本日火葬に同級生と参列し、最後のお別れをしてきました。

約20年前に患った重病を克服されて、最近までお元気でおられました。お盆に開かれる藤沢町の縄文祭りには審査員として参加されており、毎年お会いするのを楽しみにしていました。昨年は久しぶりに参加されていたのを見つけましたが、お声をかけられず今思うと残念でなりません。
大東中学時代の思春期は人格形成の上で重要な時期で、私にとって岩淵健彦先生、北村弘郎先生、及川勇恒先生は三大恩師です。
中でも健彦先生は3年時の担任であり、1年時は生徒会の指導役でもありました。教科は3年間美術を、3年時には社会を担当されました。
健彦先生は満州から引き揚げて、苦学されて教師になられた話は何度となくお話を伺っており、時には当時のことを涙して語られることもありました。私にとって命の尊厳について初めて考えさせられた時でした。私が入学した昭和49年は学テ闘争の盛んな時期で、先生同士の意見の対立もあったようですが、懐深い健彦先生の存在はそこでも貴重だったと推察されます。いつも笑顔を絶やさず優しく接して頂きましたが、時には核心をついてびしっと厳しく指導も頂きました。

【このような所見を書かれる先生は当時唯一無比で、今読んでも魅力的です💓】
中学三年時の通知表に記された「ロマンを追う」の言葉は卒業後も心の隅に置かれています。(今では私のロマンは趣味のMやKに大人になって色濃く反映されていますが😵)、教えの「ムダの美」の観念は体の芯に組み込まれ、生きていく上での指針になっています。このような豊かな言葉を贈れる先生に出会えて幸運でした。還暦を越えても趣味以外のロマンを追い続けたいと思います。
先生の自宅は県立千厩高等技術専門校の近くにあり、入校式参列の折に何度か立ち寄りお話をしました。先生は中学時代と同じく平らな目線で、何気ない会話の中に、虚飾ではない本質を見極めることをしみじみと教えて頂きました。本当に感謝にたえません。
今は、大好きなサントリーの角を携えて、空の上で成仏されることを願っております。
健彦先生、ありがとうございました。安らかにお眠り下さい。合掌。