2025年03月30日

チームに必要なもの

1970年代MLB最強のチーム、シンシナチ・レッズは「ビッグレッドマシーン」「リレントレス(容赦ない)レッズ」と称されてその魅力的な光は異彩を放っている。

1975年のボストン・レッドソックスとのワールドシリーズは最高のシリーズと称され、あれから半世紀が経つ。翌年にはヤンキースをスイープしビッグレッドマシーンの性能発揮は頂点に立った。

1970年に後に名将と称されるスパーキー・アンダーソンが就任以来、ボブ・ハウザムとのタッグで見事なチーム作りに挑戦し続けた。中でもスピード重視の野球を目指すために敢行した1971年のシーズンオフに行われたアズトロズとの戦略的な大型トレードによってチームの骨格が形成された。

すなわちビッグ8と言われるタレントに溢れたレギュラーメンバーの完成である。

これはすでに言い尽くされた最も主要な要素であり説明も不要であるが、私はチームを陰で支えたリリーフ投手に光を当てたい。

その投手の名はペドロ・ボーボン。

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チームが最高潮の1972年〜1976年まで、ほとんどをリリーフで6年間毎年120イニング以上に登板している。1イニングだけでなくゲームによっては3イニングも平気で投げていた。

ドミニカ出身のボーボンは負けているときも勝っているときも淡々と黙々と投げ続ける。アンダーソン監督は投手を早めに変えることに特徴があり、先発投手の調子が悪いとすぐマウンドから降ろすので「キャプテン・フック」の異名も持つ監督で、それに応えたのがボーボン投手である。

チームにはスター選手だけではないこうした縁の下の力持ちが不可欠だ。アンダーソン監督にとってなくてはならない投手だったにちがいなく明確に評価されていた。

自分の力を過信して独りよがりの行動をするものはいかに能力があってもチームには必要としない。スパーキーにはそうした哲学があり、事実ボビー・トーランなどはトレードに出された。野球チームだけでなく集団にはこうした哲学がなければ必ず内部から崩れていく。肝に銘じなくてはならないとつくづく思う。
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2025年03月29日

心からお詫び申し上げます

広瀬めぐみ元参院議員に有罪判決 秘書給与詐取で東京地裁、
懲役2年6月、執行猶予5年
【産経新聞 電子版 2025/3/27 15:16】

勤務実態のない公設秘書の給与など計約350万円を国からだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元参院議員、広瀬めぐみ被告(58)に、東京地裁(石川貴司裁判長)は27日、懲役2年6月、執行猶予5年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。

広瀬被告は初公判で起訴内容を認め「違法なことを違法と認識することができなくなっていた」と釈明していた。

起訴状によると、広瀬被告は2023年12月までの約1年間に公設第2秘書の給与名目で計約342万円を詐取。解職届も出し、退職手当として計約16万円もだまし取ったとされる。

広瀬被告は弁護士を経て、22年の参院選で岩手選挙区から出馬し初当選。東京地検特捜部が昨年7月に詐欺容疑で東京・永田町の議員会館事務所などを家宅捜索したことを受け自民党を離党し、同8月に議員辞職した。

裁判所の判決が出ました。有罪判決が出たことは極めて遺憾なことであります。

議員辞職の際にもこのブログで書きましたが、私も積極的に広瀬氏の応援に回ったことで、多くの皆様にご迷惑をおかけしました。政治不信への片棒を担いだことには間違いなく、ここにあらためてお詫びを申し上げます。

公判中の本人の発言もメディアで発しておりましたが、その内容に関してはお粗末なもので、不愉快極まりないものでした。

困った時になぜ周囲に相談しなかったのか、不思議で仕方ありません。我々も弁護士という資格を有していることに過信をしていたのかもしれません。

広瀬氏の影響は知事選にも大きくあり、大変残念でなりません。皆が一所懸命応援してせっかく一穴を開けたと思った矢先に一気に暗転してしまいました。
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2025年03月25日

ありがたき哉、隣の友人

昨日、宮城県議会の高橋伸二議長が岩手県議会議事堂に来庁し、大船渡市の山林火災への見舞金を岩手県議会に贈呈して頂きました。

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【岩手県議会議長室にて贈呈式】


義援金として日本赤十字社を通じて被災者支援に役立てられます。

宮城県議会とは岩手・宮城県境議員連盟やILC共同推進議連などを通じて日頃から共に活動する佳き関係でありますが、今回の大船渡市の山林火災についても何か役に立てて欲しいという心根がとても嬉しく感じます。

今回の災害にもいち早く気仙沼選挙区選出の守屋議員が自民党の小野寺五典政調会長と共に現地入りして頂くなど、感謝に堪えません。高橋議長からもお見舞いの電話も頂戴していたところでした。

こうしたお互いの議会の信頼関係をこれからも大事にしていきたいと思います。

宮城県議会の皆さん、本当にありがとうございました。

岩手日報社と岩手日日社が記事として取り上げてくれました。河北新報社が取材に来ていただければもっと嬉しかったのですが・・・

3月26日追加:当日取材には来なかった河北新報社さんが、今朝の朝刊に記事にしてくれました。ただし、私が写ったところはカットされ(苦笑)
posted by 飯沢ただし at 23:57| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月22日

いよいよ最終章か?

県立大学の人事が発表され、理事長に同大専務理事の石堂淳氏を起用することが報道されました。

千葉理事長の高すぎる報酬に関して5年間あらゆる機会を通じて議会で追及してきましたが、この任期を満了することで詰めることが出来ませんでした。まことに慙愧に堪えません。

助力を頂いた自民党会派の臼澤議員、福井議員、正義に問題意識を持ち取り上げてくれた河北新報社には感謝を申し上げます。

事の発端は千葉氏が副知事時代にあった県職員からの告発投書でした。パワハラにより職員が委縮をしているという内容でした。告発より以前に私は職員から直接その実態を聞く機会もありましたが、結局事実関係を明らかにしようとする最中、退職され、県立大学の理事長職に収まりました。それも前職の任期が残っているにもかかわらず、差し込まれた異常な人事でした。

その後、県職OBから報酬を前職から37万円も上乗せしている(副知事時代と同じ水準)という話を聞き及び、新たな追及を開始しました。

県当局は、県立大学は独立した機関であり、理事会で決定したものは尊重すべきもの、他の公立大学に比して決して高くはない、千葉理事長就任以来多大な貢献をしているという礼賛答弁に終始しました。

ところが、県立大学はこの間、県内就職率は上がらず、県の最高特別職にあった人物を配置した割には成果に乏しい結果となっています。

そもそも報酬は職責に応じて決定されるものであり、前職の報酬水準を維持するということは役所内のお手盛りでしかありません。それも公共の利益を最も意識しなければならない人物が、それに甘んじること自体に問題があります。甘んじるどころかそうした環境を整えて理事長職に収まったという証言も私は県職OBから頂いています。

自分は特別である。有能である。報酬に値する実績を有している。まさに自信の塊です。私は権力を有している人ほど謙虚であるべきだと思います。

河北新報社が報酬問題を取り上げたところ、立ちどころに同社に対して記事の訂正を求めるなどの独善的な行動を複数回にわたって起こしました。メディアへの堂々の介入です。これは県立大学理事会の意思で行ったと私の質問に答弁していますので、理事会を私物化していた可能性も否定できないものです。

多くの県職員がこの実態を認識しながら、私の質問に守備に徹した行動をするのは、県大理事長職にあっても県の人事や政策にも影響力を誇示していと仄聞しており、特に副知事時代の巧みな人事によってこのような体制が維持されていると十分に推察されます。

また、県大理事長職は知事の任命によるものであり、知事との良好な関係により、誰も口出しできない状況にあるのです。

実は千葉氏は副知事時代から政治にも介入してきました。私と同じ会派に所属している議員を呼び出し、「(達増知事に批判的な会派色)色に染まらない方がいいですよ。」と発言しています。何を勘違いしたのか二元代表制をも脅かす増長ぶりをこの頃から発揮していました。

さらに、県職時代に世話をした団体を通じて批判をしないように議員に圧力もかけました。本当に大物です。県職OBでこのような形で名を残すのはかつて厳しく同様に追及したIGRの元社長のK氏と千葉氏くらいなものでしょう。

こうした批判的な空気がある中でも選挙管理委員に就任し(県議会では異例の選挙)権力の維持に余念がありませんでした。加えて教育機関に属しながら民間会社の顧問にも就任されています。この間、達増知事にも質問しましたがまったく問題ないとの認識でした。

このような尋常ではない事態を是正できなかったことについて私の力不足を感じます。私の議会での一連の行動が過度な県政への介入の抑止力に少しでもなっていれば良いのですが。いずれいつか達増知事には任命責任について質問はすることになります。

理事長退任で最終章となるのかは4月になってみないと分かりませんが、当面監視体制は維持をしていきます。
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2025年03月21日

大船渡市へ林野火災視察

本日、私が所属する「いわて県民クラブ・無所属の会(代表 佐々木努県議)」で大船渡市の林野火災に係る現地視察を行いました。

林野火災は鎮圧となり避難指示も解除となったことで一山は越えましたが、まだ鎮火宣言は出ておらず油断のできない状況は続いています。
私は一期目の後半に紫波町における林野火災(高速道路にも影響を与えた)の視察した経験がありますが、焼失した木材の状況を見るとかなり強度な火の勢いであったことが感じ取れました。

視察行程は

@車中から 赤崎町合足(あったり)地区、三陸町綾里小路地区の住家等の被害状況を確認

A下車して三陸町綾里小路地区の林業被害の状況を視察
大船渡農林振興センター 長谷川所長より説明を受ける

B大船渡市綾里地区コミニティ施設・綾姫ホールを視察
大船渡市保健福祉部 佐々木部長より説明を受ける

C車中から 三陸町綾里港地区、石浜地区の住家等の被害状況を視察

D綾里漁協の水産業共同利用施設(定置漁業用倉庫)を視察
大船渡水産振興センター水産振興課 荒木課長より説明を受ける


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E大船渡市役所にて渕上清市長 市幹部と意見交換


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という内容でした。

Dに関しては春先から12月までの定置網漁が令和7年分は期待できず、水揚げ想定金額約2億円余がゼロとなる可能性があります。加えて焼失した定置網用の網、焼失した漁業用倉庫の撤去と再建で約5億円が必要となり、この間の人件費も発生するとのことでかなり厳しい状況であることを説明を受けました。

この件に関しては国や県の支援が必要不可欠となるのは必至で、漁協の再建方針が決まり次第迅速に動く必要があります。

県では応急仮設住宅等の補正予算を25日に上程する予定であり、24日には県議会の災害連絡本部会議の執行部への質疑があります。

生活再建はまったなしで大船渡市は最優先でそこにかかるので、産業の再生については県が力を入れて取り組むことが求められます。

意見交換会では渕上市長に対してご労苦を労うとともに、全国から注目されていることを意識して市側から情報発信を努めて積極的にかけることをお願いしました。

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2025年03月20日

予算特別委員会付帯意見

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【3月19日 岩手日報朝刊第2面】


令和7年予算を審議する予算特別委員会が閉会しました。
終了時間は3月18日の午後23時30分。
新聞記事の通り付帯意見を付けて全会一致で付託された議案は可決しました。

知事の政務秘書のあり方に関して、本会議や予算特別委員会でも議論が複数の会派から指摘をされたことから、付帯意見に盛り込むべきという項目で意見の一致をみるのに時間を要しました。県議会の交渉会派のうち、自民党、いわて新政会、いわて県民クラブ・無所属の会の3会派が盛り込むべきとの意見で、希望いわてが盛り込むことに難色を示していました、が、結局、

「知事の政務秘書については透明性の確保など、本会議や予算特別委員会の議論を踏まえて十分に検討すること。」

全会一致で知事の政策秘書については盛り込むことになりました。

千田正知事、中村直知事の頃にも政策秘書は置かれていたと聞き及んでいましたが、工藤巌知事誕生の折に継続して設置をするものだと周囲で期待する人がいたそうですが、工藤知事は断固拒否したのだと我が会派の村上貢一議員からいい話を知らされました。

増田寛也知事が誕生し、政策秘書が復活しました。(この理由は当時の国政の政治背景が大きく影響しています)二期目の知事選挙直前に県民党を標榜することを自ら宣言し、政策秘書を廃しました。

達増知事になり、再度復活し、現行まで継続されています。

その折の記者会見で達増拓也後援会の活動を補佐してもらうと言及していますので、もはやこの時点で公費で政策秘書を設置する根拠は失っています。

政治活動の透明性に対する動きが高まる中、公費で賄っている政策秘書について情報公開が不十分ならば議会として問題提起するのは当然のことです。今回全会一致で付帯意見に盛り込まれた意義は大きく、今後ともその在り方について追及されていくことになります。
posted by 飯沢ただし at 23:36| 岩手 ☔| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月17日

世の中どうなってる?!

選挙染めるバズり経済 収入6000万円迷惑系YouTuber当選

【日本経済新聞電子版 2025年3月17日 2:00】

「歴史上初めて誰もが携帯電話を使うだけで、自分の考えを国民に納得させ、政治家になる力を手に入れた」。2024年6月の欧州議会選挙でキプロスから当選したフィディアス・パナヨトゥ氏(24)は12月、議場で訴えた。

「10日間空港で無料で暮らしてみた」といった動画で数百万回の再生数を稼ぐユーチューバーだった。日本旅行中の23年に新幹線やバスに無賃乗車を繰り返す動画で物議をかもし、JR九州が被害届を出す騒ぎに発展した。

パナヨトゥ氏はSNSを駆使して欧州議会選に当選した
選挙戦では上半身は背広に3本のネクタイ、下半身は下着でテレビに出演したり、キプロスを縦断する動画を配信したりと型破りな行動で耳目を集めた。投票日の数週間前には投票先の世論調査で2%ほどだったのに、尻上がりに支持を伸ばし20%近くの得票を果たした。

欧州議会では無所属で活動し、欧州委員会の官僚主義などを動画で批判する。最大会派・欧州人民党の幹部は「新世代ポピュリストだ。彼と同じ行動を起こす若者が増えれば民主主義は危うくなる」と眉をひそめる。

世界中でSNSが選挙の信頼・公正を揺るがす。24年1月の台湾総統選では頼清徳(ライ・チンドォー)氏の偽音声が投稿された。9月のスリランカ大統領選でトランプ米大統領が特定候補の支持を表明する偽動画が拡散した。

「アテンションエコノミーと選挙は親和性が高い」。慶応大の山本龍彦教授は指摘する。政治は大衆のアテンションを引きつけ支持を得る。攻撃的な言葉で対立をあおり、構図を単純化して自身の正当性を主張する光景はSNS登場前からあった。

演説を支持者に撮影してもらい「拡散して」と呼びかける政治家も多い。芸能関係などの素材と異なり著作権や肖像権に気を使わなくてもいい点も収益源として政治を扱う配信者には都合がいい。

日本の公職選挙法はマイクを使った演説を午後8時までに限り、ポスターやビラの枚数も制限する。SNSの選挙活動には時間や数量の制限は乏しい。旧態依然の選挙のルールもSNSの負の側面を制御できない一因になっている。

有権者の関心を引きたい政治家、自社サービスに長時間滞在させたいSNS事業者、収益目当ての配信者。互いの利害が結びついて政治がコンテンツ化され、現実の政治を侵食している。

24年は国連開発計画(UNDP)の集計で72の国・地域の37億人が選挙に臨んだ人類史上最大の選挙イヤーだった。25年は日本に男子普通選挙が導入されて100年、女性が参政権を得て80年に当たる。

歴史を重ね成熟したはずの民主主義が日本で、世界で、危機にひんしている。SNSの登場という社会の不可逆の変化の中で、誰がデモクラシーを殺すのか――。


後援会をつくり、街頭演説を定期的に行う。
私のように、このようなやり方しか知らない人たちはオールドファッションと言われる世の中がすぐそこというより、もう来ている。

歴史を重ね成熟したはずの民主主義が危機に瀕している。まさにその通り。正直者が馬鹿を見るような世の中になってしまってはおしまいだ。
posted by 飯沢ただし at 23:57| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月15日

大船渡線ダイヤ改正

3月中旬の週末は県庁の来年度人事の発表とJRのダイヤ改正が発表される恒例の時期です。

来年開業100周年を迎える大船渡線なのですが、上りと下りが一本づつ減少し、なおかつ一ノ関駅発の最終列車が21時15分発から20時35分に繰り上げ!これは飲み会が一次会の最後まで全うできない可能性があり、大事件です。これでは利用者は増えません。

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私も利用した通学列車、摺沢駅を起点にした一ノ関行きの上り列車は始発が5時52分発、次が6時44分発になり、6時30分発よりも14分遅くなっています。この14分の差は大きいですね。私が高校生の頃は6時36分発でした。

さて、手持ちの時刻表で今昔比較をしてみると、

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昭和39年版では上り列車が急行を含めても13本あります。(今年はわずか9本)
そして赤囲みの千厩駅発の上りの通勤通学列車があることに驚き!摺沢駅6時55分です。これは格段に嬉しい時間帯です。千厩駅発は現在は始発便になっています。

そして今からさかのぼること85年前の昭和15年の大船渡線ダイヤ。

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摺沢駅を7時03分発で一ノ関駅着が7時58分着。なんと学生にとって効率的なダイヤ編成です。
お気づきのように柴宿駅、猊鼻渓駅、岩の下駅はまだありません。

一日の本数は下り8本に上りが9本。本数からすると結局昔に戻ったということなんでしょうが、貨物列車もかなり運行してたはずです。当時はもちろん蒸気機関車だったので今よりは運行コストが高かったかもしれません。

人口が減るということはいろいろなところに影響が出てきますね。


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2025年03月14日

予算特別委員会より

今回の予算特別委員会はいつになく張り切って質問しております。

本会議場での質問が制限されていることもあり、エネルギーが貯まってきたのかもしれません。執行部側はどう思われているか分かりませんが😃

本日まで総務部、ふるさと振興部、ILC推進局、保健福祉部、医療局、商工労働観光部の部局審査にて手を上げました。
来週も農林水産部の農業部門と林務部門、県土整備部でも質問を用意しております。

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本日は、昨日行われた医療局の審査の内容を岩手日日紙が詳しく取り上げてくれたので、内容について解説します。

県立病院の経営は今日まで基幹病院(二次医療圏ごとに設定されている病院、両磐一関地区でいうと磐井病院)が収益を上げて、地域病院が苦戦している部分をカバーするという図式で採算の帳尻を合わせていました。その上一般財源から200億超が投入されています。

しかし、今年度の決算見込みは78億円の赤字を見込んでいますが、今までとは中身が異なり、中央病院をはじめ基幹病院が軒並み赤字となる結果となりそうなのです。こうした図式は私にとっても初めての経験であり、おそらく関係者の中でも激震が走ったと推察します。

こうした異常事態から立て直すのは容易ならざるものがあり、基本的な立て直し策を開示することを求めました。

熊谷正信経営管理総括課長は、「地域連携による入院患者の受け入れ、病床見直しやエネルギーコスト削減、費用の効率化といった収支両面の取り組みは不断に進めていく。高額薬のコスト削減についても見直していく」と述べました。

本県だけでなく全国の公立病院も同様の状況にあり、この原因は診療報酬改定が主たる要因となっています。あまりに影響が大きいということで総務省では特別な起債制度設計し、本県においても「資金手当債」の発行し、キャッシュフローを補うことを予定しています。

それにしても、机上でも容易ならざるのに現場まで浸透するには相当なエネルギーが不可欠であるので、私からも新しい県立病院の経営委計画初年度(2025〜2030)に当たることから徹底した協力を得られるようにと意見を述べました。

千厩病院に関しては、来年度から地域包括医療病棟を新たに設置することから医療体制について問いただしたところ、診療科として呼吸器、循環器内科の医師2名を増員するとの答弁がありました。

県立病賓は厳しい経営環境が続きますが、小原医療局長、熊谷総括課長の不退転の決意が滲んだ答弁でしたので、ぜひとも頑張って欲しいと思います。
posted by 飯沢ただし at 23:56| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月11日

14回目の3.11

今年も東日本大震災追悼式は盛岡市内で開催され、出席してまいりました。

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私は過去に野田村で開催された県主催の追悼式を除いては全出席です。(急な降雪による悪天候のため集合場所の盛岡市に約束の時間に着けなかったため断念したもの)

今年は県立大槌高校の阿部豊さんが、これからの震災の伝承について自らの考えを発表されました。阿部豊さんが言うように14歳以下の人は震災の記憶はない訳で、時間は物理的に冷酷に刻まれていることを実感しました。自分の中では震災の記憶がは鮮明すぎて逆に時間経過については疎かになっています。

貴重なこれまでの時間の流れの中で私の中で後悔していることがあります。それは被災地の産業振興についてです。


震災発災時からお隣の陸前高田市を訪問し、当時の戸羽市長とよく意見交換をしました。市役所は生活相談で手いっぱいだろうから、地域の産業振興については県を引っ張り出して使いまわすぐらいな方がいい。振興局を広域振興局に再編したのは産業振興の先端基地という意味合いがあるのだから躊躇なく相談してほしい旨を何度も伝えました。

その後の対応については市の独自な考え方もあり、私は住田町という林産材を大事にしている後背地を活用した自然エネルギー基地などもいかがかと提案しましたが、なかなか既存の考え方から突き抜けたダイナミックなところまで実行するには行き着きませんでした。

当時から人口の流出が一番の心配事であり、やはり震災地に新しい産業を作っていかないとという私なりの危機感でした。

実際は、国の産業振興への主たるメニューはグループ補助金であり、既存産業の維持が目標であったので、そうした余裕ある暇もなかったのも事実です。

しかし、こうした非常時にしかできないもの、国の実証実験場であったり、もっとやれることはありました。そこは広域で考えられる県こそが出番だったはずと思います。ところが、県は一切そういう野心的な考えを実行するにはほとんど至りませんでした。それどころかDIOジャパンなど質の悪い会社に傾倒し、被災地の足を引っ張ることになった事案もありました。

確かに、一部は以前よりも前進した例もありますが、この間の被災地の人口の社会減に歯止めがかからないことが結果として示しています。

今日も達増知事の式辞の中には産業振興がいかにも県が先導している雰囲気を出しています、現実に立ち返って反省するほうが先と私は思うのです。

これからもまだ一人暮らしの方の見守りや、継続して行うことはたくさんありますが、やはり暮らしの元である生活の糧を地域でいかに得られるかはもっと腰を入れてやるべき事と思います。
posted by 飯沢ただし at 21:38| 岩手 ☁| Comment(0) | ★We shall revive ! 【必ず復興】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月10日

3.10

ようやく大船渡市の山林火災が鎮圧。避難指示も全地域解除になりました。
これからり災証明手続きやら、仮住居の決定やら次の課題が出てきますが、まずは災害に一定の区切りがついたことに胸をなでおろしております。鎮火に至るまで消火活動がまだ継続されており、活動に当たっているすべての関係者の皆様に感謝を捧げます。

本日は東京大空襲の日。当時のことを経験した方々も少なくなってきており、命が目の前に晒される恐怖を伝えることも困難になってきたと報道されていました。B29のエンジン音がどれだけの恐怖を感じたことでしょう。

戦争といえば、司馬遼太郎の「坂の上の雲」のNHK再放送が昨日最終回を迎えました。

二百三高地、奉天会戦は以前は見逃していたので興味深く観させてもらいました。

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以前観た日本海海戦はもっと尺が長く迫力があった印象でしたが、厳密な闘いのシーンはそれほど長くなかった感じです。

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下瀬火薬と伊集院信管について、この再放送を機に勉強しました。

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Z旗に関しても東郷平八郎がトラファルガー海戦の信号文「英国は各員がその義務を尽くすことを期待する」に倣ったことも知ることとなりました。

秋山真之が帰国後に「わしらの戦いは社会の役に立ったのだろうか。」の自問自答する場面はいろいろな思いが私も心をよぎりました。
日露戦争で失った敵味方の命のことを思えばこそです。

世界の帝国主義の流れは二度の世界大戦を経て、日本も大きな歴史の渦の中に巻き込まれることになります。

いまだに収まらぬ地域の紛争。人類の希求する平和というゴールはどこまで歴史を学べば辿りつくことができるのでしょうか。
posted by 飯沢ただし at 22:05| 岩手 | Comment(0) | My Favorites 【お気に入り】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月05日

今日の総括質疑

今日から令和7年度の県予算を審査する予算特別委員会が始まり、初日は会派を代表しての総括質疑でスタートです。

本日の見せ場は16時から始まりました。いわて新政会の吉田敬子委員が令和7年度県の目玉であるジェンダーギャップ解消について質問。看板施策と言いながら事業は例年行われているものの焼き直し、さらに組織体制も先進地が積極的に問題解決に目に見える形で再編しているのに本県は従来のまま、これでは効果が期待できないとバッサリと斬り捨てました。指摘は的を得ているので答弁に窮しており、県の本気度が問われることが浮き彫りに。

さらに、次は我らがいわて県民クラブ・無所属の会を代表して質問にたったハクセル美穂子委員。本日は袖口がレース状になった城みちる風のブラウスを下に着こんで気合十分。予算の編成のあり方について、以前から議会で指摘をされている知事の政務秘書のあり方を問題提起。需要がある女性デジタル人材育成事業には予算を増やさないで、この財政難の折に知事の政務秘書は温存されていいのか。

知事は淡々と答弁すればいいものを、この種の問題についてはクレションドヒートアップ。戦後の右傾化を防いできたなどと論理の大飛躍まで飛び出すあたりは何かあるのかと勘ぐってしまいます。

この女性委員お二人は質問内容をしっかりと精査して、事業の効果を質し、自分の考えを真正面に述べたのはとても良かったと思います。

執行権におもねるのではなく、さわやかに自説を展開する。これこそ二元代表制のあり様です。

財政難だからこそ、事業効果を上げるよう予算配置をするのは行政の役目。そこに矛盾があるのなら躊躇なく指摘、改善を迫るのは議員の役目です。なぜなら予算の原資は県民の税金であることに他ならないからです。

明日からは部局審査が始まります。私も委員の一員ですのでしっかり議論してまいります。

【今日の失敗】
帰りの新幹線で政務秘書の件を検索し、佐藤正春議員の過去の質問をチェックしていたら夢中になり、駅を一つ乗り越してしまいました。仙台まで行かなかったのでとりあえず良しとします(苦笑)
posted by 飯沢ただし at 22:16| 岩手 ☔| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月03日

遠ざかるアメリカの信用

大船渡市の林野火災は延焼が続き2100haまで広がっています。
見守るしかないもどかしさは如何ともしがたいものがあります。一刻も早い鎮圧がされることを祈っております。

今日は宮城県議の守屋守武氏と宮城県議会議長の高橋伸二氏からお見舞いの電話を頂戴しました。
私からはいち早く小野寺五典自民党政調会長に大船渡入りをして頂き、災害対応をしてもらったことに感謝を申し上げました。守屋氏からは避難されている方から自宅の状況を知りたいとの要望を受けて中谷元防衛大臣に調査を依頼されたと聞きました。本当にありがたい限りです。

さて、今や毎日報道されているウクライナ大統領とアメリカ大統領の会談が酒場の言い合いの様相になり、私はとても落胆しております。

アメリカという国は寛容と包摂の精神で自由主義国の代表として、度量を示す国という常識はもう過去のものになったようです。かつて映画アラバマ物語等で見られた良識ある国の風土はどこへ行ってしまったのでしょう。これでは世界の宗主国としての信用は失うことになってしまうでしょう。誠に残念な会談となってしまいました。

posted by 飯沢ただし at 22:09| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする