来夏の岩手県知事選、小沢氏が「出馬要請」 達増氏も5選へ意欲
【2022/09/04 06:00 河北新報】
立憲民主党の小沢一郎衆院議員(比例東北)は3日、盛岡市内であった党県連会合で、来年夏にも予定される岩手県知事選について「何としても(現職の)達増拓也知事に頑張ってもらいたい」と述べ、達増氏の5選立候補に期待感を示した。来賓として出席した達増氏は「来年の知事選、県議選に向け、草の根の政治を再構築することに全力を尽くしたい」と意欲をにじませた。
達増知事は4期目の任期が10日で残り1年となる。達増氏が師と仰ぐ小沢氏がこのタイミングで「立候補要請」をしたことは、達増氏の決断を促すとともに、前哨戦の主導権を確保する狙いがあるとみられる。
小沢氏は党県連の会合で「(達増氏は)まだ出馬表明していないようだが、私どもは達増知事を先頭にして、岩手の発展を図っていかなければいけない」と強調した。
会合後、達増氏は報道陣に「(知事選への)出馬を表明すべきか、そうでないか。表明するとすれば、いつかというのは、さまざま相談しなければならない」と述べるにとどめた。
7月の参院選岩手選挙区では、達増氏が支援した立民元議員が自民党新人に敗れた。小沢勢力にとっては、昨年秋の衆院選岩手3区で小沢氏が敗れたのに続く連敗で、県政界の力学変化を印象付けた。
達増氏は、こうした世論の動向や国政を含めた政治状況を慎重に見極めつつ、後援会関係者らとの協議を加速させ、立候補の是非を判断するとみられる。
小沢氏の発言について、立民県連の佐々木順一幹事長は「非常に重要な重みのある発言だと受け止めた」と知事選に向け態勢構築を急ぐ姿勢を強調した。達増氏後援会の森越康雄会長は「後援会としてはまだ何も相談していない。今後判断する」と話した。
草の根の政治の再構築も結構ですが、知事職の目指すところは県勢の発展、県民生活の向上が第一ではないですかね。本人から県民という重要な単語が「いの一番に出て来ない」というところが知事職に対する立憲民主党の考え方を示しています。
達増知事は直近の選挙でマニフェストなるものを提示しない(できない?やれない?やらない?)のもこうした発言からうなずけます。