【いわて県民クラブからは佐々木努政調会長が登壇】
以前に記した通り、達増知事の政治姿勢に相対する陣営は衆議院選挙の結果を受けた達増知事の記者会見の発言や政務秘書の問題について以前より時間を割いて厳しい質問がありました。
私の予想よりは知事は真摯に答弁されていたと思います。
しかし、野党連合の推薦で当選したという結果を背景に、政治活動は自由に行われるべきとの考え方は従前と変わらずで、一区に候補者を擁立したことに関してもウヤムヤな答弁、公費で身分が保証されている知事の政務秘書が野党の候補者の援助をしていたことにも政治活動の自由を盾に譲りませんでした。
米内紘正議員の、知事は政治活動と県民利益をどちらを優先するのかの問には、もちろん県民利益と答弁されましたが、客観的に観て今の政治状況から考えると野党候補に助力することがどれだけ県民利益に貢献しているのかは多くの県民が疑問に思われていると感じます。
現在の与党に傾注することは、利益誘導につながるとの見解を暗に示し、自公政権ではない政権を立てることこそが理想と強弁するのは勝手ですが、県民の利益を政策の実行や活動でけん引する義務が知事にはあるはずです。私はリアリストなので現政権との対話の窓口を狭めても達増知事が政治的野望を優先することは容認できません。
肝心の政策的な質問には事務方が用意した原稿を読むだけで自らの熱を発信する場面は今議会も認めることができませんでした。それは与野党どちらの議員に対しても同じ姿勢なのです。
実はこうしたやり取りは14年以上濃淡はあれ繰り返されているわけで、この間岩手は本当に他県と比して抜きんでているものが形成されてきたのかと言う疑問にいつも当たります。できない理由を災害対応やコロナ禍が言い訳にされては困るのです。