昨日弊社が所属している両磐インダストリアルプラザの定例会にILCではお馴染み吉岡正和先生の講演があり、参加聴講してきました。
演題は「ILC誘致と企業間連携」
吉岡先生はこの4月から椎名素夫先生がかつて理事長を務めておられたPSG(国際経済政策会)の理事長に就任され、ますます精力的にILC実現のために精力的に活動をされておられます。
PSGは私が県議になった1999年から「加速器科学研究会」を設置し、これまで実質ILC実現目的のために109回の研究会を開催しております。産学官プラス政界をつなぐコーディネーターとしての役割を果たしてきました。椎名素夫先生を支えてこられたスタッフが主要メンバーとして現在も残っており、この秋からは私もよく知る小野寺出氏も再び加わると聞きました。
PSGの事業計画は
@加速器科学研究会を軸にしたILC日本誘致活動を支援
Aデジタル田園都市構想の地域からの発信
Bさらに最近は経済安全保障についても重視
と紹介がありました。
演題の企業間連携については総務常任委員会でも県内視察をして、過去にこのブログでも紹介しておりますが、吉岡先生ご自身の活動が大きく寄与して技術的に十分に対応可能な企業は確実に増えています。
特にILC準備研究所で想定されていた18のワーキングパッケージ(WP)のうち磁場収束と捕獲空洞においては産学官協働のよるILC陽電子源の開発が国内ですでに確保の見込みがついています。
講演の前後に吉岡先生との情報交換の中でここ2年間ILC推進への停滞(吉岡先生はダメージと表現)文科省の有識者会議など先送りにする会議をくりかえするやら、本来推進すべき立場にいる方の逆噴射とも言える行動などに関して鈴木厚人先生や吉岡先生のご尽力によりダメージコントロールは効いてきたとの報告を受けて安堵をしたところでした。
岩手県もILC推進局の局長人事で不可解な人事をするなど、この間時同じくして大きく停滞をしてしまいました。
鈴木俊一財務大臣が第109回加速器科学研究会に発したメッセージの中に「我が国にとって新しいスキームとなる計画を発足するためには、学術、行政、政治、産業界、地域の5つのセクターが一致協力して、かつ、国際的に活動していくことが重要です。」と述べられており、文科省のみならず省庁の連携をも必要との示唆をしています。
私も議員としての立場、加えて産業界人の視点を交えてこれからもILC実現のために頑張ってまいります。