2021年07月30日

余裕と間合い

オリンピック東京大会2020も日程的におおよそ半分。
日本選手の活躍が毎日のように報道されています。金メダル獲得数は過去最高を記録とか。数ともかく私は選手の皆さんには悔いの残らぬようベストを尽くされることを期待します。

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本日の午前中は台風の影響で延期されたボート競技のシングルスカルとエイトの決勝をネットで観ました。ボート競技はまだまだわが国ではマイナーな競技なのでテレビ放映はされません(涙)。シングルスカルは出場選手がすべて順位付けされるので、順位決定決勝が行われます。初めて順位決定レースを観ましたが、ファイナル決勝以外のレースを観るのは初めてでしたので、ある意味新鮮でした。アフリカや中東地域のボート後進国の選手が技術的には未熟ながら全力で漕いでいる姿には胸に響くものがあります。これぞ世界選手権大会では見られないオリンピックならではの光景だと思います。できうれば現地観戦したかったのですが、このコロナ禍ではどうにもなりません。


日本ではシングルスカルのB決勝に荒川選手が残りました。日本のスカラーが決勝Bまで残るというのは快挙です。荒川選手は一橋大学出身でボート会では国立大学出がオリンピック選手に選ばれるのも異色。ちなみに私が学生時代に過ごした成蹊大学艇庫と一橋大学艇庫はお隣でした。当時はまったく交流はありませんでしたが・・・

話は変わって、柔道の大野将平選手の決勝戦と伊藤美馬選手の個人戦準決勝をダイジェストで観て感じたこと。両試合に共通して言えるのは大野選手は相手にわざと組ませて対応する余裕。伊藤選手の相手の中国の孫頴莎選手は伊藤選手に打ちやすい球を誘って勝負の組み立てをしたという高等な戦略。ただ単に相手の不利を攻める勝負ではなく、リスクをリスクとして取った上で相手を誘い出し全体の流れを有利に進めていく。勝負の世界だけではなくて、実際に自分のまわりに起きていることでも当てはめることができると直感しました。

そんなことができるのも自らの実力に自信があってこそ。いろいろと勉強になります。
posted by 飯沢ただし at 23:53| 岩手 ☀| Comment(0) | My Favorites 【お気に入り】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする