ここ2年参加していなかったのでとても新鮮な気持ちで参加させてもらいました。
【30回を記念して「ひこばえの森交流センターに建てられた看板、ちょっと見えにくいか(・_・;)】
共同主催者の畠山重篤氏からはこの30年以上のイベント継続を通じて森川海の系をなすことの普遍的な意義が高まってきたことが報告されました。
また、京都大学名誉教授田中克先生からは、この間に森と海との循環による持続的な環境保持の学術的研究は飛躍的進化を遂げ、森里海のつながりをAI(人工知能)によって科学的に実証されたとのお話を頂きました。すなわち河川流域の森林面積と海に生息する生物の和の相関関係についてです。さらに格差と分断が進んでいる今の世情に対して、この自然と社会との再生に向かうつながりは持続社会の源となるとの自説も披露されました。
さらに、今回はスペシャルゲストとしてアメリカ合衆国のスミソニアン環境研究所から関係者の方が来光されました。
ご挨拶の中で、今回の来日はエコシステム、生体系を修復するために自然を生かした工法の導入について日本の皆さんと意見交換することが目的で特に東日本大震災後の修復について関心があるとのことでした。
カキの養殖で有名なアメリカ東部のチェサピーク湾では今では10%ほどの生産量となったことが象徴的な出来事であり、自然を生かした工法が生態系に好循環を生み出すことお話され、まさにこの森川海の精神と相通じるものと感じ入ったところでした。
また学術的な研究を進化させるだけでなく市民との正しい理解を進めていくことの必要性もお話されておりました。
開会式セレモニーの後に畠山さんとこの取り組みが大きく世界的に波及されてきたのを受けて来年は35回目にもなるのでイベント前日に講演会もしくはパネルディスカッションなど企画してはどうかとお話させて頂きました。
地球環境のためにという大きなテーマまで波及したこの森川海の理念がグローバルに展開され、田中先生がお話されたように世界平和に結びつくように今後大きく広がることを期待し、私も何らかの役に立ちたいと思います。