県議会12月定例議会は明日から一般質問が始まります。
達増知事に政治的に距離を置く自民党と我々「いわて県民クラブ」からの登壇者は合計4名。「いわて県民クラブ」からは政調会長である佐々木努議員が登壇します。
先の衆議院選挙の結果を経て初めての一般質問となります。4名とも知事の政治姿勢や衆議院選挙の結果の受け止めを質問項目に提出しており、どのような議論が展開されるのかが注目されます。(もちろん興味を持たない会派もありますが)
しかしながら、今までの事例を見ると定例記者会見では持論を展開して意気軒高の知事が、本会議場では一転して軽く受け流す時間切れ作戦を取る傾向があり、どれだけ追及できるかは議員の手腕の見せ所です。
特に3区の結果の受け止めについては意味不明の発言をしているので、ぜひ本会議場で真意を質すことを期待します。
以前にこんなことがありました。2年前の改選直後の代表質問のことです。
大量得票でご満悦の知事が、記者会見で自らをニュータイプの知事と称し、得票結果から議員は知事に真っ向から反対するのはおかしいとまで豪語しました。その会見の結果をもとに私が二元代表制の意義から発言の真意を問いただすと「そんなことは言っていない」と申されたことがあります。
私は呆れかえってしまいましたが、こうしたその場しのぎをすることに矜持を持たない方ですので、こういう場面になったらぜひ議事進行をかけていったん答弁を整理させることを質問者にはお勧めします。
コロナ感染の拡大はここ1カ月落ち着いていますが、本日感染力が高いオミクロン株が日本でも確認されて安閑とは出来ない状況にあります。感染予防対策やいざ感染拡大となった場合の病床確保など医療対応についてしっかりと議論することは言うまでもありません。
2021年11月30日
2021年11月29日
オミクロン株の水際対策強化
インバウンド期待に冷や水 新変異株、水際強化で観光地
【共同通信電子版 11/29(月) 18:34配信】
新型コロナ緊急事態宣言などが全国で解除されて以降、日本人旅行者の客足が徐々に回復しつつある国内観光地。インバウンド需要の復活にも期待を寄せていたが、新変異株を受けた水際対策の強化で冷や水を浴びせられる形となった。
「また変異株。いつまで店を続けられるのかな」。東京・浅草の仲見世通りの和雑貨屋経営者(67)は、ため息をついた。通りはにぎわいが戻り始めたばかりだ。
大阪市の道頓堀商店会の事務局長(70)は「第6波につながらないか心配だ」と不安をこぼす。商店会の飲食店や土産店の売り上げは回復傾向にあるが、感染拡大前と比較すると好調な店でも6、7割程度という。
岸田内閣のオミクロン株への対応は早かった。
菅内閣の対応が遅さで蔓延させた苦い経験を生かしてのことだろう。
コロナ前までYOKOSO JAPANで日本政府は観光業にテコ入れしたが、今ではまったく逆の目が出てしまっている。インバウンド客よもう一度という甘い夢はしばらく封印せねばなるまい。致し方ないことだと思う。
観光業はこれから国内客を対象にした方策を探らなければなるまい。
【共同通信電子版 11/29(月) 18:34配信】
新型コロナ緊急事態宣言などが全国で解除されて以降、日本人旅行者の客足が徐々に回復しつつある国内観光地。インバウンド需要の復活にも期待を寄せていたが、新変異株を受けた水際対策の強化で冷や水を浴びせられる形となった。
「また変異株。いつまで店を続けられるのかな」。東京・浅草の仲見世通りの和雑貨屋経営者(67)は、ため息をついた。通りはにぎわいが戻り始めたばかりだ。
大阪市の道頓堀商店会の事務局長(70)は「第6波につながらないか心配だ」と不安をこぼす。商店会の飲食店や土産店の売り上げは回復傾向にあるが、感染拡大前と比較すると好調な店でも6、7割程度という。
岸田内閣のオミクロン株への対応は早かった。
菅内閣の対応が遅さで蔓延させた苦い経験を生かしてのことだろう。
コロナ前までYOKOSO JAPANで日本政府は観光業にテコ入れしたが、今ではまったく逆の目が出てしまっている。インバウンド客よもう一度という甘い夢はしばらく封印せねばなるまい。致し方ないことだと思う。
観光業はこれから国内客を対象にした方策を探らなければなるまい。
2021年11月27日
優先順位は「一人区」の解消である。
任期中毎に設置される議員定数等検討会議が今、ヤマ場を迎えています。
選挙区の区割り変更は、国勢調査による人口統計が重要な判断材料となるのですが、調査結果と検討会議の議論する時期が噛み合わないと過去の例をみるとなかなか改革に切り込めないことがよくありました。
今回はしっかり噛み合っていますので、東日本大震災等によって但し書き(ペンディング)されていたものを今回は議会として動かさねばならないと私は強い義務感を持っています。私もこれまで過去に定数懇談会時代からこの会議には委員として加わっていますので、特に一人区の解消については長年検討課題として申し送りされてきました。したがって議会の自治として今回こそは形にせねばならないと決意しています。
定数48人、遠野選挙区一人区は現状通りとすること(遠野地区は配当期数1を上回っていることと、地政学上他の選挙区と合区することは困難であるとの結論)はすでに交渉会派全会派の合意を得ていますので、残す課題は他の一人区をどのようにするかということになっています。
第三会派の「いわて新政会」のみが一人区を解消しないで現状の通りを主張しています。
その理由は東日本大震災の影響が残る中、県北沿岸地区には定数を維持すべきであるを理由にしていますが、これまでの議論で温存が最優先で一人区解消には明確な根拠を示せていません。
新政会には再編対象の該当地区選出の議員が3名在籍しており、こうしたことも議論が前に進めない理由かと推察しますが、議会が自律作用を失っては県民の議会に対しての信頼が保持できないと考えます。
一人区は有権者の多様な選択肢を奪い、死に票も増えます。これは有権者の政治参加や行政課題への向き合い方にも影響を与えます。現に県北の九戸選挙区は三回連続無投票という結果になっており、12年も選挙が行われなかった事実は民主主義の醸成という観点から好ましいこととは言えません。
現状から変化を加えることには必ず抵抗が出ます。しかし、先人の議員も厳然たる数字(人口減)の前に一定のルールの下に厳しいヤマ場を越えてきました。現職である我々はこれを避けて通れない時期になっている、問題を先送りはできないと思います。
具体的には、今回の人口統計を基にすれば、久慈選挙区定数2から1へ、九戸選挙区が1のまま、二戸選挙区が定数2から1へということになります。現状から比較すると県北地区が5から3、定数2減になります。
今回提示された案、すなわち九戸選挙区を分割して軽米町、九戸村を二戸選挙区に、洋野町を久慈選挙区に合区すれば、二戸選挙区、久慈選挙区とも定数2となり県北地区2減が1減にとどまることができます。軽米町と九戸村は県北のカシオペア連合で二戸地域という括りで歴史的にも文化的にも密接な関係にあるという背景があることも分割を可能にする根拠になっています。これまでこうした議論が出来なかったのは選挙区の括りに「郡(ぐん)」という考え方がありました。しかし、法律の改正により「郡」による縛りはなくなったことが議論を可能にしました。
第一会派の「希望いわて」、第二会派の「自民党」、第四会派の「いわて県民クラブ」もこの九戸選挙区分割案で進める意思表示をしています。また、25日の会議で意見が割れていた大船渡選挙区、陸前高田選挙区も合区することを自民党も容認したため、大きく一人区解消への流れは強くなってきました。
今回の人口を基にした選挙区割りで一人区が一気に2つも増えることを容認してしまえば、県議会は自律する機能がないとの指摘を県民から受けることになりかねません。
地域振興のために県議の数は必要との対象当該自治体の気持ちは理解しますが、但し書きは大きな事由があり、それを議会全体が共通理解してはじめて適用されるべきものです。県北地域の自治体からは定数5維持の要望書が県議会に提出されていますが、そもそも久慈選挙区は2回連続但し書きの適用を受けて定数を減じていませんので5という数字は現実的にありえなく、国勢調査の結果から現状の3から議論を始めることになっていることが認知されていないと思われます。
次回の会議は12月8日。議会の自治能力が問われる定数検討会議です。
選挙区の区割り変更は、国勢調査による人口統計が重要な判断材料となるのですが、調査結果と検討会議の議論する時期が噛み合わないと過去の例をみるとなかなか改革に切り込めないことがよくありました。
今回はしっかり噛み合っていますので、東日本大震災等によって但し書き(ペンディング)されていたものを今回は議会として動かさねばならないと私は強い義務感を持っています。私もこれまで過去に定数懇談会時代からこの会議には委員として加わっていますので、特に一人区の解消については長年検討課題として申し送りされてきました。したがって議会の自治として今回こそは形にせねばならないと決意しています。
定数48人、遠野選挙区一人区は現状通りとすること(遠野地区は配当期数1を上回っていることと、地政学上他の選挙区と合区することは困難であるとの結論)はすでに交渉会派全会派の合意を得ていますので、残す課題は他の一人区をどのようにするかということになっています。
第三会派の「いわて新政会」のみが一人区を解消しないで現状の通りを主張しています。
その理由は東日本大震災の影響が残る中、県北沿岸地区には定数を維持すべきであるを理由にしていますが、これまでの議論で温存が最優先で一人区解消には明確な根拠を示せていません。
新政会には再編対象の該当地区選出の議員が3名在籍しており、こうしたことも議論が前に進めない理由かと推察しますが、議会が自律作用を失っては県民の議会に対しての信頼が保持できないと考えます。
一人区は有権者の多様な選択肢を奪い、死に票も増えます。これは有権者の政治参加や行政課題への向き合い方にも影響を与えます。現に県北の九戸選挙区は三回連続無投票という結果になっており、12年も選挙が行われなかった事実は民主主義の醸成という観点から好ましいこととは言えません。
現状から変化を加えることには必ず抵抗が出ます。しかし、先人の議員も厳然たる数字(人口減)の前に一定のルールの下に厳しいヤマ場を越えてきました。現職である我々はこれを避けて通れない時期になっている、問題を先送りはできないと思います。
具体的には、今回の人口統計を基にすれば、久慈選挙区定数2から1へ、九戸選挙区が1のまま、二戸選挙区が定数2から1へということになります。現状から比較すると県北地区が5から3、定数2減になります。
今回提示された案、すなわち九戸選挙区を分割して軽米町、九戸村を二戸選挙区に、洋野町を久慈選挙区に合区すれば、二戸選挙区、久慈選挙区とも定数2となり県北地区2減が1減にとどまることができます。軽米町と九戸村は県北のカシオペア連合で二戸地域という括りで歴史的にも文化的にも密接な関係にあるという背景があることも分割を可能にする根拠になっています。これまでこうした議論が出来なかったのは選挙区の括りに「郡(ぐん)」という考え方がありました。しかし、法律の改正により「郡」による縛りはなくなったことが議論を可能にしました。
第一会派の「希望いわて」、第二会派の「自民党」、第四会派の「いわて県民クラブ」もこの九戸選挙区分割案で進める意思表示をしています。また、25日の会議で意見が割れていた大船渡選挙区、陸前高田選挙区も合区することを自民党も容認したため、大きく一人区解消への流れは強くなってきました。
今回の人口を基にした選挙区割りで一人区が一気に2つも増えることを容認してしまえば、県議会は自律する機能がないとの指摘を県民から受けることになりかねません。
地域振興のために県議の数は必要との対象当該自治体の気持ちは理解しますが、但し書きは大きな事由があり、それを議会全体が共通理解してはじめて適用されるべきものです。県北地域の自治体からは定数5維持の要望書が県議会に提出されていますが、そもそも久慈選挙区は2回連続但し書きの適用を受けて定数を減じていませんので5という数字は現実的にありえなく、国勢調査の結果から現状の3から議論を始めることになっていることが認知されていないと思われます。
次回の会議は12月8日。議会の自治能力が問われる定数検討会議です。
2021年11月22日
いよいよ門戸開放か
外国人就労「無期限」に 熟練者対象、農業など全分野
【日本経済新聞電子版 2021年11月17日 18:00 (2021年11月18日 5:16更新) 】
出入国在留管理庁が人手不足の深刻な業種14分野で定めている外国人の在留資格「特定技能」について、2022年度にも事実上、在留期限をなくす方向で調整していることが17日、入管関係者への取材で分かった。熟練した技能があれば在留資格を何度でも更新可能で、家族の帯同も認める。これまでの対象は建設など2分野だけだったが、農業・製造・サービスなど様々な業種に広げる。
別の長期就労制度を設けている「介護」を含め、特定技能の対象業種14分野すべてで「無期限」の労働環境が整う。専門職や技術者らに限ってきた永住への道を労働者に幅広く開く外国人受け入れの転換点となる。
特定技能は人材確保が困難な業種で即戦力となる外国人を対象に19年4月に設けられた。
実務経験を持ち特別な教育・訓練が不要な人は最長5年の「1号」を、現場の統括役となれるような練度を技能試験で確認できれば「2号」を取得できる。更新可能で家族も滞在資格が得られ、在留10年で永住権取得が可能になる。
入管庁などは、2号の対象に11分野を追加し、計13分野にする方向で調整している。介護は追加しないが、既に日本の介護福祉士の資格を取れば在留延長などが可能となっている。
ただ、自民党の保守派などの間では、外国人の長期就労や永住の拡大は「事実上の移民受け入れにつながりかねない」として慎重論が根強い。結論まで曲折を経る可能性もある。
特定技能の制度導入時、入管庁は23年度までに34万5千人の労働者が不足するとみていた。足元では特定技能の取得者は月3千人程度で推移している。就労期限がなくなれば計算上、20年代後半に30万人規模になる。
新型コロナウイルスの水際対策の影響もあり、特定技能の資格で働くのは8月末時点で約3万5千人。日本商工会議所は20年12月、「外国人材への期待と関心は高い」と対象分野追加などを要望していた。
外国人受け入れ政策に詳しい日本国際交流センターの毛受敏浩執行理事は「現業の外国人に広く永住への道を開くのは入管政策の大きな転換だ」と指摘する。
これはまだ入り口。将来は13分野だけの開放にとどまらないだろう。
人間のサービスへの欲求は際限を知らない。物流サービスもどんどん細分化され、それを維持していくには人手がまったく足らない。
どの時点で舵を切るのか。治安維持やコミニティーの問題など新たな問題も起きてくるだろう。経済維持との兼ね合いがとても難しい。
【日本経済新聞電子版 2021年11月17日 18:00 (2021年11月18日 5:16更新) 】
出入国在留管理庁が人手不足の深刻な業種14分野で定めている外国人の在留資格「特定技能」について、2022年度にも事実上、在留期限をなくす方向で調整していることが17日、入管関係者への取材で分かった。熟練した技能があれば在留資格を何度でも更新可能で、家族の帯同も認める。これまでの対象は建設など2分野だけだったが、農業・製造・サービスなど様々な業種に広げる。
別の長期就労制度を設けている「介護」を含め、特定技能の対象業種14分野すべてで「無期限」の労働環境が整う。専門職や技術者らに限ってきた永住への道を労働者に幅広く開く外国人受け入れの転換点となる。
特定技能は人材確保が困難な業種で即戦力となる外国人を対象に19年4月に設けられた。
実務経験を持ち特別な教育・訓練が不要な人は最長5年の「1号」を、現場の統括役となれるような練度を技能試験で確認できれば「2号」を取得できる。更新可能で家族も滞在資格が得られ、在留10年で永住権取得が可能になる。
入管庁などは、2号の対象に11分野を追加し、計13分野にする方向で調整している。介護は追加しないが、既に日本の介護福祉士の資格を取れば在留延長などが可能となっている。
ただ、自民党の保守派などの間では、外国人の長期就労や永住の拡大は「事実上の移民受け入れにつながりかねない」として慎重論が根強い。結論まで曲折を経る可能性もある。
特定技能の制度導入時、入管庁は23年度までに34万5千人の労働者が不足するとみていた。足元では特定技能の取得者は月3千人程度で推移している。就労期限がなくなれば計算上、20年代後半に30万人規模になる。
新型コロナウイルスの水際対策の影響もあり、特定技能の資格で働くのは8月末時点で約3万5千人。日本商工会議所は20年12月、「外国人材への期待と関心は高い」と対象分野追加などを要望していた。
外国人受け入れ政策に詳しい日本国際交流センターの毛受敏浩執行理事は「現業の外国人に広く永住への道を開くのは入管政策の大きな転換だ」と指摘する。
これはまだ入り口。将来は13分野だけの開放にとどまらないだろう。
人間のサービスへの欲求は際限を知らない。物流サービスもどんどん細分化され、それを維持していくには人手がまったく足らない。
どの時点で舵を切るのか。治安維持やコミニティーの問題など新たな問題も起きてくるだろう。経済維持との兼ね合いがとても難しい。
2021年11月21日
復興道路が完遂間近
先日、町村ヒアリングで利用した県北部の三陸自動車道、普代〜久慈間は工事中でしたが、来月中旬には完成の見込みとのニュースがありました。震災から10年で完遂をします。
思い起こすと青森・岩手・宮城三県の県議会が持ち回りで高規格道路と鉄道の縦貫完遂を目標に、震災前は年に一度集まり進捗状況の確認と早期完成を目指して会を持っていたころは、本当に進行が蝸牛の歩みで自分が生きている間にできるのかと思うほどでした。
やる気と予算さえあれば何でもできる。これが完遂に及ぶに至った今一番の感想です。
但し、完遂といっても片側一車線がほとんどで。SAもほとんどなし。場所によってはICも片側のみ入線化という箇所もあり、課題はまだまだあります。
時間距離の短縮が地域の振興にどれだけ寄与できるか、これはこれからの企画力、実行力にかかっています。
一方、宮城県北部では「みやぎ県北高速幹線道路」が完成の見込みとのニュースがありました。以前一般質問でも横軸道路形成について達増知事に本県の重要性を質したときに、この道路の認識と影響も聞きましたがほとんと興味を示しませんでした。本県の県南地区の高規格道路構想がR284号沿線で期成同盟会を結成していますが残念なことに全く進展の気配なし。未来構想の差がここにも顕著に表れています。
この新聞記事ははどちらも河北新報です。
2021年11月20日
2020年代の超新星
✨岩手の雄、大谷翔平選手は満票でMVP獲得
✨藤井聡太棋士は将棋タイトル最高峰の竜王を獲得して10代初の4冠を達成
昭和の時代では考えられないことが今起こっている。可能性は無限ということが証明された。
令和時代を生きる若者たち。二人に続け!!!
ただ我々オジさん勢としてはベテランも頑張ってほしい。
特に羽生善治氏にはもうひと踏ん張りを期待しています(最近棋風が守りだよ、羽生マジックが見えない)。
2021年11月19日
県北2町村を訪問
17日は八戸市内に宿泊して、18日は軽米町と九戸村を訪問しました。
開始時間前に町長室に通して頂き、内澤昭治元町長の全盛時の雄姿を拝見させて頂きました。今見ても存在感が際立っておりました。
軽米町は昨年に引き続いての訪問です。昨年は山本町長不在でありましたが、今年は在庁とのことで直々に県への要望を承りました。現在の軽米町の喫緊の課題は旧県立軽米病院跡地から出土した医療系廃棄物の処理費用に関する課題です。当該地は町は地域交流センターを設立しての目的使用が決定しているのですが、町側の主張は県の了解を得て撤去したものの費用の出費をめぐって県と合意がなされていない状況が続いています。意見の接点を見出せない膠着状態は長期間に及んでいる状況は双方にとっていい方向とは言えません。医療廃棄物の処理費用支出については近隣の旧二戸病院での前例があることから建設的な県の対応を求めていきたいと考えております。
なお、県議会議員の選挙区再編については、県北の議員を減じないように洋野町同様の意見でありました。
最後の訪問先は九戸村です。初めての訪問でした。
副村長には元県職の伊藤 仁氏が就任しており、顔なじみの方がいますと話の展開も円滑に進みます。晴山裕康村長とは初めての意見交換でしたがざっくばらんの性格で忌憚のないお話合いをさせて頂きました。県立大学のサテライト施設設置など大胆な提案を伺い、将来ビジョンを描いている首長と拝察致しました。九戸村にはかつて伊保内病院の診療所化の折に何度か訪問したことがあり、地域医療の確保について有意義な意見交換をさせて頂きました。
なお、県議会議員の選挙区再編については、県北特区を設けるなどして断固減ずることに反対との意見でありました。
県北地域の振興には産業振興が不可欠ですが、県が注力していると説明は受けていますが、なかなか形になっていないのが現状です。昨年訪問した二戸市は地域特産の漆を活用した振興策に光が灯ってきましたが、そのような地域の特性を生かした産業が根付かせる必要性を痛感したところです。
開始時間前に町長室に通して頂き、内澤昭治元町長の全盛時の雄姿を拝見させて頂きました。今見ても存在感が際立っておりました。
軽米町は昨年に引き続いての訪問です。昨年は山本町長不在でありましたが、今年は在庁とのことで直々に県への要望を承りました。現在の軽米町の喫緊の課題は旧県立軽米病院跡地から出土した医療系廃棄物の処理費用に関する課題です。当該地は町は地域交流センターを設立しての目的使用が決定しているのですが、町側の主張は県の了解を得て撤去したものの費用の出費をめぐって県と合意がなされていない状況が続いています。意見の接点を見出せない膠着状態は長期間に及んでいる状況は双方にとっていい方向とは言えません。医療廃棄物の処理費用支出については近隣の旧二戸病院での前例があることから建設的な県の対応を求めていきたいと考えております。
なお、県議会議員の選挙区再編については、県北の議員を減じないように洋野町同様の意見でありました。
最後の訪問先は九戸村です。初めての訪問でした。
副村長には元県職の伊藤 仁氏が就任しており、顔なじみの方がいますと話の展開も円滑に進みます。晴山裕康村長とは初めての意見交換でしたがざっくばらんの性格で忌憚のないお話合いをさせて頂きました。県立大学のサテライト施設設置など大胆な提案を伺い、将来ビジョンを描いている首長と拝察致しました。九戸村にはかつて伊保内病院の診療所化の折に何度か訪問したことがあり、地域医療の確保について有意義な意見交換をさせて頂きました。
なお、県議会議員の選挙区再編については、県北特区を設けるなどして断固減ずることに反対との意見でありました。
県北地域の振興には産業振興が不可欠ですが、県が注力していると説明は受けていますが、なかなか形になっていないのが現状です。昨年訪問した二戸市は地域特産の漆を活用した振興策に光が灯ってきましたが、そのような地域の特性を生かした産業が根付かせる必要性を痛感したところです。
2021年11月18日
ヒアリング@県北沿岸3町村
17日に、いわて県民クラブのヒアリング活動で県北沿岸医に位置する3町村を訪問しました。
今回訪問したのは田野畑村、普代村、洋野町です。私にとって今回の訪問先は3自治体とも初めてでした。前日は宮古泊で朝から車移動でしたが三陸自動車道路の威力をまざまざと実感することとなりました。
田野畑村では予定時間よりも30分以上到着したにもかかわらず、ご丁寧な対応をして頂きました。佐々木村長はあいにく出張中ということでしたが、工藤課長は大東町渋民の永澤國雄先生の教え子ということや大東町大原出身で以前田野畑村で助役を務めていた前県教育長の高橋嘉行氏の話題が出て和気あいあいとした雰囲気の中で村政課題について意見交換をしました。
田野畑村は三セクで経営している「たのはた牛乳」で有名ですが、獣医師が村内で不在となり酪農家が不便していることや主力魚種の秋サケが例年の10%ほどしか揚らず漁協の近年は経営も厳しく、村内経済の盛り上げるための次の手を模索中とのことでした。三陸鉄道の通学支援には引き続きお願いしたいと強く依頼をされました。人口が減少するのは地理的条件が厳しいところほど急で将来の財政運営の厳しさが容易に想像されるのですが、お話を聞くとその深刻さが身に沁みて実感させられます。それでも役所の皆さんは頑張ってます。
普代村では柾屋村長が直々に対応して頂きました。そして副町長には以前県の議会事務局に在籍していた竹花強志氏が就任されておりました。喫緊の課題として台風16号被害の影響がいまだに大きく、県からも職員が一人派遣されていて対応に当たっています。普代IC周辺も増水して交通が不可となるなど今後の治水対策について要望されました。田野畑村と同様に秋サケの不漁は村経済に大きな影響を受けており、現在進めている対策では地球温暖化の影響から限界が近づいていることは分かりつつも大胆な打開策を打てないジレンマを抱えているようです。それでも村長はじめ決して悲観することなく前を向いていることを感じ取れました。
この日の最後は洋野町を訪問。考え事をしていて出口ICを降り忘れて青森県まで行ってしまいました(・_・;)。
時間に余裕があったので約束の時間には間に合いました。水上町長は北海道の鵡川に出張とのことで野田清旨、林剛敏 両副町長にご対応を頂きました。水上町長は県議会で4年間お付き合いをさせて頂いたこともあり、面会できなかったのは残念でした。町長からの言づけで県議会議員の選挙区再編に関して県北地域から議員数を減じないようにとのお話が副町長からありました。確かに地域振興のためには県議の存在は地域にとって大きい存在ですが、県議会自治の問題として一人区を温存するのは決して好ましいことではないと私は結論づけていますので、今後総合的な見地から他会派と協議を進めていきたいと考えています。
県北沿岸3自治体を訪問して、議会で当該地域の課題については聞いているものの実際に足を運んで意見交換すると問題の深さを痛感します。
知事との懇談を欲しているものの実現できないのはすでに諦めになっているようです。問題解決のカギは現場にあると明言している知事が現地に足を運んでじっくり首長と話し合いもしない理由が私には理解不能です。
今回訪問したのは田野畑村、普代村、洋野町です。私にとって今回の訪問先は3自治体とも初めてでした。前日は宮古泊で朝から車移動でしたが三陸自動車道路の威力をまざまざと実感することとなりました。
【田野畑村工藤光幸総務課長と要望書を手交】
田野畑村では予定時間よりも30分以上到着したにもかかわらず、ご丁寧な対応をして頂きました。佐々木村長はあいにく出張中ということでしたが、工藤課長は大東町渋民の永澤國雄先生の教え子ということや大東町大原出身で以前田野畑村で助役を務めていた前県教育長の高橋嘉行氏の話題が出て和気あいあいとした雰囲気の中で村政課題について意見交換をしました。
田野畑村は三セクで経営している「たのはた牛乳」で有名ですが、獣医師が村内で不在となり酪農家が不便していることや主力魚種の秋サケが例年の10%ほどしか揚らず漁協の近年は経営も厳しく、村内経済の盛り上げるための次の手を模索中とのことでした。三陸鉄道の通学支援には引き続きお願いしたいと強く依頼をされました。人口が減少するのは地理的条件が厳しいところほど急で将来の財政運営の厳しさが容易に想像されるのですが、お話を聞くとその深刻さが身に沁みて実感させられます。それでも役所の皆さんは頑張ってます。
【柾屋伸夫普代村村長と】
普代村では柾屋村長が直々に対応して頂きました。そして副町長には以前県の議会事務局に在籍していた竹花強志氏が就任されておりました。喫緊の課題として台風16号被害の影響がいまだに大きく、県からも職員が一人派遣されていて対応に当たっています。普代IC周辺も増水して交通が不可となるなど今後の治水対策について要望されました。田野畑村と同様に秋サケの不漁は村経済に大きな影響を受けており、現在進めている対策では地球温暖化の影響から限界が近づいていることは分かりつつも大胆な打開策を打てないジレンマを抱えているようです。それでも村長はじめ決して悲観することなく前を向いていることを感じ取れました。
この日の最後は洋野町を訪問。考え事をしていて出口ICを降り忘れて青森県まで行ってしまいました(・_・;)。
時間に余裕があったので約束の時間には間に合いました。水上町長は北海道の鵡川に出張とのことで野田清旨、林剛敏 両副町長にご対応を頂きました。水上町長は県議会で4年間お付き合いをさせて頂いたこともあり、面会できなかったのは残念でした。町長からの言づけで県議会議員の選挙区再編に関して県北地域から議員数を減じないようにとのお話が副町長からありました。確かに地域振興のためには県議の存在は地域にとって大きい存在ですが、県議会自治の問題として一人区を温存するのは決して好ましいことではないと私は結論づけていますので、今後総合的な見地から他会派と協議を進めていきたいと考えています。
県北沿岸3自治体を訪問して、議会で当該地域の課題については聞いているものの実際に足を運んで意見交換すると問題の深さを痛感します。
知事との懇談を欲しているものの実現できないのはすでに諦めになっているようです。問題解決のカギは現場にあると明言している知事が現地に足を運んでじっくり首長と話し合いもしない理由が私には理解不能です。
2021年11月13日
11月5日の知事定例記者会見から
一週間前に行われた定例記者会見では衆議院選挙に関する質問が集中しました。その後一部報道に対して達増知事が個人のツイッターで粘着ツイートを繰り返すなどの行動が出ています。
残念ながら地元紙ではこうした政治的に絡むやり取りを積極的に報道しませんので、私の個人的な解説を含めて県民読者の皆さんに知事の言動についてこの場で紹介いたします。このことは県政をけん制するトップリーダーの資質に係る重要な問題と捉えていますので県民に知らしめておく必要があると判断に至ったものです。
記者
まず、岩手1区の関係で、知事、これまで「スター・ウォーズ」に例えて、最終的に岩手1区の構図を、選挙が終わればハッピーエンドになるというふうにおっしゃっていたと思うのですけれども、実際に選挙が終わって、どのように、「スター・ウォーズ」風なのか分かりませんけれども、見ていらっしゃるのか教えてください。
知事
ドラマチックではない展開になってしまったと思っております。なかなかそういう夢や希望を描いたドラマに例えられない状況かと思っていますけれども、もともと2年前の国民民主党と自由党が合流するときに、それに強く反対し、岩手県内においても、また党本部での会議においても大立ち回りと言っていいような反対運動を展開した方が、合流が決まった後、そこに参加せず無所属になってしまって、翌年、去年のことになりますけれども、その国民民主党が今度は立憲民主党と合流するというときに、無所属からその枠組みの中に入り、大きくなった新しい立憲民主党執行部がその無所属の人を1年前の岩手県における経緯、あるいは国民民主党と自由党が合流するときの経緯というのをよく踏まえないで、問答無用で岩手1区公認にしたというところが問題のスタートであり、それで衆院選が機能するはずがないということだったと思います。結果、立憲民主党の執行部、代表、幹事長は辞任ということで、それは岩手1区に関しても責任を取られたというように受け止めます。
これは達増知事が自ら発掘した佐野氏が1区における立憲民主党の公認になれなかったことがこの発言の要因となっているのですが、当選した階氏に対する冒涜とも受け取れる発言です。すなわち階氏にはあなたは公認を受ける人物ではなかったのに当選したとも言わんばかりの利己的な発言です。ご本人が意向が反映されない=ドラマチックではないは階氏へ投票した有権者への侮辱ではないでしょうか。
佐野氏をそこまで押すのであれば、スターウォーズを引用して弟子とまで断言した経緯もあり、どちらが正当な主張があるのか、選挙で有権者に諮ればよかったものを、それもしないで後から非難するのはとても公人の発言とは思えません。
記者
小沢さんが岩手3区で、小選挙区で初めて敗れるという事態で、各社、小沢王国の崩壊というようなタイトルだったり、小沢王国の陰りだったりとか、そういういろんな連載を書いている中で、来年の参院選にも向けて野党共闘の動きというのは注目が集まると思うのですけれども、その辺り、小沢さんの今回の小選挙区での落選というのはどのように影響していくとお考えでしょうか。
知事
今回の衆院選では、岩手1区のこともあり、岩手県連として1区、2区、3区、共通する野党共闘の形というものをつくれなかったということが3区の結果にも影響していると思いますので、枝野代表、福山幹事長の辞任というのは、そのことに対する責任も取った形になっているのだと思います。
あと、政権交代より世代交代というスローガンがとてもはやったというのでしょうか、そういう報道があるのですけれども、政権交代を否定して同じ政党の政権が続き、そして、地方が国に従属する中で、地方のことを国にあっせん、口利きして、それで当選を重ねて偉くなっていくという、そういう古い政治をさらに人を替えて続けていくということは、これは基本的に民主主義を損なうことでありまして、そのことについて11万(票)対10万(票)ということなのですが、果たして11万人の票がみんなそれに賛成していたのか。少なくとも10万人はそれに賛成しなかったわけで、やはり岩手県というところは1区、2区、3区それぞれ政治家個人のキャリアの問題、当選する、しないに始まって当選し続けるかというような、そういうキャリアの問題よりも、政権交代可能な健全な政党政治を日本にきちんとつくるとか、日本全体の政治の構造を変えて、そして、結局地方が中央に従属しないで、国の指図なしで自由に地方が予算を使えるような地方分権とか、それを支える地方経済の活性化とか、そのようなことをずっと求めてきたわけで、まず枝野、福山執行部が野党共闘でそういう日本を目指すということをはっきりアピールできなかったということ、そして、岩手県においてもそこが争点、岩手から日本の政治を変えるということが争点なので、個々の政治家の運命なんて二の次みたいなことが徹底しなかったということが本質ではないかと思いますので、そういう中で立憲民主党も代表、幹事長の交代から始まって体制を立て直し、各都道府県の体制も立ち直っていくでありましょうから、そういう中で本来アピールすべきことをアピールできるようになることを期待しますし、あとは自民党さんに対しても、まず地方が国に従属し続けるようでは駄目なので、古い利益誘導で議員が当選を重ねて偉くなるというような政治は、やっぱりこれはやめてもらわなければ困るということを言いたいですし、あと、そもそも県議会でよく議論になっているわけですが、行政は中立、行政のトップを直接選ぶ知事選挙、間接的に選ぶ国政選挙。選挙は政治的なプロセスですけれども、選ばれたトップの下で、行政は国も地方も公正中立に行われなければならず、そういう公正中立な国と地方の公務員同士のやり取りの中で、どこに道路を造るとか、どういうインフラを整備するとか、産業振興はどのようにやっていくとかということが決まるのが法律の下での民主主義であって、政治家がその中で口を利いて、それでものが動くというようであっては、それはやはり民主主義を損なうものなわけです。
ですから、今回の衆院選は、岩手もですけれども、全国的に何かそういう古い政治の在り方こそが日本の政治で、その中で地方の発展も目指さなければならないみたいな調子が広がったようなのですけれども、多数を得た与党になる側に対しては、やっぱりそうではない日本をつくる責任ということを感じてやってほしいなと思います。
3区の小沢氏の落選結果には直接語らず、党本部の取り組みの悪さに責任を被せています。あまつさえ当選した藤原陣営がスローガンで掲げていた「政権交代より世代交代」にかみつき「政権交代より」という部分に執着し、自民党政治の悪い部分に連想を加えています。この発言は藤原氏を支持した3区の有権者を貶める発言とも言えます。常々達増知事は有権者の選択を重視すると言いながら、意に沿わない結果については容認しないとは極めて大人げないと言えるしょう。
記者
小沢さんが今回、小選挙区で負けたことで、後継者の話題などが上がっているのですけれども、知事としては小沢さんの後継者についてどのようにお考えかお聞かせください。
知事
あまりに候補者の側を主役にするような物の見方や言説が多過ぎるなと思っているのですけれども、有権者が主役という視点から考えれば、岩手3区、旧4区とか、旧岩手2区、中選挙区の時代から、普段、地元にいなくても国政の中心にあって、日本を変えるというような、原敬さんがやっていたようなことを、現代において日本で行うような政治家が岩手から出ていってほしいという有権者の思いというものが大きいと思っています。そういう有権者の思いに応えるためには、さあ、どうしましょうかということだと思います。
勝った負けたとかと言いますけれども、それも実は言葉のあやであって、有権者の意思決定として、今回の選挙では、選挙区からはこの人を議員にし、比例区からはこの人を議員にするという、有権者の決定が行われたという、その有権者の決定については、これは勝ったも負けたもない話でありまして、有権者のそういう決定に基づいて、有権者が何を思ってそのような決定をしたかという民意を量りながら、今後、民意を実現していくように動けばいいと。そういう中で政治家たちが、では何をするかを決めていくのだと思います。
ご覧のように上記の発言とは矛盾しています。実際この部分は何を語っているのか理解に苦しみます。
記者
ありがとうございます。もう一点、岩手1区のことで、佐野さんの擁立が明らかになった今年の8月の時点で、知事の会見でも佐野さんについて取り上げられて、ちょっとニュアンスが違えば訂正していただきたいのですけれども、知事になる前に1区を戦ってこられた、1区の代表だった達増知事の事実上の後継が佐野さんだという受け止めをしていたのですが、今回、1区自体に立候補することもできなかったわけですが、知事は国政へのご自身の挑戦ということをどう考えているのかというのを、あらためてお聞きしたいと思います。
知事
オリンピック前の段階というのは、結構、日本全体として政権交代までいってしまうのではないかと、選挙で菅政権はもう終わりになって、政権交代もあるかもしれないということも言われるくらいの状況だったと思うのです。それを前提にしていくと、「スター・ウォーズ」のようなビジョンが描けたわけですけれども、その後そうならなくなってしまって、今は「スター・ウォーズ」とは違う現実になっているわけであります。だから、そのときと今はもう全然話が違うと考えていただいていいと思います。
記者
そうしますと、国政についても、あるいは2年後にある知事選についても、今の時点では知事は白紙というか、白紙状態という、そんな受け止めでいいのでしょうか。
知事
そうですね。今日のところはやっぱり強調したいのは、有権者、国民こそが主役、県であれば県民が主役ですので、国民や県民が今回の選挙では非常に歴史的な決定ができたと思えるような選挙を次の参院選や知事選、県議選、統一地方選などでつくっていくという、その体制づくりが、そのようにしようとする側にはまず求められるというように言っておきたいと思います。
スターウォーズのようなビジョンって何なんでしょうか?県政もSF思想の一環ですかと言いたくなります。
政治の師と仰ぐ小沢氏が小選挙区で落選してしまい心の動揺はあるのでしょうが、県政のトップとしての見識を示す場の記者会見であからさまにこのような偏った発言することは県民利益に反映するとは思えません。
残念ながら地元紙ではこうした政治的に絡むやり取りを積極的に報道しませんので、私の個人的な解説を含めて県民読者の皆さんに知事の言動についてこの場で紹介いたします。このことは県政をけん制するトップリーダーの資質に係る重要な問題と捉えていますので県民に知らしめておく必要があると判断に至ったものです。
記者
まず、岩手1区の関係で、知事、これまで「スター・ウォーズ」に例えて、最終的に岩手1区の構図を、選挙が終わればハッピーエンドになるというふうにおっしゃっていたと思うのですけれども、実際に選挙が終わって、どのように、「スター・ウォーズ」風なのか分かりませんけれども、見ていらっしゃるのか教えてください。
知事
ドラマチックではない展開になってしまったと思っております。なかなかそういう夢や希望を描いたドラマに例えられない状況かと思っていますけれども、もともと2年前の国民民主党と自由党が合流するときに、それに強く反対し、岩手県内においても、また党本部での会議においても大立ち回りと言っていいような反対運動を展開した方が、合流が決まった後、そこに参加せず無所属になってしまって、翌年、去年のことになりますけれども、その国民民主党が今度は立憲民主党と合流するというときに、無所属からその枠組みの中に入り、大きくなった新しい立憲民主党執行部がその無所属の人を1年前の岩手県における経緯、あるいは国民民主党と自由党が合流するときの経緯というのをよく踏まえないで、問答無用で岩手1区公認にしたというところが問題のスタートであり、それで衆院選が機能するはずがないということだったと思います。結果、立憲民主党の執行部、代表、幹事長は辞任ということで、それは岩手1区に関しても責任を取られたというように受け止めます。
これは達増知事が自ら発掘した佐野氏が1区における立憲民主党の公認になれなかったことがこの発言の要因となっているのですが、当選した階氏に対する冒涜とも受け取れる発言です。すなわち階氏にはあなたは公認を受ける人物ではなかったのに当選したとも言わんばかりの利己的な発言です。ご本人が意向が反映されない=ドラマチックではないは階氏へ投票した有権者への侮辱ではないでしょうか。
佐野氏をそこまで押すのであれば、スターウォーズを引用して弟子とまで断言した経緯もあり、どちらが正当な主張があるのか、選挙で有権者に諮ればよかったものを、それもしないで後から非難するのはとても公人の発言とは思えません。
記者
小沢さんが岩手3区で、小選挙区で初めて敗れるという事態で、各社、小沢王国の崩壊というようなタイトルだったり、小沢王国の陰りだったりとか、そういういろんな連載を書いている中で、来年の参院選にも向けて野党共闘の動きというのは注目が集まると思うのですけれども、その辺り、小沢さんの今回の小選挙区での落選というのはどのように影響していくとお考えでしょうか。
知事
今回の衆院選では、岩手1区のこともあり、岩手県連として1区、2区、3区、共通する野党共闘の形というものをつくれなかったということが3区の結果にも影響していると思いますので、枝野代表、福山幹事長の辞任というのは、そのことに対する責任も取った形になっているのだと思います。
あと、政権交代より世代交代というスローガンがとてもはやったというのでしょうか、そういう報道があるのですけれども、政権交代を否定して同じ政党の政権が続き、そして、地方が国に従属する中で、地方のことを国にあっせん、口利きして、それで当選を重ねて偉くなっていくという、そういう古い政治をさらに人を替えて続けていくということは、これは基本的に民主主義を損なうことでありまして、そのことについて11万(票)対10万(票)ということなのですが、果たして11万人の票がみんなそれに賛成していたのか。少なくとも10万人はそれに賛成しなかったわけで、やはり岩手県というところは1区、2区、3区それぞれ政治家個人のキャリアの問題、当選する、しないに始まって当選し続けるかというような、そういうキャリアの問題よりも、政権交代可能な健全な政党政治を日本にきちんとつくるとか、日本全体の政治の構造を変えて、そして、結局地方が中央に従属しないで、国の指図なしで自由に地方が予算を使えるような地方分権とか、それを支える地方経済の活性化とか、そのようなことをずっと求めてきたわけで、まず枝野、福山執行部が野党共闘でそういう日本を目指すということをはっきりアピールできなかったということ、そして、岩手県においてもそこが争点、岩手から日本の政治を変えるということが争点なので、個々の政治家の運命なんて二の次みたいなことが徹底しなかったということが本質ではないかと思いますので、そういう中で立憲民主党も代表、幹事長の交代から始まって体制を立て直し、各都道府県の体制も立ち直っていくでありましょうから、そういう中で本来アピールすべきことをアピールできるようになることを期待しますし、あとは自民党さんに対しても、まず地方が国に従属し続けるようでは駄目なので、古い利益誘導で議員が当選を重ねて偉くなるというような政治は、やっぱりこれはやめてもらわなければ困るということを言いたいですし、あと、そもそも県議会でよく議論になっているわけですが、行政は中立、行政のトップを直接選ぶ知事選挙、間接的に選ぶ国政選挙。選挙は政治的なプロセスですけれども、選ばれたトップの下で、行政は国も地方も公正中立に行われなければならず、そういう公正中立な国と地方の公務員同士のやり取りの中で、どこに道路を造るとか、どういうインフラを整備するとか、産業振興はどのようにやっていくとかということが決まるのが法律の下での民主主義であって、政治家がその中で口を利いて、それでものが動くというようであっては、それはやはり民主主義を損なうものなわけです。
ですから、今回の衆院選は、岩手もですけれども、全国的に何かそういう古い政治の在り方こそが日本の政治で、その中で地方の発展も目指さなければならないみたいな調子が広がったようなのですけれども、多数を得た与党になる側に対しては、やっぱりそうではない日本をつくる責任ということを感じてやってほしいなと思います。
3区の小沢氏の落選結果には直接語らず、党本部の取り組みの悪さに責任を被せています。あまつさえ当選した藤原陣営がスローガンで掲げていた「政権交代より世代交代」にかみつき「政権交代より」という部分に執着し、自民党政治の悪い部分に連想を加えています。この発言は藤原氏を支持した3区の有権者を貶める発言とも言えます。常々達増知事は有権者の選択を重視すると言いながら、意に沿わない結果については容認しないとは極めて大人げないと言えるしょう。
記者
小沢さんが今回、小選挙区で負けたことで、後継者の話題などが上がっているのですけれども、知事としては小沢さんの後継者についてどのようにお考えかお聞かせください。
知事
あまりに候補者の側を主役にするような物の見方や言説が多過ぎるなと思っているのですけれども、有権者が主役という視点から考えれば、岩手3区、旧4区とか、旧岩手2区、中選挙区の時代から、普段、地元にいなくても国政の中心にあって、日本を変えるというような、原敬さんがやっていたようなことを、現代において日本で行うような政治家が岩手から出ていってほしいという有権者の思いというものが大きいと思っています。そういう有権者の思いに応えるためには、さあ、どうしましょうかということだと思います。
勝った負けたとかと言いますけれども、それも実は言葉のあやであって、有権者の意思決定として、今回の選挙では、選挙区からはこの人を議員にし、比例区からはこの人を議員にするという、有権者の決定が行われたという、その有権者の決定については、これは勝ったも負けたもない話でありまして、有権者のそういう決定に基づいて、有権者が何を思ってそのような決定をしたかという民意を量りながら、今後、民意を実現していくように動けばいいと。そういう中で政治家たちが、では何をするかを決めていくのだと思います。
ご覧のように上記の発言とは矛盾しています。実際この部分は何を語っているのか理解に苦しみます。
記者
ありがとうございます。もう一点、岩手1区のことで、佐野さんの擁立が明らかになった今年の8月の時点で、知事の会見でも佐野さんについて取り上げられて、ちょっとニュアンスが違えば訂正していただきたいのですけれども、知事になる前に1区を戦ってこられた、1区の代表だった達増知事の事実上の後継が佐野さんだという受け止めをしていたのですが、今回、1区自体に立候補することもできなかったわけですが、知事は国政へのご自身の挑戦ということをどう考えているのかというのを、あらためてお聞きしたいと思います。
知事
オリンピック前の段階というのは、結構、日本全体として政権交代までいってしまうのではないかと、選挙で菅政権はもう終わりになって、政権交代もあるかもしれないということも言われるくらいの状況だったと思うのです。それを前提にしていくと、「スター・ウォーズ」のようなビジョンが描けたわけですけれども、その後そうならなくなってしまって、今は「スター・ウォーズ」とは違う現実になっているわけであります。だから、そのときと今はもう全然話が違うと考えていただいていいと思います。
記者
そうしますと、国政についても、あるいは2年後にある知事選についても、今の時点では知事は白紙というか、白紙状態という、そんな受け止めでいいのでしょうか。
知事
そうですね。今日のところはやっぱり強調したいのは、有権者、国民こそが主役、県であれば県民が主役ですので、国民や県民が今回の選挙では非常に歴史的な決定ができたと思えるような選挙を次の参院選や知事選、県議選、統一地方選などでつくっていくという、その体制づくりが、そのようにしようとする側にはまず求められるというように言っておきたいと思います。
スターウォーズのようなビジョンって何なんでしょうか?県政もSF思想の一環ですかと言いたくなります。
政治の師と仰ぐ小沢氏が小選挙区で落選してしまい心の動揺はあるのでしょうが、県政のトップとしての見識を示す場の記者会見であからさまにこのような偏った発言することは県民利益に反映するとは思えません。
2021年11月08日
ヒアリング活動を開始
いわて県民クラブでは毎年県内33自治体を訪問して、県への要望項目等をヒアリング活動をしていますが、今年度も始まりました。
全員で訪問する手もあるのですが、首長との意見交換を重要視するためにあえて一人づつ訪問することにしています。かれこれ会派のヒアリング活動は5年以上継続していますので、来年あたりには私も全自治体を訪問達成する見込みです。
首長さんは自治体の最高責任者ですから、交わす言葉の一つ一つに意味があります。抑揚や強弱を直に感じることで自治体経営の熱を感じ取ることができます。達増知事はこうした機会を積極的につくろうとしません。なぜ知事がやらないのか全く意味がわかりません。
まず2日(火)に地元の一関市を訪問しました。
佐藤新市長は5月からずっと時間を共有していましたので、県の要望項目よりも今後の市政の重要課題や県とのかかわり方について濃密に意見交換しました。佐藤市長のやる気がみなぎっていました。今後とも連携を密にして市政発展につなげていきたいと思います。
本日8日(月)は平泉町を訪問しました。
青木町長からは平泉スマートICが完成間近ということで一関市平泉町間の国道4号線の4車線化を即急に行ってほしい旨の要望をされました。他平泉町特有の世界遺産絡みの振興策、若者の働く場の誘致等に関して意見交換をしました。
お二方とも会う機会はあるのですが、やはりあらためて政策議論をすることは有益であることを再確認した次第です。
今週はコロナ感染者もかなり下火になってきたことから議員連盟の県外視察があります。よって私の担当している田野畑村、普代村、洋野町、軽米町、九戸村は来週に訪問する予定となっています。今から楽しみにしております。
全員で訪問する手もあるのですが、首長との意見交換を重要視するためにあえて一人づつ訪問することにしています。かれこれ会派のヒアリング活動は5年以上継続していますので、来年あたりには私も全自治体を訪問達成する見込みです。
首長さんは自治体の最高責任者ですから、交わす言葉の一つ一つに意味があります。抑揚や強弱を直に感じることで自治体経営の熱を感じ取ることができます。達増知事はこうした機会を積極的につくろうとしません。なぜ知事がやらないのか全く意味がわかりません。
まず2日(火)に地元の一関市を訪問しました。
佐藤新市長は5月からずっと時間を共有していましたので、県の要望項目よりも今後の市政の重要課題や県とのかかわり方について濃密に意見交換しました。佐藤市長のやる気がみなぎっていました。今後とも連携を密にして市政発展につなげていきたいと思います。
本日8日(月)は平泉町を訪問しました。
【この写真は平泉町の総務課様より提供頂きました 深謝】
青木町長からは平泉スマートICが完成間近ということで一関市平泉町間の国道4号線の4車線化を即急に行ってほしい旨の要望をされました。他平泉町特有の世界遺産絡みの振興策、若者の働く場の誘致等に関して意見交換をしました。
お二方とも会う機会はあるのですが、やはりあらためて政策議論をすることは有益であることを再確認した次第です。
今週はコロナ感染者もかなり下火になってきたことから議員連盟の県外視察があります。よって私の担当している田野畑村、普代村、洋野町、軽米町、九戸村は来週に訪問する予定となっています。今から楽しみにしております。
2021年11月07日
衆院選を振り返ってA
今回の衆院選で最も勢力を伸ばしたのが日本維新の会。
ついに野党第二党の勢力になった。
日本維新の会の勢力拡大に貢献したのが、野党第一党である立憲民主党が比例区で支持を得られなかったこと。選挙前は立憲が反与党の受け皿として大きく議席数を伸ばす(一部マスメディアの煽りもあったが)と目されていたが、そうはならなかった。
元々政党支持率が5%ほどしかないことから考えると妥当な線とも言えなくもないが、まっとうな受け皿としての存在ならば、自民党の支持率は前回と変わらなかったことと合わせもてば、維新がこれほど伸びる訳がないということになる。
結論から言えばやはり選挙期間中においても立憲共産党と揶揄されたように、あまりにレフトサイドによりすぎたことが、国民の支持を得られなかった大きな要因ではなかろうか。左中間に位置していリベラル中道の支持者を逃がしてしまった。その有権者が維新に流れていったとところであろう。野球でいえばレフト寄りに守りすぎて左中間の打球はまったく取れなかったということか。
かつて小沢氏がオリーブの木構想(イタリアで実在した野党の結集)を掲げ、それを実現するために野党共闘の枠組みをつくり巨大与党との対決をと挑んでみたものの、今回の選挙で共産党を巻き込んだ野党共闘第一弾の試みは小選挙区で部分的には効果が出たところもあったが、立憲そのものが支持を得られず党勢の縮小になったことは有権者が支持しなかったということになる。
維新は大阪府において実績を積み重ねてきたことは、すでに大阪府内の地方議会では多くの支持を得ており、党として組織を律する覚悟を常に国民に見せていることもあり、勢力を伸ばす素地はあった。
立憲がこれから代表選挙を通じてどのようなスタンスで進むのかによるが、維新は保守勢力からも支持をさらに獲得していけば、さらに党勢を拡大する可能性があると私は踏んでいる。
国民から信頼される野党の存在は、議会制民主主義の成長に不可欠であり、これから維新の動向には目を離せなくなってきた。
ついに野党第二党の勢力になった。
日本維新の会の勢力拡大に貢献したのが、野党第一党である立憲民主党が比例区で支持を得られなかったこと。選挙前は立憲が反与党の受け皿として大きく議席数を伸ばす(一部マスメディアの煽りもあったが)と目されていたが、そうはならなかった。
元々政党支持率が5%ほどしかないことから考えると妥当な線とも言えなくもないが、まっとうな受け皿としての存在ならば、自民党の支持率は前回と変わらなかったことと合わせもてば、維新がこれほど伸びる訳がないということになる。
結論から言えばやはり選挙期間中においても立憲共産党と揶揄されたように、あまりにレフトサイドによりすぎたことが、国民の支持を得られなかった大きな要因ではなかろうか。左中間に位置していリベラル中道の支持者を逃がしてしまった。その有権者が維新に流れていったとところであろう。野球でいえばレフト寄りに守りすぎて左中間の打球はまったく取れなかったということか。
かつて小沢氏がオリーブの木構想(イタリアで実在した野党の結集)を掲げ、それを実現するために野党共闘の枠組みをつくり巨大与党との対決をと挑んでみたものの、今回の選挙で共産党を巻き込んだ野党共闘第一弾の試みは小選挙区で部分的には効果が出たところもあったが、立憲そのものが支持を得られず党勢の縮小になったことは有権者が支持しなかったということになる。
維新は大阪府において実績を積み重ねてきたことは、すでに大阪府内の地方議会では多くの支持を得ており、党として組織を律する覚悟を常に国民に見せていることもあり、勢力を伸ばす素地はあった。
立憲がこれから代表選挙を通じてどのようなスタンスで進むのかによるが、維新は保守勢力からも支持をさらに獲得していけば、さらに党勢を拡大する可能性があると私は踏んでいる。
国民から信頼される野党の存在は、議会制民主主義の成長に不可欠であり、これから維新の動向には目を離せなくなってきた。
2021年11月06日
衆院選を振り返って@
小沢佐重喜氏から小沢一郎氏まで75年不敗だった牙城がついに・・・
戦後76年。実は戦後まもなくの衆院選挙で当選した小沢佐重喜氏・小沢一郎氏親子は中選挙区時代を含めて一度も選挙で負けたことがありませんでした。まさに浮沈艦でした。同じ保守系議員では椎名悦三郎・素夫親子、志賀健次郎・節親子も各々苦杯を舐めた経験があります。
選挙後に地方紙、全国紙とも小沢氏の小選挙区の落選原因を特集を組んでいました。後援会の高齢化を主たる要因にあげていましたが、私は簡単には同調できません。選挙戦術としては今ある組織をフルに近い形で使ったと思います。それ以上にコロナ禍による影響が投票行動に変化を起こしたのではないかと推察します。
コロナ禍が引き起こした将来への不安。現実的ではない政局論よりも身近に感じられる人に託したいという心理が大きく働いたのではないか。
私は選挙後にいろいろな人と話をしましたが、「今までは会社丸ごと小沢氏を推していたが、今回は自由にしろ」と言った会社の社長がいました。この例が象徴的な話ではなかろうかと思います。そうでなければ9300票も差がつくはずもありません。
選挙テクニックの優劣だけでは通用しなくなったということ。それ以上に有権者の深層心理に、特に若い層に将来のために一票を託すということが浸透していた結果だと推察します。
また、立憲民主党が共産党と接近したのも、トヨタ労組が反発したようにプラスに転じたとは思えません。
しかし、その素地をしっかりつくったのは、間違いなくこの4年間藤原崇氏が真摯に地域分け入り有権者と対話を重ねてきたことです。そして相手候補の悪口を言わない、決して貶めない、そうした姿、輪郭が見えてきたからこそ票が増えたのではないかと思うのです。
この勝利の結果は誇るべきことであり、藤原氏にはこれまで以上に期待がかかります。是非とも地域のため国のために汗をかきまくってほしいです。
戦後76年。実は戦後まもなくの衆院選挙で当選した小沢佐重喜氏・小沢一郎氏親子は中選挙区時代を含めて一度も選挙で負けたことがありませんでした。まさに浮沈艦でした。同じ保守系議員では椎名悦三郎・素夫親子、志賀健次郎・節親子も各々苦杯を舐めた経験があります。
選挙後に地方紙、全国紙とも小沢氏の小選挙区の落選原因を特集を組んでいました。後援会の高齢化を主たる要因にあげていましたが、私は簡単には同調できません。選挙戦術としては今ある組織をフルに近い形で使ったと思います。それ以上にコロナ禍による影響が投票行動に変化を起こしたのではないかと推察します。
【平泉町で藤原氏の応援に駆け付けた千葉じゅんこ県議。こうした若い議員がこれからの世の中をつくっていきます】
コロナ禍が引き起こした将来への不安。現実的ではない政局論よりも身近に感じられる人に託したいという心理が大きく働いたのではないか。
私は選挙後にいろいろな人と話をしましたが、「今までは会社丸ごと小沢氏を推していたが、今回は自由にしろ」と言った会社の社長がいました。この例が象徴的な話ではなかろうかと思います。そうでなければ9300票も差がつくはずもありません。
選挙テクニックの優劣だけでは通用しなくなったということ。それ以上に有権者の深層心理に、特に若い層に将来のために一票を託すということが浸透していた結果だと推察します。
また、立憲民主党が共産党と接近したのも、トヨタ労組が反発したようにプラスに転じたとは思えません。
しかし、その素地をしっかりつくったのは、間違いなくこの4年間藤原崇氏が真摯に地域分け入り有権者と対話を重ねてきたことです。そして相手候補の悪口を言わない、決して貶めない、そうした姿、輪郭が見えてきたからこそ票が増えたのではないかと思うのです。
この勝利の結果は誇るべきことであり、藤原氏にはこれまで以上に期待がかかります。是非とも地域のため国のために汗をかきまくってほしいです。