2022年04月26日

危険の認知

北海道斜里町ウトロの観光船遭難が難航しているとのこと。お亡くなりになった方には心からご冥福を捧げます。また、未だ行方が不明な方には一刻も早く見つけてほしいと願うばかりです。

20代前半三井倉庫在職時に安全衛生会議が月に一度開かれ、会議の中で安全衛生担当であった小原さんが繰り返しお話していたことを思い出します。

事故はなぜ起きるのか。

1)危険を認知できない。目の前にふりかかる危険を察知できない。
2)作業の手順を勝手に省く。手抜きをする。

もう一つあったと思いますが、今回の観光船事故は2つとも見事にあてはまります。
自然の脅威を自己都合で勝手に判断して、大丈夫だと思って出航した。予想される高波に対応した船の装置を施していなかった。

今回の事案は起こるべくして起きた事故と言えます。危険の認知を磨くには常に当事者が努力をしなければなりません。二度とこのような事故が起こすことのないように海上だけにとどまらず運行関係者は肝に銘ずべきです。

この事案で、思い出すのは平成16年に議員発議で制定した「プレジャーボート等に係る水域の適正な利用及び事故の防止に関する条例」です。

この条例は漁業関係者からの声が契機となり、条例制定に向けて私が発起人となって制定した条例でした。救命胴衣の着用義務をプレジャーボートの使用者のみならず漁業者にも促した画期的な内容でした。違反した場合には過料規定まで規定しました。

県内での説明会では使用者から厳しい質問が浴びせられましたが、三井倉庫在職時に経験した小型フェリーで何度も港外の本船まで往来した経験が役に立ちました。

事故の防止にはプレジャーボートの操縦者だけなく漁業者も救助の責務を負うことを明記したことを、この機会に関係者に伝えたいと思います。

事故にはやむを得ない、避けがたい事故ももちろんありますが、大概は未然に防げる事故がほとんどです。常に意識を上げておくことが肝要なのです。
posted by 飯沢ただし at 23:58| 岩手 ☔| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする