マスコミの方から相次いで昨日の知事定例記者会見について話題提供があったので、本日県のHPから映像を見て確認致しました。
トピックの中心は、14日に行われた衆院選岩手一区の記者会見にて立憲民主党から公認を目指しているS氏が、立候補に至った経過で「達増知事から直々にお薦めを頂いた」に関してでした。
記者からは、知事が自らを県民党と称しているならば、立憲民主党に肩入れするのはなぜなのか。分裂選挙になることが予想される中でなぜS氏を推すのかといった厳しい質問があった中で、
映画「スターウォーズ」を例え話として引き出しました。
話は長いので要約すると、達増知事はルーク・スカイウォーカーで、S氏はレイ(女性)、階猛氏はカイロ・レンなそうな。
達増知事は知事に立候補を決意して衆議院を階氏へバトンタッチした。それはマスターとして階氏に伝授した(スターウォーズ的解釈によれば)。しかし、後に階氏はダークサイドに落ちた(仲間を裏切った)。知事は新たにS氏に思いを託す(世界的価値が共通しているという理由で)。
階氏への例えも知事の思い上がりも甚だしいと私は思いますが、意味不明なのは「カイロ・レン(階氏)は救われて、ストーリーは必ずハッピーエンドで終わる。」という発言。
かつて2012年の選挙で階氏に知事令夫人を擁立して挑戦状を叩きつけたことは記憶に新しいところですが、今回も酷似した構図。はてさて今回はさらに公認争いも加わって骨肉の戦いが予想されるのですが、「必ずハッピーエンドで終わる。」
記者の皆さん方は首をひねって会場を後にしたようです。
思い起こしてみれば、幸福論争でマッチ売りの少女を引き合いに出し、今回はカイロ・レン。実はそのお話の結末はどちらも死んでしまうのです。すなわち「死」がハッピーエンド?
たとえ話は本来難しい話を分かりやすくするために使うのですが、これではますます話が見えてこない。また知事はとある記者がスターウォーズはよくわからないので別の話でお願いしますとの発言に、自分は25年間これでやってきたからと断固拒否。自分に話を振るならスターウォーズを観てから来い如きの語勢でした。
知事の記者会見は県民への情報発信の場でもあるわけで、こうした独りよがりの価値観を押し付けられたのでは幸福の価値観など異次元のかなたに飛んで行きます。