2021年08月30日

ワクチン接種の拡大を

「経済止めるな」米欧、ワクチン接種証明の義務化広がる
【日本経済新聞電子版 2021年8月4日 20:00 】

「わたしたちの社会(活動)に完全に参加したいのであれば、ワクチンを接種する必要がある」。ニューヨーク市のデブラシオ市長は3日、屋内のレストランやスポーツジム、娯楽施設の従業員や利用客に対し、少なくとも1回のワクチンを接種した証明の提示を義務付けると発表した。8月16日から段階的に導入し、9月13日に完全に実施する。ワクチン接種対象になっていない子供の扱いなど細かな制度設計は今後詰める。

欧州でもワクチン接種証明の義務化が進む。フランス議会は7月26日、飲食店などの利用時に「健康パス」の提示を義務付ける法律を可決した。接種完了の証明や、48時間以内のPCR検査の陰性証明、6カ月以内のコロナ完治証明を健康パスとして認める。8月9日からは健康パスを提示しなければレストランなどを利用できなくなる。

イタリアでも飲食店や映画館などの利用には6日から、1回以上のワクチン接種や直近の陰性を証明する「グリーンパス」の提示が義務付けられる。欧州メディアのユーロニュースによると、欧州連合(EU)加盟国のうち仏伊を含む13カ国が接種証明の提示義務付け策を導入済み、あるいは準備中という。

英オックスフォード大の研究者らがつくる「アワー・ワールド・イン・データ」によると、ワクチンを1回以上接種した人の割合はドイツ、フランス、イタリアがともに6割強に達している。だが感染力の強いインド型(デルタ型)の流行で感染者が急増し、ワクチンの接種率をさらに引き上げて感染拡大や重症化を防ぐことが急務になっている。

もっとも、体質的にワクチンを接種できない人もいるほか、効果に懐疑的な見方などから接種を拒否する人々もなお一定数いる。接種証明ができなければ飲食店などが利用できない状況は「差別的だ」との批判もあり、欧州の都市で抗議デモも起きている。


日本でもソフトバンク球団が本拠地ゲームの観戦にワクチン接種証明を提示することを要件にする方針を示している。差別的な使用はもちろん配慮すべきだがワクチン接種を拡大する方策は考えていったほうがいいと思う。

本日の岩手日報の日報論壇で盛岡市の小西一樹医師が「若者は早くワクチン接種を」という論を張っていた。

ワクチン接種をちゅうちょしている若いあなたに問いたい。感染しても軽いのだからと、高をくくっていませんか。もしかしたら、あなたに感染したウイルスが猛毒性のウイルスに変異して、「あなた株」としてデルタ株のように世界中に拡散し新たな犠牲者をたくさん増やすことになるかもしれません。ワクチンを接種して一人ひとりの感染を防ぐことは、新しい変種株の出現を抑えることにもつながるのです。

こうした危機感は多くの人に浸透はしていない。メディアをつうじてワクチンの正確な情報とワクチン接種の重要性についてはもっと広く発信すべきだ。
posted by 飯沢ただし at 23:30| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月29日

第103回夏の甲子園が閉会

今年の夏の甲子園大会が終わりました。

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⚾ 二年ぶりの夏の大会の開催が実現
⚾ コロナ禍により一般観客は入場不可
⚾ 7日間の雨☔による順延で決勝戦は29日に行われる
⚾ 選手がコロナに感染し2校が不戦敗😠に
⚾ 決勝戦は初の兄弟校の激突

いろいろなことが起きた大会でしたが、何とか閉会までこぎつけたのは選手ならびに関係者の尽力のおかげです。

しかし、課題も多く残しました。不本意ながら不戦敗となったケースで東北学院高校の辞退についてはモヤモヤしたものが残りました。

降雨によるコールドゲームの取り扱いについては以前から問題提起されていましたが、これまでの大会の進行に重きを置いたやり方が浮き彫りになり、サスペンデッドゲームの採用についてはやっと今後協議を始めることになりました。


閉会式をテレビで観ていましたが、進行は従前どおりの要領で行っており、工夫が見られなかったことは疑問です。特に主催者の新聞社社長の閉会宣言が長すぎる!東京五輪には感染拡大の恐れありと社説で中止を求めておきながら、自前の大会では時間短縮などの感染対策を取らなかったのはどういうことなどでしょうか。また、大会経費をクラウドファンディングで募りましたが、結局目標額の2割にも届かなかったことに関しては、内部留保が潤沢にあると噂されている高野連と主催者の朝日新聞社には運営方法をめぐって厳しい目が注がれるでしょう。入場が認められた父兄からも入場料を取っていた事実には驚きよりも呆れました。


一方、選手の皆さんの溌溂としたプレーには今年も感動をもらいました。岩手代表の盛岡大付属高校の重量打線も存在感を示してくれました。最近の高校野球は球数制限もあり、勝ち進んでいくにはエース級の投手を最低2枚は必要で、とりわけ公立高校が決勝まで残るのは困難な時代となりました。勝ち進むことが高校野球の目的ではないはずなので、良き伝統は残し、改革すべきは改革する勇気が求められます。
posted by 飯沢ただし at 23:41| 岩手 ☀| Comment(0) | My Favorites 【お気に入り】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月28日

政策の整合性はとれるのか!

岩手県では「いわて飲食店安心認証制度」を設けています。

衛生面の要件をクリアしたら認証するというもので支援金は一店舗当たり10万円が支給されます。
県のHPによると8月27日時点で2488店舗が認証されています。

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お店にしてみれば、いい宣伝材料にもなるので積極的に認証を求めているという印象です。FBでも認証受けました!と発信している方も多いです。10万円という額は店の規模によっては足りるわけではなくて、新たに設備投資をして認証を受けて店もあるに違いありません。

認証を受けたのに時短要請?別次元の政策判断といったらそれまでですが、一貫性のないやり方に県行政の信頼は守れるでしょうか?
昨日も岩手日報が指摘をしていた通り、12日の県独自の緊急事態宣言を発した時には飲食店からの因果関係は薄いとして時短要請はしなかったのです。

盛岡市に限定したことに対して達増知事は「人口が集中し、社会経済活動が盛んな盛岡市にまず対策を講じなければならない」と言っていますが、県境の宮城県や青森県で爆発的に患者数が増加していることを鑑みれば、対策として金的を得ているかは疑問です。


県の仕事はとにもかくにもワクチンの接種率を上げることが最優先ではないでしょうか。盛岡市などはかなり遅れています。遅れていることも患者数の増加につながっているのではないか。社会経済活動が盛んと認識しているなら県はもっと先導的に盛岡市に支援する体制を厚くする必要があったのではと思います。県の普段からの市町村との意思疎通の薄さがこうした結果を招いているとも言えます。
posted by 飯沢ただし at 15:27| 岩手 ☔| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月27日

岩手日報が激怒(げきおこ)!!

昨日の県のコロナ対策が公表されるや、今朝の岩手日報紙がガッツリと本質をえぐる記事を掲載しました。

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【8月27日(金)岩手日報朝刊4面 小野寺卓朗記者の署名記事】


この記事を読む終えると同時に私は、平成元年将棋NHK杯で当時羽生五段が加藤一二三九段との対戦で伝説の五二銀を打った時に解説をしていた米長邦雄永世棋聖が「おおっ!!!!やった!」と奇声を上げたのと同じくらいの声がでました。

なぜならあまりに私との問題意識が同じであったからです。

岩手日報もやるときはやるもんです。

記事には県の迷走ぶりが時系列で書かれています。

1⃣ 県が12日に独自の緊急事態宣言を出すに当たり、時短要請は「効果が薄い」との判断で見送っている👈重要なポイント

2⃣ 23日には突如として(知事がTwitterで発信した)「まん防」を要請

3⃣ 政府がまん防不採用となった後、時を置かず26日には以前見送った時短要請を打ち出す

戦略性の匂いも感じられないとはまさにご指摘の通り。そこで畳みかけるように「他県や政府との意思疎通がきちんとできているかも正直疑わしい」県政のあり様を的確にとらえています。

さらに、時短要請のエリアを盛岡市に限定したことに対して戸館復興防災部長はまともに説明できなかったとしています。これは大問題です。

早速SNS上ではエリア限定、飲食店限定に対する県への批判、不信の書き込みが嵐のように吹きまくっています。

今回の盛岡地域限定の協力金は約9億円と試算され、早く対応したいとのことで議会の審査を経ない専決処分としました。先の連絡本部員会議においても的を得ない答弁に終始をし、その後のまん防不採用⇒盛岡限定時短ときていることは私たち議会も県民に対して説明がつかない状態です。

協力金も県の財源を投入することに(いくら一般財源には手を付けないとは言いつつも)こうした場当たりの政策では納得できません。

本部員会議後に開かれた代表者会議で「まん防」の結果を踏まえて私は議会として県執行部に対して審議時間を確保すべきとの要請を!と意見し、他の会派の代表者も異論なく、議長は県当局に申し入れたのですが、結果はこの通りとなったことも読者の皆さんには報告をしておきます。
posted by 飯沢ただし at 23:25| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月26日

まん防適用外その後

まん防適用外を受けた達増知事のお言葉

県民の皆様に感染防止対策に御協力いただいている効果もあり、まん延防止等重点措置は適用されませんでしたが、引き続き、岩手緊急事態宣言のもと、新規感染者数を徹底的に抑え込むため、県内の新規感染者数の5割が盛岡医療圏で確認され、その内の7割が盛岡市で確認されていることから、盛岡市全域を対象に8月30 日から9月12 日まで、県独自に飲食店に対する営業時間短縮を要請します。

新型コロナウイルス感染拡大防止協力金のご案内

【問合せ先】
岩手県新型コロナウイルス感染拡大防止協力金コールセンター(※令和3年8月27日(金)開設)
TEL:019-629-6918
受付時間:平日午前9時から午後5時まで(8/28(土),29(日),9/4(土),5(日)は開設)
営業時間短縮要請の概要

対象地域 : 盛岡市全域

対象店舗 : 食品衛生法第52条に基づく飲食店又は喫茶店の営業許可を受けた店舗
(対象外:宅配・テイクアウト、宿泊者のみを対象とするホテル・旅館の食堂、イートインスペースを有するスーパー・コンビニ等)

期間 : 令和3年8月30日(月)〜9月12日(日)
(期間内に岩手緊急事態宣言を解除した場合は解除の日まで)

協力金の支給要件
○ 上記の対象店舗であること(令和3年8月29日以前から営業していること)。
○ 要請期間中の全ての日において、20時までの営業時間短縮要請にご協力をいただいていること。ただし、準備期間を要する場合は、遅くとも令和3年9月1日(水)までには開始してください(協力金の支給は、期間中の要請にご協力いただいた日数分となります)。
※ 通常20時までに営業を終了している店舗は対象外です。
※ 通常20時以降も営業していた店舗が、期間中、営業時間短縮要請を受け、終日休業された場合も対象になります。
※ 令和3年8月30日以降に時短営業等を実施していることを示すチラシを、店舗外側等の見やすい場所に掲示の上、写真等で記録に残してください。
※ 県では、要請期間中、時短営業の実施状況について見回りを行いますので、御協力をお願いします。
○ 業種ごとの感染拡大予防ガイドラインの遵守を徹底していること。
○ 岩手県暴力団排除条例(平成23年岩手県条例第35号)に規定する暴力団員等ではないこと。
協力金の支給額
1日の売上高(※) 約8.3万円以下約8.3万円超〜25万円25万円超
協力金の支給額2.5万円/日売上高の3割/日7.5万円/日

【中小企業等】 ※前年度又は前々年度の売上高
【大企業等】1日当たりの売上高減少額の40%(1日当たり「上限20万円」又は「売上高×0.3」のいずれか低い額)
協力金の申請について
【申請期間】令和3年9月13日(月)〜10月31日(日)
※早期申請の受付について
要請期間の終了前に、中小事業者の方には給付金の一部を早期支給します。
【早期給付額】2.5万円(1日当たりの下限額)×7日分=17万5千円
【早期申請受付期間】令和3年8月30日(月)〜9月10日(金)
※詳細は次のURLをご覧ください(郵送、電子申請で受付)。
https://www.pref.iwate.jp/kurashikankyou/iryou/covid19/1046412.html


岩手県知事が国へまん防を要請したと報道された時点で、県内の多くの飲食店の方々は大いに注目したのではないでしょうか。

行政が時短要請をすれば協力金が支払われることは皆知っています。

数字の捉え方は何とでも理由がつけられます。まん防を国が適用せずで早速出てきた県の政策は盛岡市内限定です。周辺の滝沢市、雫石町、矢巾町、紫波町の飲食店は納得がいかないでしょう。

SNS上では早くも一関市は見捨てられた!との関係者の投稿も見受けられました。このまま県は突っ走る気でしょうか。
posted by 飯沢ただし at 22:44| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月25日

岩手県は「まん防」適用除外

緊急事態、21都道府県に 愛知など8道県追加を25日決定
【日本経済新聞電子版 2021年8月25日 8:10 】

政府は25日午前、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の対象地域に北海道や愛知などの8道県を追加する案を専門家に諮問し、了承された。発令中の東京や大阪などと合わせて宣言地域は21都道府県に広がる。9月12日まで適用する。

宣言に準じた措置をとる「まん延防止等重点措置」は高知、佐賀などの4県を加え12県になる。宣言か重点措置のいずれかが適用される地域は33都道府県に増える。新たな宣言や重点措置は27日から適用する。

新型コロナに対応する特別措置法に基づき、都道府県知事の要請に店舗が応じなければ命令に切り替えることができる。土日の休業など、感染状況に応じた上乗せ措置も認める。

飲食店は営業時間を午後8時までに短縮するよう求め、酒類提供は宣言地域で一律で停止する。重点措置の地域でも原則停止とする。地域の感染が「下降傾向にある」と知事が判断すれば感染対策を徹底する条件で午後7時まで提供可能とする。

新学期が始まるのを踏まえ、学校での対策に注力する。西村氏は「オンライン授業の一層の活用、教職員へのワクチンの優先接種に取り組んでもらう」と説明した。小中学校の教職員向けの無症状者のモニタリング検査も実施する。

テレワークの拡大による出勤者の7割減も継続して呼びかけ、人流の抑制を目指す。

政府は医療提供体制の構築、感染防止、ワクチン接種を「3本柱」に据える。臨時の医療施設の確保や酸素ステーションの設置に取り組む。重症化を防ぐための中和抗体薬の使用拡大も進める。


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コロナ第五波が止まらない。

緊急事態宣言の対象地域は21都道府県、まん防の対象地域は12県、都合33都道府県が対象地域となった。

まん防を適用を国に要請していた岩手県は除外された。除外になったからといって感染対策を緩めるわけにはいかない。
県が独自にどのような対策を取るのか注目していきたい。
posted by 飯沢ただし at 23:17| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月24日

コロナ対策本部員会議

本日、急遽県議会では県が「岩手緊急事態宣言」を発したのを受けて標題の会議が開かれました。

この間には知事から国に対して「まん延防止等重点措置」の適用を求めたこともあり、多くの議員がこの二つの件について質問を投げかけました。

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ところが、配布された資料によれば本県は10万人あたりの直近1週間の新規感染者数は20.1人で全国47番目の低さ。

この状況でなぜ「まん防」を要請するのか、意思決定過程は?、同様に緊急事態宣言に至るまでの経緯は?
「まん防」適用後の具体的対策はいかに?

こうした質問に対して明確な答弁は見出せませんでした。

それもそのはず、「まん防」の要請表明に関しては県の本部員会議に諮る前に知事のツイッターで発信してしまい、県庁内では「そんなの聞いてねぇぞ!」の大合唱らしく、慌てて県議会の会議に間に合わせたという次第のようです。

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いやはや、これでは職員はたまったものではありません。

先に示したように適用にならない可能性の方が高く、本当に実態に即した県の対応だったのか、組織体として最善の対応だったのか、検証する必要大いにありです。
posted by 飯沢ただし at 22:59| 岩手 ☔| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月21日

ハッピーエンドの意味するところ・・・それは?

マスコミの方から相次いで昨日の知事定例記者会見について話題提供があったので、本日県のHPから映像を見て確認致しました。

トピックの中心は、14日に行われた衆院選岩手一区の記者会見にて立憲民主党から公認を目指しているS氏が、立候補に至った経過で「達増知事から直々にお薦めを頂いた」に関してでした。

記者からは、知事が自らを県民党と称しているならば、立憲民主党に肩入れするのはなぜなのか。分裂選挙になることが予想される中でなぜS氏を推すのかといった厳しい質問があった中で、

映画「スターウォーズ」を例え話として引き出しました。

話は長いので要約すると、達増知事はルーク・スカイウォーカーで、S氏はレイ(女性)、階猛氏はカイロ・レンなそうな。

達増知事は知事に立候補を決意して衆議院を階氏へバトンタッチした。それはマスターとして階氏に伝授した(スターウォーズ的解釈によれば)。しかし、後に階氏はダークサイドに落ちた(仲間を裏切った)。知事は新たにS氏に思いを託す(世界的価値が共通しているという理由で)。

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階氏への例えも知事の思い上がりも甚だしいと私は思いますが、意味不明なのは「カイロ・レン(階氏)は救われて、ストーリーは必ずハッピーエンドで終わる。」という発言。

かつて2012年の選挙で階氏に知事令夫人を擁立して挑戦状を叩きつけたことは記憶に新しいところですが、今回も酷似した構図。はてさて今回はさらに公認争いも加わって骨肉の戦いが予想されるのですが、「必ずハッピーエンドで終わる。」

記者の皆さん方は首をひねって会場を後にしたようです。


思い起こしてみれば、幸福論争でマッチ売りの少女を引き合いに出し、今回はカイロ・レン。実はそのお話の結末はどちらも死んでしまうのです。すなわち「死」がハッピーエンド?

たとえ話は本来難しい話を分かりやすくするために使うのですが、これではますます話が見えてこない。また知事はとある記者がスターウォーズはよくわからないので別の話でお願いしますとの発言に、自分は25年間これでやってきたからと断固拒否。自分に話を振るならスターウォーズを観てから来い如きの語勢でした。


知事の記者会見は県民への情報発信の場でもあるわけで、こうした独りよがりの価値観を押し付けられたのでは幸福の価値観など異次元のかなたに飛んで行きます。
posted by 飯沢ただし at 23:19| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月19日

今だからこそ躍進の基礎を

「売れる農業」県内一丸 宮崎や鹿児島、ブランド確立
【日本経済新聞電子版 2021年8月13日 21:00 (2021年8月14日 5:55更新) 】

基幹産業として地域を支えてきた農業の競争力に大きな差が生じている。過去5年間で全国1741市区町村のうち6割の974が産出額を伸ばした一方、4割は減少した。躍進が目立つ九州勢の取り組みを探ると、地域ブランドを活用した「売れる農業」の姿が見えてくる。

農林水産省が3月に公表した2019年の農業総産出額は8兆8938億円。都道府県別の産出額では北海道が統計の残る1960年以来首位を守り、1兆2558億円だった。2位以下は鹿児島県、茨城県、千葉県、宮崎県、熊本県が順に並ぶ。

60年時点では新潟県など米どころが上位の常連だったが、需要低下もあり稼げる農業の内訳が一変。台風被害を防ぐため稲作から施設を使った畜産や園芸への転換を進めた宮崎県などの九州勢が躍り出た。

マンゴーの産地、宮崎県日向市は県やJAなどと取り組んだ高級マンゴーのブランド「太陽のタマゴ」のほか畜産などで生産力を高めた。主力の養鶏では事業者が鶏舎の清掃などの分業化を進めて作業効率を向上。鶏肉の年間出荷回数を従来の4.5回から5〜6回程度まで引き上げた。

日向市だけでなく、宮崎県内では関係者が一丸となった競争力向上の取り組みが進む。県は1994年に「みやざきブランド確立戦略構想」を策定し「『作ったものを売る』から『売れるものを作る』」を目標に据えた。おいしさや鮮度といった商品そのものの「質」を高めるだけでなく、安心・安全を前面に畜産物と花卉(かき)を除くすべてのブランドに月2検体以上の残留農薬検査を義務付け、基準値を超えた場合には迅速な出荷停止措置をとれる体制を整えた。

鹿児島県は19年度から県産ブランド力を高めるため、品目の前に県名をつけることで統一した。

増加率2位の鹿児島市も「鹿児島黒牛」や「かごしま黒豚」の産地の一つとして、県や周辺自治体と連携して知名度向上に力を入れる。県は全国に先駆けて1989年から販売力の強化を目的とした農産物の認証制度をスタートした。

2010年代半ばからは輸出も強化。牛肉は東南アジアでの人気が高く、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、県全体の輸出額が前年度比5%減少の214億円だった20年度も、畜産物は21%増の106億円と過去最高額を更新した。

鹿児島黒牛と宮崎牛は17年末、国が保護する地域ブランドに登録された。鹿児島黒牛は遺伝子解析などの先端技術を使い、改良に長く取り組んできたと認められた。宮崎牛は種牛の一元管理を全国で初めて構築したと評価された。地域ブランドには「神戸ビーフ」「特産松阪牛」も名を連ねており、世界に知られる和牛産地と南九州が肩を並べている。


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岩手県はベスト10入りもしているし、国の認証制度も利用してそこそこの取組はしている。

しかし、生産現場にあって実収を伴う達成感を持っている農業従事者はどれほどいるだろうか。

なぜ九州ほど突き抜けることができないのか。腰を据えて考え実行しなければならない。産業振興こそが県がかからねばならない優先度の高い仕事だ。
posted by 飯沢ただし at 22:42| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月11日

夏の甲子園大会が開幕

高校野球、夏の甲子園大会がはじまりました。

昨年は中止となったこの大会、二年ぶりの開催で球児たちは昨年開催されなかった分も頑張ろうと思っているに違いないと思います。

春の大会と夏の大会はやはり違います。三年生にとって夏の大会に負けたらもう次はない。全力で戦う姿が多くの人々の感動を呼ぶのだと思うのです。球児の皆さんには悔いのない試合をと切に祈っております。

さて、話を別の視点で問題提起したいと思います。

夏の甲子園大会の主催者は日本高等学校野球連盟(高野連)と朝日新聞社となっておりますが、コロナ対策に必要な経費という名目で運営経費の捻出のためにクラウドファンディング(目標額1億円)で資金を募集しているようです。

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一般客を入れないということで入場料の収入が見込めないのは理解しますが、主催者の名を語るならば運営費くらいは責任を持つのは当たり前ではないでしょうか。東京オリンピックで予定した広告収入が入らなかったとは推察しますが、それと甲子園大会とは因果関係はありません。石にかじりついても運営費用を捻出するのは主催者の最低の責任ではないかと私は思います。一億くらいの金額なら営業部隊で何とかなるのではないでしょうか。主催者としての矜持はないのでしょうか。

コロナ禍を主たる理由に東京五輪中止を社説で展開し、五輪はダメで高校野球はいいのかという意見も多数ネット上でも指摘をされています。東京五輪にはスポンサーの一員でもあった同社。どうもこうしたご都合主義に私は理解がついていけません。


過去にもサンゴ礁破壊捏造事件、従軍慰安婦のミスリードなどがあったことも私は記憶を消すことのできないだけにこの度の行動には首をかしげてしまいます。
posted by 飯沢ただし at 19:25| 岩手 ☁| Comment(0) | My Opinion 【意見を申す】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月10日

タラレバとは分かりつつも

オリンピックの話題はこれで最後にしたいと思います。

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【一時は開催候補地に浮上した宮城県の長沼漕艇場】


ボート競技をネット観戦して思ったこと。

水辺なのに殺風景な景色。レースの白熱をよそに対岸は金属の塀が連続的に並ぶ。

あくまで結果論ですが、宮城県ならば有観客で実施できたし、復興五輪としての情報も多層的に発信可能だったのではと思う。

東京都知事の思わせぶりな態度で翻弄され、結局、東京湾内の海上での開催地になった。しかも、戸田オリンピック公園周辺にボートビレッジが形成されている現状の中で今回開催された海の森漕艇場に移転する可能性は極めて低いと私は見る。

今となれば復興五輪のテーマなど取ってつけたものに近い、東京に誘致するために利用されたにすぎなかったのは明白で、東北の人々には釈然としないものがあると思う。

開閉式のイベントに象徴されるように、東京オリンピック開催を貫くコンセプトを体現するタクトを振るう責任者が不在だったことが原因でなかったか。問題が起こると、この問題はやれIOCだ、JOCだ、東京都だと責任の所在をたらい回しにした場面がとても目についた。


ボートはマイナーな競技ですが、東北に光が当たったならば新しい展開が開けたかもしれません。残念でした。
posted by 飯沢ただし at 23:37| 岩手 ☔| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月09日

2020東京五輪が閉幕

終わってしまえばあっという間のオリンピックでした。

日本選手の大健闘でした。毎日感動をもらいました。このコロナ禍の中で、開催されるかどうかもわからない中でひたすら調整を重ね、努力を惜しまなかった選手の皆さんに敬意を表します。

しかしながら、閉会式のイベントも見てるのも恥ずかしくて途中で止めました。開会式同様に日本文化のバラ売りで統一感もなく未来への暗示もない。冬季五輪並みのクォリティーの低さです。広告会社に委託したと聞きましたが、もしそうならば広告会社の実力も落ちたものです。すなわち日本の国力が落ちていることなのだと思います。

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1964年の東京五輪の閉会式はシナリオにないハプニングが起きました。各国の選手らが登場順番を無視して肩を組み入場してきたのでした。まさに五輪精神を体現したものとなったのは有名な話です。

57年の月日が経ち、そしてこのコロナ禍での開催という異例の開催。異例ならば、それなりのコンパクトな監修があって欲しかった。そんな余裕もないのも承知ですが、そもそも総体のコンセプトに欠けていました。これが日本の実力と思われることに情けない思いが自分にあります。


にしても無事に閉会したことは多くの方が安堵したことでしょう。72年のミュンヘン五輪では大会中にテロがあり、アメリカの水泳スピッツ選手は途中で帰国したことを思い出しました。84年以降は何事もなくオリンピックが開催されたことは僥倖だったのかもしれません。今回の東京五輪によって多くの課題、特にIOCの商業主義の過熱、パンデミック発生時の対応などが浮き彫りにされたことから、将来の五輪のあり方を考え直す機会になったと思います。状況に応じて臨機に改革していくことこそ常に人類に与えられた道です。


最後に大会を支えてくれたボランティアの方々をはじめ、すべての関係者の皆さんに感謝を捧げたいと思います。
posted by 飯沢ただし at 22:42| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする