
【シアトル時代のランディ】
300勝と簡単に言うが15勝づつ毎年勝ち星を上げても20年はかかる。これまでに24人しか達成したことのない大記録である。
2メートルを越える長身から150キロを越える速球をバシバシと決める様は「ビッグユニット」の代名詞に相応しい。
ランディ・ジョンソンは若い頃はノーコン(ノーラン・ライアンと同じ)であったが徐々にコントロールが身についてから、安定した活躍が出来るようになった。出来るようになったとは本人には大変失礼な話だが、本当にひどいコントロールだったらしい。
ましてや死神(失礼!)のような風貌であるから、打者もさぞかし恐怖であったろう。
ヤンキースにも所属したが、彼の記憶に残る活躍はマリナーズ時代とダイヤモンドバックス時代と思う。おそらく現在イチローがつけている51番はランディの51番とともに永久欠番になることが確実。
今日の記録達成のインタビューで「コントロールを重要視することに近年は注意をはらっている。」とのコメントはランディの言葉だけに投球術とはいかに奥深いものであるかを物語っている。
それにしても45歳になってもなお進化を遂げようとしてしている彼の姿には敬服する以外にない。
まさに僕らの世代の星だ。
次なる目標は5000奪三振となろうが、ジェイミー・モイヤー(フィリーズ所属46歳)とともに一年でも長く現役生活を続けて欲しいものである。