その内容は、学術的意義は大きいとの評価があった一方、国際費用分担の目途が立っていないとして準備研究所(プレラボ)への移行は時期早尚としたものでした。当初は「困難」でしたが最終議論を経て時期早尚となったものと理解しています。
文科省の有識者会議は学術的意義があるかどうかを諮問された会議であって、準備研究所の線まで議論が入り込むのは範を越えていると思うのですが、私の考え方とほぼ一致する解説記事が岩手日報社に掲載されていて、思わず「その通り!」と叫んでしまいました。
【2月15日 岩手日報朝刊 第4面から】
及川氏の内容はまさに本質を得ていて、これまでの有識者会議の議論は文科省内の枠内案件ではないものを無理に小さな籠に押し込んでいる感があり、まったく国益という高いレベルでの議論に達していないことは誠に残念です。
この有識者会議もKEKのILC推進チームもどうやら腰が引き気味で文科省のバイアスがかかっている節があり、ここは解説にもある通り、「科学技術立国」を掲げる現政府の判断に委ねるしかないと思われます。悠長に構えている状況ではなく、ここは地元としても別の展開を考えていく必要があります。
国会議員で構成するILC議連の会長に元幹事長の塩野 立氏が就任したようです。幹事長と事務長は会長に一任されたと聞きましたが、確固たる体制強化を心から願うばかりです。