2021年07月31日

「夢G」が大直販会

DSC_0227 (002)x.jpg


印象に残るテレビCMをガンガン行っている通販会社が、なんと隣町で大直販会を実施するとの新聞チラシが・・・

この会社マスク不足の折に勝負をかけて中国の会社と直取引で商売をしましたが、まったくの裏目に出て、結局は入場者のサービス品になってました。普通に考えればマスクなんて需要さえ予測できれば国内国外問わず、すぐに生産体制が整うのは知れているのに、素人的発想で大儲けをたくらんだこの会社には少しだけ興味があります。

チラシによるとテレビCMの社長と専属歌手もお出ましになると記載されています。どういう商売の仕方なのか実際に行った人に後から聞いてみることにしましょう。

テレビ直販が主体なのか、テレビCMを使っての直接販売が主体なのか、社長ははたして邦人なのか、専属歌手は歌を歌わなくても専属歌手なのか、気になりますよね。
posted by 飯沢ただし at 23:50| 岩手 ☁| Comment(0) | My Boom【密かなマイブーム】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月30日

余裕と間合い

オリンピック東京大会2020も日程的におおよそ半分。
日本選手の活躍が毎日のように報道されています。金メダル獲得数は過去最高を記録とか。数ともかく私は選手の皆さんには悔いの残らぬようベストを尽くされることを期待します。

arakawaxx.jpg


本日の午前中は台風の影響で延期されたボート競技のシングルスカルとエイトの決勝をネットで観ました。ボート競技はまだまだわが国ではマイナーな競技なのでテレビ放映はされません(涙)。シングルスカルは出場選手がすべて順位付けされるので、順位決定決勝が行われます。初めて順位決定レースを観ましたが、ファイナル決勝以外のレースを観るのは初めてでしたので、ある意味新鮮でした。アフリカや中東地域のボート後進国の選手が技術的には未熟ながら全力で漕いでいる姿には胸に響くものがあります。これぞ世界選手権大会では見られないオリンピックならではの光景だと思います。できうれば現地観戦したかったのですが、このコロナ禍ではどうにもなりません。


日本ではシングルスカルのB決勝に荒川選手が残りました。日本のスカラーが決勝Bまで残るというのは快挙です。荒川選手は一橋大学出身でボート会では国立大学出がオリンピック選手に選ばれるのも異色。ちなみに私が学生時代に過ごした成蹊大学艇庫と一橋大学艇庫はお隣でした。当時はまったく交流はありませんでしたが・・・

話は変わって、柔道の大野将平選手の決勝戦と伊藤美馬選手の個人戦準決勝をダイジェストで観て感じたこと。両試合に共通して言えるのは大野選手は相手にわざと組ませて対応する余裕。伊藤選手の相手の中国の孫頴莎選手は伊藤選手に打ちやすい球を誘って勝負の組み立てをしたという高等な戦略。ただ単に相手の不利を攻める勝負ではなく、リスクをリスクとして取った上で相手を誘い出し全体の流れを有利に進めていく。勝負の世界だけではなくて、実際に自分のまわりに起きていることでも当てはめることができると直感しました。

そんなことができるのも自らの実力に自信があってこそ。いろいろと勉強になります。
posted by 飯沢ただし at 23:53| 岩手 ☀| Comment(0) | My Favorites 【お気に入り】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月29日

これでは踏んだり蹴ったり

雇用保険料引き上げ、22年度にも 雇調金増大で財源不足
【日本経済新聞電子版 2021年7月28日 2:00 (2021年7月28日 8:17更新) 】

厚生労働省は雇用保険の保険料率を引き上げる検討に入る。新型コロナウイルス感染拡大で雇用調整助成金の給付が増え、財源が逼迫しているためだ。国費投入のほか、企業や働く人の負担も増える。フリーランスの働き手の拡大など、働き方が多様化する中で財源の確保策とともに、雇用の安全網をどういう中身にしていくかも課題となっている。

新型コロナ禍で雇用安定の事業の一部である雇調金の給付が急増した。企業が労働者に支払う休業手当を助成するもので、新型コロナ禍で支給要件緩和や助成拡充の特例を設けた。2020年3月以降の支給決定額は4兆円超になった。

財源が不足し国の一般会計から約1兆1千億円を繰り入れ、失業者向け事業の積立金からも約1兆7千億円を借りた。この積立金は新型コロナ禍前の19年度に約4兆5千億円あった。21年度に約1700億円に減る見通しだ。

上げ幅は給付の対象者数や経済状況を勘案して決める。負担増になるだけに雇用保険全体の役割の見直しも課題となる。

新型コロナ禍で雇調金は雇用維持に一定の効果が出ているが、休業手当を補う内容のため、人手があまる業界に働き手がとどまりかねない。長引けば労働市場の調整機能がゆがむ面もある。人手が必要な成長分野への移動が起きるよう学び直しの機会を増やす必要がある。

雇用保険の対象にならないフリーランスの働き手の経済危機時の対応をどうするかなど、日本社会で働き方が変わる中、雇用のセーフティーネットを巡る課題は多い。

財源を巡っても、雇用安定・能力開発の財源は企業のみが負担しており、経団連などは国の一般会計の負担拡充を求めてきた。英国やドイツは失業給付を労使の保険料収入でまかなう。欧州では雇用支援の多くを国費で支える国もある。

日本政府も国費投入などで21年度は雇調金で約1兆2千億円分を確保する。4月からの約4カ月で支給額は8千億円を超えた。この規模の支出が続くと21年度末までの財源が足りず、緊急措置として一般会計からの追加投入を視野に入れる。

料率見直しは労使代表者と有識者らでつくる労働政策審議会(厚労相の諮問機関)で秋にも具体的な議論に着手する。22年の通常国会にも雇用保険法改正案を提出する。


こんな状況で雇用保険料を引き上げなんてとんでもない話である。企業側は働き方改革等で人権費のコスト高になっておりそんな余裕はない。
雇用のセーフティーネットに関しては国の労働施策とともに国費で賄うのが筋と思う。

軽油引き取り税もそうだが取りやすいところから取るという安易な税制には徹底して異を唱えていく。中小企業振興はどうなっているのか!
posted by 飯沢ただし at 23:55| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月28日

13年ぶりの金。おめでとう!

昨日のソフトボール決勝戦しびれました。

日米両チームとも実力をいかんなく発揮した最高のゲームでした。そして日本がゲームを制して言うことなしです。

2020olympicsoftgoldx.jpg


勝負の分岐点は6回。一死一、二塁でアメリカの打者がサードを強襲するライナーを放つ。打球は三塁手の手首付近に直撃するも跳ね返る。そのボールを遊撃手がボールから目を切らすことなく反応して捕球とともに体を即座に反転して二塁手へ送球。ダブルプレー。これでアメリカは万事休す。日本チームが普段からよほどの鍛錬を重ねてきたかが表れた瞬間でした。

アメリカの外野手もホームラン性の打球を二本もミラクルキャッチの場面もあり、勝負に体を張った真剣なプレーに感動でした。

そして13年の時を越えても 神様・仏様・上野様。投球術に円熟味を増し、さらに試合全体を見渡せる精神的な余裕が見事に日本チームの柱として再び君臨しました。

宇津木監督のチーム作りと編成も描いていた状況にピタリとはまり、若手の後藤投手の登用など化学変化を起こして世界一にふさわしいチームだったと感じました。対してアメリカは北京五輪時代に活躍したオスターマン投手やアボット投手にいまだに頼らなければならないチーム事情で、かつての恐怖のスラッガーだったブストス選手のような存在はなく小粒な印象でした。13年の空白はむしろソフトボール王国のアメリカの方が深刻な状況だったのかもしれません。

決勝戦だけでなく予選でも接戦・熱戦が続き世界的なレベルの向上が見られます。2024年のパリ大会に採用されないのは誠に残念ですが、2028年のロス大会には再々度復活することが予想されます。宇津木妙子元監督が底辺の拡大に情熱を燃やして活動しており、何とかこの高いレベルを7年先までつないでほしいと思います。

それにしても、こうした熱戦を子どもたちに直に観戦できなかったのは残念でなりませんが、テレビの画面を通じてこの熱気は感じ取ってくれたと信じたいです。

選手の皆さん、関係者の皆さん、13年ぶりの感動をありがとうございました。
posted by 飯沢ただし at 23:47| 岩手 ☔| Comment(0) | My Favorites 【お気に入り】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月27日

5年ぶりに橋田満先生の講演

私が会長を務めている「岩手競馬振興議員連盟」でJRAの橋田満調教師(JRA調教師会会長)をお招きして講演をいただき、橋田厩舎が積極的に活用を頂いている「遠野馬の里」を視察見学致しました。

実は橋田先生には5年前の同月同日に同じ場所で講演を頂いておりまして、今回で2回目となります。前回お会いしたご縁で3〜4年前だと思いますが北海道のセレクトセールでも偶然お会いする機会があり、お声をかけさせて頂いたところ私たちを覚えて頂いてとても感動した記憶があります。

P1060476x.jpg


今回は橋田先生が話題を提供しつつ、中途でも会員の皆様から質問と意見交換をするという弾力的スタイルでの進行でしたので。とても実のある時間を過ごせたと思います。

すべてが示唆に富んだ内容のお話でしたので、要点を書き留めておきます。

🎠 橋田厩舎がディアドラ号の欧州遠征を期に英国の競馬文化の格調の高さに触れ、あらためて競馬に対する認識を新たにした。
🎠 岩手競馬で発生した薬物事案はJRA関係者も関心を持って捉えていた。競馬は公正でないと前提が崩れるので議員の立場からも経緯経過を追い続けて完全な安全な形になるように追及してほしい。
🎠 人材育成はJRA、地方競馬問わず問題解決は急務。不足を短期的に外国人で補充するのではなく(それも必要だが競馬にふさわしい人を要請することが肝要である。底辺を広げ、待遇を整え、馬に関する文化を発信し続けることが大事。岩手には独自の馬事文化があり、小学校の乗馬クラブや中高の馬術部などを発展することで可能性が増すはずである。
🎠 岩手競馬はこれから、いかにしていい馬を集めるか⇒どれだけの馬で岩手が採算がとれるのか、JRAから入りやすい環境をもっと整えることが近道。競馬で上がった収益をどこに効率的戦略的に配分させるかが鍵。賞金設定、預託料などすべてがそこに関係してくる。
🎠 岩手競馬は外厩制度が使えていない(低賞金、貧困な後背環境が大きな要因)。馬資源を有効に使えればもっと魅力が出てくるはず。
🎠 人手不足解消や競走馬の怪我防止のためには施設整備としてウオーキングマシーンは有効。
🎠 競馬の配合は未来を予測するもの、未来の状況が変わることを予測する力が必要となる。夢を追い続ける。夢を崩さない。

P1060478x.jpg


P1060487x.jpg


P1060493x.jpg


前回にも増して有益なお話を頂きました。橋田先生には心から感謝申し上げます。

また、私個人にも嬉しい再会がありました。それはまた後日。
posted by 飯沢ただし at 23:55| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月24日

東京オリンピック2020+1が開幕

57年ぶりの自国夏季開催というのに自称オリンピックフリークの私がいまだかつてない高揚感のない今回の五輪。
大観衆の歓声もない近代五輪初めての出来事です。

開会式は当初から期待はしていませんでしたが、デモンストレーションはピクトグラムを除いては統一感がなく何を表現したかったのかわからない内容。こちらの言葉でいうところの、あさっぺない内容。我が国の企画力はこんなものだと思われたような気がして情けない気持ちがしました。(とはいっても私自身ロンドン以外の最近のオリンピックの出し物は真剣に観ていないのですが(・_・;))

DSC_0200 (002)x.jpg


古関裕而先生のオリンピックマーチを聞くと今でも感傷的になってしまうほど心揺さぶられるのに、今回はドラクエなどのBGMだそうな。半世紀の時間の流れは昭和30年代生まれの者にとっては手が届かないところまできた感があります。アメリカ合衆国のジャージ姿での入場にはFBにもコメントしましたが、1964年の方が絶対的にスタイリッシュと信じて疑いません。

DSC_0208 (002)x.jpg


プロ野球国民栄誉賞3氏は個人的には歓迎でしたが、北米以外の方々にはどういう印象だったか気になるところです。

DSC_0210 (002)x.jpg


大阪なおみさんの最終ランナーには納得。


蛇足ながら開催前まで中止せよとまで社説を書いた全国紙がスポーツ欄では結果を堂々と掲載し、系列テレビ局でも堂々と松岡修三氏を擁して頑張れニッポンとは片腹痛し。私はこうしたダブルスタンダードが理解できません。

しかし、競技が本番ですから選手の皆さんにはベストを尽くしてほしいと思います。
posted by 飯沢ただし at 23:50| 岩手 ☁| Comment(0) | My Favorites 【お気に入り】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月17日

次世代放射光施設 その1

県議会総務委員会で東北大学キャンパス内で建設中(2023年竣工予定)の次世代放射光施設(今後ニックネームは公募の上決定される予定)
を視察してきました。岩渕委員長が昨年から企画していたのですがコロナの影響で実現できずにいたのでした。

16143x.jpg


放射光とは、高速近くまで加速された電子を強い磁場によって曲げる際に放射される太陽光の10億倍以上の明るい光で、特にX線領域に強みがある。とされています。

これまでKEKなどで円形加速器を視察してきましたが、円形加速器でビームを高速で出すと電子が遠心力で飛び出てしまい効率が悪くなるとの説明を受けてきましたが、放射光はその逆の発想から出たもので、飛び出たものを利用するという考え方でつくられている施設です。


すでにわが国では1997年から稼働している兵庫県にあるSPRING〜8(かつて岩手県が誘致をした経緯がある)が有名ですが、次世代放射光施設は加速器技術の進歩により輝度の高い軟X線で物質の機能解析(電子の振る舞いを見る)に優れています。

この機能解析により、触媒・医療・燃料電池・創薬などの新開発が実現可能になるのです。

15534xx.png



ILCは直線加速器で超電導加速器を使用しますので、電子と陽電子の衝突により超クリアなデータが解析されて、未知のレベルの物質を分析することが期待されています。よりハイレベルな開発や利用が可能となるのです。


東北大学が先行してこの施設を活用することにより、得られる技術や人材はこの先ILCにも発展的に波及していくことは間違いありません。
posted by 飯沢ただし at 23:53| 岩手 ☀| Comment(0) | My Inspection 【視察日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月13日

岩手の誇り

花巻東高校出身のメジャーリーガー、大谷翔平選手と菊池雄星投手がそろってオールスターゲームに出場することになった。メジャーリーグで常時出場すること自体大変なことなのにオールスターに選出とは快挙としか言いようがない。まさに岩手県人の誇りとなる二人である。

オールスターゲームの前日には恒例のホームラン競争があり、大谷選手は二刀流な上になおかつ選出された。ひと昔ならあり得ないことである。結果は一回戦敗退であったが、十分に全米のファンを楽しませてくれたと思う。

DSC_0154 (002)x.jpg

【花東の後輩を現地で見守って応戦する雄星投手】


私は14歳で大リーグ(当時はメジャーリーグとは呼ばない)の魅力に取りつかれ、数えると大リーグファンとして45年にもなる。1980年代は大学生、社会人の勤め人時代はちょっと遠のいていた時代もあったが、野茂選手やイチロー選手の活躍でまた返り咲いたのであった。

70年代後半の大リーグ情勢ではホームランバッターは恵まれた体躯と技術を有する選手は限られていて、とてもとても日本人の及ぶレベルではなかった。あれから約半世紀が経過して大きく環境が変わったことを思い知らせれる。大谷選手が前半戦で30本もホームランを打ったことは実に感慨が深いものがある。

DSC_0152 (002)x.jpg


明日はいよいよ本番。残念ながら雄星投手は登板しないことが発表されたが、大谷選手は投手として先発登板と同時に特別ルールが設定されて(アメリカならでは)DHでも出場する予定らしい。ぜひ怪我のないように楽しんでほしいと思う。

岩手出身のお二人が世界を股にかけた大活躍で、花東の佐々木監督も鼻高々で講演料も高騰するかも?!
posted by 飯沢ただし at 23:33| 岩手 ☔| Comment(0) | My Favorites 【お気に入り】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月11日

総務委員会で提言と是正を求める

6月定例会は去る6日に無事に閉会しました。今後のワクチン接種関連等の必要経費を計上した補正予算は全会一致で可決成立。今後のワクチン接種が順調に計画的に行われることを期待します。

DSC04019x.jpg


総務常任委員会では2点質問と要請をしました。

1⃣ ILCの戦略的展開について

本会議の一般質問答弁を聞いて、当局がILCによる本県の産業振興策をはじめとした戦略的な内容がほとんど見いだせず、「待ち」の姿勢であることを危惧して、担当部局だけでなく県庁全体で策を前広に展開するよう求めました。そこであえて政策企画部に対して質問しました。残念ながら現時点では私の納得できる内容には至ってはなく、このままでは研究所が位置する本県の優位性が発揮できなくなります。9月定例会の一般質問でさらに深く掘り下げていくこととします。

2⃣ 長期間放置されている屋外用政治ポスターについて

私は政治活動は自由であるべきですが、そこには一定のルールがあってしかるべきと考えます。本県の屋外用ポスターの掲示は他県と比べて広く許容されていると感じます。その中で約2年もの間放置されている「野立て看板」を例に挙げて私は指摘を致しました。たしかに社会のルールをわきまえている政党や政治団体は所期の目的選挙が終わると見事に撤収するか、常設の看板等も管理をされています。しかし、長期間放置されている状況は見事にその政治団体の体を表しているだけではなく、2年間も放置すると景観上も安全上も問題となります。そうした事実から選挙管理委員会に見解を質したところです。こうした管理されていない看板は有権者の政治不信にもつながりかねません。県土整備部とも連携した指導を求めました。
posted by 飯沢ただし at 21:38| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月10日

志賀節元代議士がご逝去

志賀節元代議士がご逝去された。享年88歳。

志賀家は戦後親子二代で一関市周辺を基盤にした代議士であり、小沢・椎名・志賀と旧2区で同じ自民党同士でしのぎを削った地盤争いも今や昔となった。

志賀家と飯澤家とのご縁といえば、町議をしていた祖父が志賀健次郎氏と関中で同級生、同じ大東町出身ということで健次郎氏までは熱心に応援していたと聞いていた。大原出身の健次郎氏が代議士でなければおそらく北部6町村による大東町誕生はあり得なかったと思う。(祖父が合併後に財政再建団体から大東町が早期に脱するため等の諸課題の解決のために代議士の健次郎氏を頼ったことは十分に推測される)事実として健次郎氏が防衛庁長官就任時に祖父らが依頼して県立大東高校のグランド整備に自衛隊の訓練と称して多大な尽力をして頂いたと聞く。

私が県議になった1999年には志賀節氏はすでに元職となっていたので私は直接にお話しをした記憶はほとんどない。ただし、その間、節氏は新年交賀会にはご熱心に出席されていてどの会場でも寸分違わぬように同じお話をされていたのを記憶している。

2003年の衆議院選挙が間近になった頃に、妹君の志賀かうこ様から盛岡のホテルで熱心に応援を依頼されたことはついこの前のように記憶しているが、節氏のご逝去の報によって月日の経過は冷徹に刻まれていくものだと改めて思う。

30647458.jpg


節氏が執筆された上記の本は読ませて頂いた。後段の政敵である小沢氏や後に地盤を分断された菅原喜重郎氏のところはとても興味深かった。

祖父も政界を引退してから代替わりした節氏を応援した記憶は私にはない。何度か我が家をご本人が訪問されて支援をお願いしに来られたのを私も記憶しているがあっさりと断っていたし、その後政界に入った父は菅原喜重郎氏と行動を共にしていたので節氏との関りは薄くなっていった。祖父にどういう考えがあったのかその真意を今となっては聞きたいものだ。

私がご示唆を頂いた椎名素夫先生に志賀節氏の印象を聞いたことがある。「志賀さんという人は、おもしろい人だったね」あまりに言葉の調子に含んだ意味が複層していて判断に迷ったが、その後素夫先生が事例を二つ三つあげて頂いて得心したものだった。

令和の御代となり、昭和の時代の色が急激に色褪せ、時代が音を立てて変わっていくのを肌で感じる。合掌。
posted by 飯沢ただし at 23:58| 岩手 ☔| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月09日

東京五輪2020無観客に

五輪、1都3県の無観客決定 福島や宮城などは有観客に
【日本経済新聞電子版 7月8日 20:31 (2021年7月9日 10:58更新) 】

23日に開幕する東京五輪の観客規模を巡り、大会組織委員会や東京都、国際オリンピック委員会(IOC)などは8日夜、5者協議を開催し、都内の全会場を無観客とすることを決めた。組織委はその後、関係自治体との連絡協議会を開催し、神奈川、埼玉、千葉の3県の競技会場も無観客が決定した。

ほかに競技会場がある福島、宮城、静岡の3県は観客を入れ、定員の「50%以内で最大1万人」とする。茨城県は子どもたちに低価格で観戦機会を提供するための「学校連携観戦チケット」のみ有効とする。北海道は対応を検討する。


taokyo olympic2021x.jpg


政府が描いた最悪の五輪開催シナリオとなってしまった。が、開催すると国際機関を含めて機関決定した以上は、人命に影響を及ぼさないことを優先すべきで致し方ないと思う。政府の判断やコロナ対応に関しては、後日書く機会があれば私の思いを綴りたいが、ここでは今回の東京五輪の意義について述べたい。

近代五輪が1896年にアテネで開催されて以来、無観客開催はもちろん初めてのケースであり、1980年モスクワ五輪がソ連のアフガン侵攻により西側諸国が大会ボイコットした以上のマイナスインパクトで開催する大会となる印象だ。

1984年のロス大会以来、五輪の商業化が大会ごとに肥大し、IOC役員にも利益をめぐる事案が頻繁に起こるなどカネに関する問題がその都度指摘をされてきた。無観客開催になったことによりチケット販売額が灰燼と帰し、ライセンス契約によるグッズ販売も見込めなくなり、放映権主体の収入構造の大会になったことで逆の見方をすれば五輪大会の真の意義が見直されるいい機会になるかもしれない。

観客の熱気に包まれないことを想像しただけで高揚感はすでに私の中でもないが、しかし、これからもパンデミックに影響される大会もないとは限らない訳で、与えられた条件の中でいかに五輪の目的を達成できるか、人類の英知が試されることになる。

マイナス下限の限界点からスタートする東京大会。経験則のない大会からどんな発見が生まれるか。そうしたことをポジティブに考えながら私は大会を観たい。
posted by 飯沢ただし at 23:50| 岩手 ☔| Comment(0) | My Favorites 【お気に入り】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月03日

一般質問最終日

一般質問4日目、最終日。いわて県民クラブから千葉絢子議員が登壇。

昨年の6月議会に絢子議員は、このコロナ禍の中、またその後の社会にあってコロナ以前に策定された県民計画の妥当性はあるのかと質しておりました。

千葉絢子議員:「知事は、価値観が変わっているこの現在も、今後も、予定通りいわて県民計画を遂行していくことが可能だと思われているのかお尋ね致します。」

達増知事:「マッチ売りの少女の話は、主人公のマッチ売りの少女が、もう飢えて、寒くて亡くなってしまうわけですけれども、そういう状況の中で、最後にマッチをするたびに幸福のビジョンが、幸福の形がそこに描かれます。
 19世紀イギリスのディケンズが、産業革命が進んでどんどん産業化が進むイギリスにおいて貧富の格差が拡大する中、貧しい人たちに着目した小説をたくさん書きましたけれども、そういう時代の中での幸福の形を、より普遍的な多くの人に通用する形で描くのに成功しているのは、むしろ恵まれない環境にいる人たちであり、クリスマス・キャロルのスクルージのように、お金があって裕福な人のほうが、かえってお金もうけだけが幸福だというゆがんだ幸福感を持っていて、それもクリスマス・キャロルでただされるわけですけれども、そういうところがあると思います。
 今、コロナ禍の中で、経済的、社会的に困窮している方々が、その中で、本当は自分はこういうことがやりたいのだ、こういう仕事がしたい、こういう学びがしたい、こういう生活がしたいという、そこにこそ我々が実現すべき幸福の姿があり、そこにしっかり取り組んでいくことが、いわて県民計画の基本目標を達成することにもつながると考えます。」


Matchx.png


このマッチ売りの少女を引用したあたりに知事の想像力の貧困と限界を感じ取ったのですが、その後ひな壇に座してこの答弁を聞いていた複数の部長さん方もほとんど腰を抜かしたと申しておりました。マッチ売りの少女が死んでしまうというのに話しながら気づいたのか急遽ディケンズの作品を引用したのでしたが後の祭り。

こういう経緯があり、さらに達増知事が母校の盛岡一高で講演した内容に、「幸福の青い鳥」を引用したらしく、その内容と併せて今回も絢子議員はコロナ禍における「お互いに幸福を守り育てるいわて」を看板にした県民計画ついてあらためて質したところ

今回は計画の策定の経過と意義について淡々と述べ、質問者の趣旨には意図的に一切触れず。

何が面白くないのか、気に障ったのかどうか分かりませんが、こうした不誠実な対応には呆れてしまいます。自分を攻撃するもの、価値観の合わないものは排除する。こんな狭い度量では県民の幸福など語る資格はないと私は思います。

こうした一本取ったような優越感に浸っている間に、答弁を聞いている部下たちはどのように感じるかとは思わないのでしょうか。失うものが大きすぎると思います。

死ぬ直前に描いた幸福のビジョンなど私は共感できかねますし、今回のやり取りを見て、こうした思想を持つリーダーの下で働く職員の方々に心からご同情申し上げる次第です。
posted by 飯沢ただし at 17:47| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする