英、ウクライナへ主力戦車「チャレンジャー」の供与表明
【CNN電子版 2023.01.15 Sun posted at 14:23 JST】
英首相官邸は14日、ロシアの侵略に抗戦するウクライナへの軍事支援を強化する努力の一環として英国の主力戦車「チャレンジャー2」12両を供与する意向を表明した。
スナク英首相が同日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、同戦車や追加の砲撃システムの提供を伝えたとした。
これを受けゼレンスキー大統領は14日、SNS上でスナク首相の決定への謝意を示し、「戦場での我々の力を強化するだけでなく、他のパートナー国へ正しいシグナルを送ることになる」と評価した。
ゼレンスキー大統領は侵攻が始まって以降、戦車を含む大型兵器の供与を一貫して要求してきたが、西側諸国は戦闘拡大などを危惧してこれを拒んできた。ただ、ここに来てフランスが軽戦車の引き渡しに動くなどウクライナへの軍事支援の内容にも変化が出始めていた。
欧米製の戦車がウクライナへ実際に供与されれば、ロシアの侵攻後では初の事例となる。
戦車の譲渡ではポーランドも最近、ドイツ製の主力戦車「レオパルト2」を送る計画を発表。フィンランドも同様の措置を検討している。
西側諸国はこれまでウクライナの要求に対して軽戦車程度の武器供与にとどめてきたが、ついに主力戦車の投入に踏み切った。地上戦は新たな局面を生むことになる。英国のチャレンジャー戦車投入が口火となってドイツのレオパルト戦車やひょとしてアメリカのM1戦車も今後投入される可能性がある。
近年ミサイル兵器が高度化して、まさか戦車を主力にした地上戦がこんなにも長い期間に展開されるとは私は考えが及ばなかった。
戦争は何もよいことが生まれない。悲しみや憎しみを増長させるだけである。ロシアの蛮行は自らの国力を低下させ、若い命を粗末にさせるだけであり、一日も早く撤退をして欲しい。
チャレンジャー投入で戦線にどのような影響が出るのか私は想像もできないが、一刻も早い終息を願うばかりである。