今回訪問したのは田野畑村、普代村、洋野町です。私にとって今回の訪問先は3自治体とも初めてでした。前日は宮古泊で朝から車移動でしたが三陸自動車道路の威力をまざまざと実感することとなりました。
【田野畑村工藤光幸総務課長と要望書を手交】
田野畑村では予定時間よりも30分以上到着したにもかかわらず、ご丁寧な対応をして頂きました。佐々木村長はあいにく出張中ということでしたが、工藤課長は大東町渋民の永澤國雄先生の教え子ということや大東町大原出身で以前田野畑村で助役を務めていた前県教育長の高橋嘉行氏の話題が出て和気あいあいとした雰囲気の中で村政課題について意見交換をしました。
田野畑村は三セクで経営している「たのはた牛乳」で有名ですが、獣医師が村内で不在となり酪農家が不便していることや主力魚種の秋サケが例年の10%ほどしか揚らず漁協の近年は経営も厳しく、村内経済の盛り上げるための次の手を模索中とのことでした。三陸鉄道の通学支援には引き続きお願いしたいと強く依頼をされました。人口が減少するのは地理的条件が厳しいところほど急で将来の財政運営の厳しさが容易に想像されるのですが、お話を聞くとその深刻さが身に沁みて実感させられます。それでも役所の皆さんは頑張ってます。
【柾屋伸夫普代村村長と】
普代村では柾屋村長が直々に対応して頂きました。そして副町長には以前県の議会事務局に在籍していた竹花強志氏が就任されておりました。喫緊の課題として台風16号被害の影響がいまだに大きく、県からも職員が一人派遣されていて対応に当たっています。普代IC周辺も増水して交通が不可となるなど今後の治水対策について要望されました。田野畑村と同様に秋サケの不漁は村経済に大きな影響を受けており、現在進めている対策では地球温暖化の影響から限界が近づいていることは分かりつつも大胆な打開策を打てないジレンマを抱えているようです。それでも村長はじめ決して悲観することなく前を向いていることを感じ取れました。
この日の最後は洋野町を訪問。考え事をしていて出口ICを降り忘れて青森県まで行ってしまいました(・_・;)。
時間に余裕があったので約束の時間には間に合いました。水上町長は北海道の鵡川に出張とのことで野田清旨、林剛敏 両副町長にご対応を頂きました。水上町長は県議会で4年間お付き合いをさせて頂いたこともあり、面会できなかったのは残念でした。町長からの言づけで県議会議員の選挙区再編に関して県北地域から議員数を減じないようにとのお話が副町長からありました。確かに地域振興のためには県議の存在は地域にとって大きい存在ですが、県議会自治の問題として一人区を温存するのは決して好ましいことではないと私は結論づけていますので、今後総合的な見地から他会派と協議を進めていきたいと考えています。
県北沿岸3自治体を訪問して、議会で当該地域の課題については聞いているものの実際に足を運んで意見交換すると問題の深さを痛感します。
知事との懇談を欲しているものの実現できないのはすでに諦めになっているようです。問題解決のカギは現場にあると明言している知事が現地に足を運んでじっくり首長と話し合いもしない理由が私には理解不能です。