2022年08月27日

安易なグローバル化からの代償

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【8月22日付けの日本農業新聞一面より】


藻谷先生がコメ中心の農業施策に一石を投じた解説です。

食料自給率は国内の農業生産を上げるための指標としてよく使われてきましたが、実際のところ海外から安価で調達できる仕組みが行き渡ってきたのでコメ生産より手間やコストがかかる小麦等については変化を促す大きな動機になり得ませんでした。

しかしながら、ウクライナ侵攻によって基礎食料の流通が滞ると一気に世界中にその影響が出てしまい、日々物価の高騰を招いています。

藻谷先生の指摘の通り、インセンティブを大きく効かしたコメから多品種への生産の転換を本気で考える時期に来ているのだと私も思います。お隣の秋田県ではコメ中心の生産体制から大規模野菜団地の転換をすでに目指して実行しています。一昨年の一般質問で私も取り上げました。

モノの流通のグローバル化によってイスラエル産の柑橘類など昔であれば想像できないような一次産品を調達することが可能になりましたが、こうした便利さを追求し経済活動優先にした先にあったのは、実は世界的パンデミックや戦争による社会不安によってその実態がいかに脆弱なものであったということも明らかになったのです。要は今までが便利過ぎたということなのかもしれません。

不自由でコストがかかるものだけれども、供給の安定、品質の安全を考えれば国内での小麦やトウモロコシなどの自給体制は強化する必要があるでしょう。しかしながら水田から畑作に転換するには土づくりからの大転換を生産者に求められ決して楽にできるものではありません。この件に関しては2月議会で水田活用交付金見直しの議論で認識は深まりました。

農産物のみならず、燃料に関してもこれから我が国の都合で調達できるとは限らず、政策の転換と国民の意識も変えていかなければならない時が来たようです。
posted by 飯沢ただし at 23:25| 岩手 ☔| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする