穏やかな天気だった年始を忘れるほどの厳しい寒さが続くここ数日。悲報が相次いだ。
今朝は我が家と縁の深い同じ町内会の方の突然の訃報に接し、心が朝から乱れることに。
さらに、父が会社を立ち上げ、大きく規模を拡大した頃に屋台骨を支えてくれた元社員が続けざまに3人も他界されたことは本当に心痛い。
私がちょうど小学校高学年頃に入社された方々で、たまに連れられていった一関の旧営業所の休憩室などですでに知っていたので思い出が深い。その頃の制服は今から見れば質素極まるものでグレイ色の開襟シャツ的なものだった。汗と油とタバコの匂いにまみれたトラックキャビンの空気感は忘れられない。まさに昭和の男の職場そのもの時代だった。仕事が目の前にあれば、構わず取りに行きがむしゃらに働いたあの頃、家族を養うという男のロマンがあった時代。
時が移り昭和の終わり頃、自分も帰郷し入社。共に現場で汗をかくこととなった時に懐かしい思いが増幅したのを思い出す。
もちろん三方の個性は違っていたけれど、共通しているのは強い正義感と使命感。200馬力に満たないトラクターで15トンの荷物を牽引して歩いたのはプロの技量があってこそ。そうした自負が体の輪郭から湧き出でて見えた。そんな姿を見る機会があってこそ私も成長できた。
お別れは辛いが、心を込めて感謝の気持ちを添えたいと思う。