一ヶ所目は「あいち小児保健医療センター」
全国的にも小児科医の不足などを背景にした小児医療に特化した公立病院を建設運営するところが増えてきましたが、このセンターの特徴は文字の如く保健センターも病院内に併設して、夜間でも子供さんの健康状態に不安を感じた場合の相談業務をしていること。
昔であれば一緒に住んでいるおばあさんに聞けば済んだようなことも、核家族が主流となった生活スタイルの中で、このような相談業務は必要不可欠になっている状況であることを病院で併設していることで、病状把握等の適切なアドバイスも電話のたらいまわしをすることなく、ワンストップで行えるという利点があるということです。
また、センター長がわざわざご対応して頂きましたが、当ご時勢の医師不足問題と医師の地域偏在問題に関して有意義な意見交換をしてきました。
【MRI装置も子供が不安にならにようなイラストが書かれてます】
二ヶ所目は「名古屋市立植田東小学校」
この小学校は学童が増加したために新たに設置された小学校ですが、建設前から地域の方々が学校づくりのコンセプトの意思形成を丹念に行い、合意形成の下に建築にあたっては木材をふんだんに利用すりことや、地域の方がナイトスクールと称するコミニュティーの場も含んだ施設も盛り込んだと言う点が特筆すべき点です。
学校の教室や廊下も機能的に出来ていて、ありがちな設計業者のひとりよがりのような所は一ヶ所も私は感じませんでした。
大事なのは、地域住民の方々が「どういう学校づくりをするのか」を建設を機会に真摯に建設的に話し合ったことが大きく評価すべきであります。
このような意見の形成過程を先の県立病院問題でもっと前広く行っておればとつくづく残念に思います。
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