2022年02月23日

アメリカの存在感が問われる

ウクライナをめぐるロシアの動向が心配です。

ウクライナは地政学的にロシアにとって生命線であり、プーチン大統領の大きな懸念材料です。ソ連崩壊により東欧諸国が民主化し西側に吸収される形となり、ジワジワと境界線が東に寄ってきた状況はプーチン大統領にとって心持ちがいい訳がありません。

しかし、ロシアのお国の事情があったとしても一方的な武力を背景にした干渉行為は許されません。

アフガニスタン侵攻の際も解決が長引きましたが、今回はロシアも引き下がらないと思料します。

その原因となっているのがアメリカ合衆国の国力の低下であることは間違いないと思います。もはや世界の警察である地位ではないと自ら宣言したあたりに国内問題が深刻になっているのが伺えます。群を抜いた経済力によって圧倒的な軍備を維持してきた歴史も、国内経済の疲弊と中華人民共和国の台頭によってその地位が揺らいでいます。

ロシアも武力を行使はしたくないが黙ってみてはいられない。そこでアメリカの外交力が問われるのですが、キューバ危機のを回避した時のような外交ルートがあるのかどうか。そういえばあの時も民主党政権だったし、アフガニスタン侵攻時もカーター大統領で民主党政権だった。単なる偶然ではないような気がします。

大国間のバランスが崩れるとろくなことは起きません。ここでアメリカの対応が間違うと中共もその間隙をついて台湾海峡に動きをするかもしれない。過去にもクリミア戦争で帝政ロシアは極東地域にも問題を波及させた歴史があります。

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地図にあるようにセバストポリやヤルタは歴史的に戦争の歴史に刻まれた地名。

この紛争は世界の経済情勢にも大きく影響を与えるだけにバイデン大統領の手腕が問われますが、大丈夫でしょうか。心配です。
posted by 飯沢ただし at 23:55| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする