まずは2024年に開業したばかりのCERNの新しいビジターセンター「Science Gateway」へ。

新施設内からCERNのエントランスを臨みます。以前は右の木製のCUBEがビジターセンターの役割を果たしていました。
新しい施設はCERNの紹介だけでなく科学の探求に関してビジターに体感できる施設になっています。ヒッグス粒子が発見されて以来、学生、生徒のみならず一般の方の訪問も増加していて、当日も多くの若い人たちが訪れていました。


次は、CERNの初代加速器 Synchrocycloton (SC)へ。


CERNのレガシーをしっかり残し、CERNが歩んできた先人の偉業と共に紹介する施設。初代加速器にプロジェクトマッピングを写してビジュアル効果抜群です。
施設見学の最後は Atlas 実験のビジターセンターへ。 Atlas はLHCの陽子同士を衝突させた反応を映す巨大装置で日本の研究者も数多く関わっています。

これらの施設は外川准教授、植松博士研究員にご案内を頂きました。

【訪欧団全員でATLAS研究棟前で集合】
13年前に訪問した際に近藤名誉教授に詳細にご案内を頂きましたので、その下地があったのでよく理解できました。
LHCはヒッグス粒子、ダークマターなどの「新粒子の発見」が得意分野なのに対し、ILCは新粒子の性質をくわしく調べることによる「新しい法則の発見」が得意分野だといえます。LHCとILCが研究の両輪となることで、新しい物理の扉が開くと期待されています。
(Newton 別冊 ヒッグス粒子 素粒子の世界 号から引用)