2010年12月27日

対立点は熟議すべき

標題の言葉は、今朝の地元紙に増田寛也氏が寄せた記事のタイトルであります。

二元代表制である地方自治法下の地方議会が権能を活かし切れていない未熟さを指摘しながら、地方分権が進んだ時に国政上の政治性を帯びた課題を解決できる実力を備えるべしとの内容でした。


我々「地域政党いわて」が掲げるスローガン「首長との善政競争」の極意はまさに、その点にあります。首長と対立点は熟議で政策論争を堂々と戦わす。これこそ二元代表制の真骨頂です。そして議論の中身は県民と共有できるように、議員が積極的に説明開示していく。このサイクルをしっかりと機能させていけば政治不信どころか、住民の政治参加意欲は高まっていきます。

地方議会が権能を活かし切っていないことは増田氏のご指摘のとおり。議会改革は不断に、有権者と議会との接点は、点ではなく面になるような努力をしなければなりません。

前増田知事が「生活者主権」「地域主権」を今の政府より早く掲げ、地方の自立を叫んだときに岩手県議会も大いに触発され、議員発議条例や議会マニフェストなどの取り組みをしてきました。これからも不断の改革をしなければなりません。


しかし気になるのは、現職知事が「県政の安定には(自分を支持する)議会の過半数が必要」と堂々と言及していること。心境は分からないでもないが、パブリックに出すような発言でもあるまいと思います。二元代表制をどのように認識しているのでしょうか?首長の大きな権力の傘に入り、安住するのはセピア色の時代の話。我田引水しようとも、もはや財源は限られています。これからは貴重な財源を政策判断でどう使うかです。首長は万能ではありませんから、間違いは指摘し、将来どうあるべきかの視点で議員は常に行政側とフェアに対峙すべきです。

私は堂々と政策論争で有権者の信頼を勝ち取る道を選びます。
posted by 飯沢ただし at 23:55| 岩手 ☀| Comment(0) | My Opinion 【意見を申す】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: