2023年05月22日

達増県政振り返りD

2⃣ 行財政
識者は一橋大大学院教授 辻 琢也氏

辻氏:元知事の増田寛也氏は、当時の時代の流れに乗る形で県立大創設など各種事業を行い、そこで達増知事にバトンタッチされた。

県立大創設は工藤巌知事であり識者の認識違いである。確かに西口複合施設アイーナは増田知事時代に策定されたもの。そして後に大きな議論を呼んだ新盛岡競馬場の建設も増田知事以前から企画されていた。

辻氏:県民間で議論を呼ぶ奇抜なハコモノ施設は思い浮かばない。

知事の口から突如出てきた県庁の建て替えの話は???私はこの発言で知事自身の財政規律の基本的考え方や原価観念が透けて見えたと言っていいと思う。

ここでちょっと本来の分析から離れるが

以下辻氏が指摘していた県立病院の合理化、県立高校の再編に関しての指摘についてはかなり和かな表現でまとめられている印象がある。実際のところ辻氏が座長を務めた「持続可能で希望ある岩手を実現する行財政研究会」でのイニシャルターゲットは県立病院と県立高校であったと私の印象は強いがどいうわけか最後に丸められた報告書になっている。

辻氏が最後に「改革にはリスクが伴う」とギッチリと指摘をしているのには何か含みがあるように感じられる。


私は決算総括や一般質問で知事に対して県財政の大枠に対する認識を問いただしたことがあるが、要領を得た答弁にはなっていなかった。実際は事務方に任せきりで財政に対する知事自身の意識は薄いと思う。意識が高ければ突然県庁の建て替えの話をする訳がない。

実際のところ政策の根幹を県庁内でコントロールする人は他に存在しているではないか。なんとなれば知事自身が采配を振るう場面は私の記憶にはほとんどないからである。
posted by 飯沢ただし at 23:00| 岩手 | Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする