今日は超党派の議員連盟「葉たばこ・地域特産物振興推進議員連盟」で県内の先進地を視察。
訪問したのは(株)八幡平スマートファーム 様
まず社内を案内されて目を引いたのは👀ハローキティーとコラボした会社のロゴ。コピーライトを使用するのに相当なお金を支払っているのではと聞いてみたら「お金のかからない方法でやってます。」と兒玉社長の答え。これはなかなかのアイデアを持った人物とこの瞬間に察知しました。
兒玉社長は東京でクラウドIoT制御システムの開発を行う(株)MOVIMASの代表取締役。東京で行われたスマートファームコミニティ関連の展示会で八幡平市の職員と出会い熱水ハウスについて知ることとなりました。
元来、八幡平市(旧松尾村)では松川地熱発電所から供給される熱水を暖房に活用するビニールハウス(熱水ハウス)での農業に取り組んできた歴史がありましたが、近年50棟すべてが高齢化のために放棄されている状態でした。
この出会いを前にグングンと進めたのは田村正彦八幡平市長。科学的な知見を活用し実行に移すことになります。
自然エネルギーと最新の栽培技術、IoTのタッグで耕作放棄地問題と農業振興に取り組む(株)八幡平スマートファームの設立への動きます。
栽培作物にはバジルが選定されました。イタリア料理には欠かせないバジル。加工品の原材料となる作物は一年を通して食品加工メーカーに安定して売れるとの勝算があったとのこと。縦型水耕栽培という技術を使って周年で行うことにより圧倒的な収量を得ることが可能という算段がありました。
革新型モデル事業として行政に働きかけるも通常型の補助金メニューしか示されず、自己資金で事業をスタート。一棟を稼働させるイニシャルコストは3000万円。今の販売価格を維持すれば5年で元が取れる計画と兒玉社長からお聞きしました。
今日の熱水の温度は53度。こうした地域の資源を生かし、最新の技術を取り入れた農業は先進モデルとして注目されていくでしょう。
田村市長とは県議時代からのお付き合いですがフットワークお軽さには定評がありました。田村市長の考え方が役所の人間にまで浸透し、こうした出会いが発展しているのでしょう。
またまた憎まれ口を叩きますが、補助金も通常ベースでしか提示できない県の仕事とは一体何だろうと改めて思いました。