アメリカのGM(ゼネラルモーター)株が1$を割り込んだ。
日本で言う民事再生法が間近に執行される予定であることから、市場評価もガタ落ちといったところか。
「会社は生き物」とはよく言われているが、GM社のとって米国の金融不安が最後の斧を振った形となったが、GM社の中に既に衰退の病巣は深く会社の内部まで巣くっていた。世界生産台数ナンバー1という魔物が社内改革や技術革新を結果的に妨げた。
とはいいつつも現実的には、日本の自動車部品メーカーもGM社と取引をしている会社が114社あると報道されているから影響は免れない。
直接的な経済的影響もさることながら、逆に米国政府がGM社を管理化に置くことによって、日本のメーカーに押されていたEV(電気自動車)や燃料電池車の分野に一気に政府の金をつぎ込んで車市場のシェアを回復するウルトラ作戦を実行するのではないか。という話が出ている。
米国の過去の歴史を見ても、なりふりかまわぬやり方をするのが米国流。ありえない話ではない。
EV車は来年から、燃料電池は10年後には市場に大量に出てくる。それが早まる引き金になえば、世界のエネルギー事情(特に産油国)にも多大な影響をもたらす。
GM社にみならず、米国のビッグ3の行方からは今後とも目を話せない。
2009年05月31日
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