進んでいった。
人口が増えれば食糧を求め、開墾し、定住する。自然の流れでそうなる場合もあるし、鎌倉幕府や江戸幕府のように政治拠点を移すような政治的な要因もある。
東北地方はついこの前まで、中央政府に必要な鉱物や食料、労働力の供給に甘んじてきた。
だが、地政学的にもこのような歴史的な背景からも、「今に見ていろ」次なる未来は必ず東北に光あり。と勝手に漠然とは思ってきた。
そこで起こった今回の2011.3.11 東日本大災害
正に未曾有の大災害によって東北は物理的にも精神的にも大きなダメージを受けた。
被災地を幾度か訪れ、天の仕打ちの非情さに絶望に近いものを一時は思った。
しかし、硬直していたさまざまな流れを大きく変える機会でもある。
無論、被害を受けた方々の犠牲の上に立ってという前提は織り込むことは当然のことであるが。
そこで第一に考えなければならないのは、
どのような産業を柱にして東北の未来を創造していくかに尽きる。
原料加工や部品調達のようなものでない根っこの深いやつだ。
産業は利益も必要だが、じっくりと思考する東北人の気質にあった産業だ。
エネルギーもライフスタイルも3.11以前と3.11後に変わっていくに違いない。
案外、温故知新からヒントが掴めるかもしれない。
この続きはまた・・・
2011年05月24日
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