2022年08月21日

値上げラッシュはどの部門にも

電力最終保障、9月から値上げ 東京電力など9社

【日本経済新聞電子版 2022年8月10日 17:24】

東京電力ホールディングス(HD)など大手電力9社は9月から、電力小売りとの契約を持たない企業に必ず電気を届ける「最終保障供給」の料金を引き上げる。最終保障は割高な料金で一時的に電力を供給する仕組み。燃料高で通常の電気料金より割安になる逆転現象が起きており、経済産業省が是正に動いていた。

最終保障は大手電力傘下の送配電会社が、行き場を失った企業の電力供給を一時的に引き受けるセーフティーネットだ。契約は1年未満を想定しており、企業は料金を払えば電力供給を受けられる。

ただ、電力を調達する卸電力価格の高騰により、電力小売りが最終保障より高い価格しか顧客に提示できなくなっていた。新電力の撤退や事業縮小もあり、最終保障に流入する企業が増えた。東電HD管内では最終保障供給を受けている企業が7月15日時点で約8000社に上る。

大手電力各社は企業向けの通常料金の単価引き上げを検討している。東北電力では11月以降、料金を約16〜18%値上げする。最終保障の料金見直しを受け、今後は利用者が通常の契約に戻ることが想定される。ウクライナ危機による市場価格の高騰が続く限り、需要家への重い負担も継続する。


「最終保障供給」は一般国民には直接的に影響するものではないが、発電コストが激増になっているために電力会社はなりかまわず需要先に負担を求めていくことになっていく。これはある意味序章かもしれない。今後、食糧、エネルギーなどの価格高騰の広がりが大きくなることが予想され、特に年金だけで生活している人への経済的負担は厳しくなっていくだろう。

本日、本県のコロナ感染者は2000人越えを記録し、医療体制もひっ迫している中で有効なセーフティーネットが築けるのか、冬に向けて国も県も対策が急がれる。
posted by 飯沢ただし at 23:24| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする