2022年06月30日

自衛隊にこの国を守れというならば

今議会にGDP比2%に反対、専守防衛に徹せよという請願が出ています。

わが会派では今日と明日、本格的議論に入ります。

私は現在の厳しい安全保障の環境、特に中華人民共和国(以下 中共と称します)の軍備増強と実行中の覇権主義にはしっかりとした対応が必要と考えます。日本の防衛費は三木内閣時にGDP比1%という閣議決定がされ、今もそれに準じた防衛費予算になっており、ここ30年もの間大体5兆円程度となっています。ところがお隣の中共は33兆円にもなっている現実があります。6倍以上の規模です。

国民の命や暮らしを守るために、何が必要となるのかという議論は避けて通れません。

まず第一に私は我が国の安全保障には、日米同盟の強化が基軸であることを横においては語れません。椎名素夫氏など日米同盟の発展に貢献されてきた先人が存在したことも忘れてはいけません。国際紛争の仲介に国連をとの議論がありますが、常任理事国のロシアが率先して不条理な軍事侵攻をしたことで現実の厳しさを痛感することとなりました。国を守るための本格的な議論は具体的に進めなければなりません。

中共の覇権主義の拡大にはNATO諸国も懸念を示しており、最近イギリスやフランスの空母が東シナ海にまで渡ってきたことがよくそれを示しています。

自由主義国との連携と防衛力バランスを保つことに対して私は一定の理解を示します。具体的な積み上げの計画や防衛大綱の見直しの議論なしにNATO並みの2%にすぐに必要かという点には即座に得心しかねる気持ちもあります。しかし、30年間横這いの予算では高度化を要求される防衛力に対応できなくなる可能性もあり、その点においてはしっかりと必要な装備を用意しなければならない時期に来ているのは間違いないと考えます。

自衛隊は違憲と語る某政党は急迫不正の時には自衛隊を活用するという考え方を示しました。当面は自衛隊を認め、国民的理解が進んだならば廃止をするという考えも示しています。こういうご都合主義な考え方では日本は守れません。私は絶対にこの考え方を容認できません。

会派の中で納得するまで議論をしたいと思います。

posted by 飯沢ただし at 07:15| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする