昨日のソフトボール決勝戦しびれました。
日米両チームとも実力をいかんなく発揮した最高のゲームでした。そして日本がゲームを制して言うことなしです。
勝負の分岐点は6回。一死一、二塁でアメリカの打者がサードを強襲するライナーを放つ。打球は三塁手の手首付近に直撃するも跳ね返る。そのボールを遊撃手がボールから目を切らすことなく反応して捕球とともに体を即座に反転して二塁手へ送球。ダブルプレー。これでアメリカは万事休す。日本チームが普段からよほどの鍛錬を重ねてきたかが表れた瞬間でした。
アメリカの外野手もホームラン性の打球を二本もミラクルキャッチの場面もあり、勝負に体を張った真剣なプレーに感動でした。
そして13年の時を越えても 神様・仏様・上野様。投球術に円熟味を増し、さらに試合全体を見渡せる精神的な余裕が見事に日本チームの柱として再び君臨しました。
宇津木監督のチーム作りと編成も描いていた状況にピタリとはまり、若手の後藤投手の登用など化学変化を起こして世界一にふさわしいチームだったと感じました。対してアメリカは北京五輪時代に活躍したオスターマン投手やアボット投手にいまだに頼らなければならないチーム事情で、かつての恐怖のスラッガーだったブストス選手のような存在はなく小粒な印象でした。13年の空白はむしろソフトボール王国のアメリカの方が深刻な状況だったのかもしれません。
決勝戦だけでなく予選でも接戦・熱戦が続き世界的なレベルの向上が見られます。2024年のパリ大会に採用されないのは誠に残念ですが、2028年のロス大会には再々度復活することが予想されます。宇津木妙子元監督が底辺の拡大に情熱を燃やして活動しており、何とかこの高いレベルを7年先までつないでほしいと思います。
それにしても、こうした熱戦を子どもたちに直に観戦できなかったのは残念でなりませんが、テレビの画面を通じてこの熱気は感じ取ってくれたと信じたいです。
選手の皆さん、関係者の皆さん、13年ぶりの感動をありがとうございました。