私が会長を仰せつかっている「岩手競馬振興議員連盟」では毎年競馬現場関係者と意見交換会を行っていますが、本日は水沢競馬場の関係者(調教師・騎手・厩務員)で行いました。
本日の意見交換会にはかつてない14名の議員会員が出席をしてもらい主催者としては嬉しい限りです。
毎年、ひとつの問題が解決すれば今度はまた一つと、意見交換会を実施するたびに課題が山積していることが認識されます。
昨シーズン競馬開催に関して悩ませた禁止薬物問題に関しては依然として根本的な原因究明には至ってはいませんが、敷き藁に可能性があるのではないかとして今シーズンから敷き藁を止めてウッドチップに全厩舎に競馬組合から変更をかけたところですが、課題としてコストが3倍強にもなることから今年度の組合の対応について強い要望がありました。併せて厩舎立替えによる環境整備についても昨年同様然り。
また、薄暮開催に伴うもの、コロナ対策に係るもの、いずれも現場のコスト増につながっていることも報告を受けました。大きな課題である厩務員の増員については外国人(ウズベキスタン)の雇用が定着しつつあり、人員の急場しのぎには寄与しているようでした。
来週行われる盛岡競馬場関係者との意見交換会を経て議連として取りまとめて組合に提案する予定となっています。
意見効交換会の最後に会長としての所感を述べさせて頂きました。
「財政競馬としての地方競馬の役割は、IR法によるカジノ施設が合法的に実行されれば存在意義を問われることになる。地方競馬が生き残れるかどうかの岐路に立つことは十分に予想される。そのことを踏まえて運営に関わる構成団体(岩手県・奥州市・盛岡市)、競馬組合、県議会が将来の岩手競馬の在り方を考えていかねばならない。まずは中長期的なビジョンを描いていく必要があると考える。本日寄せられた改善策も大事だが、どうしたら健全に生き残っていけるかを今後も一緒に考えていきたい。」
今夜、NHKの番組で高知競馬の売上逆転を取り上げていましたが、問題の本質に関してアプローチの仕方に違和感を感じました。高知競馬が逆転したのはインターネット発売に大きく舵を切ったのが主要因であることは間違いないのです。しかし、未来永劫この現象が続くとは私は思えません。インターネットの客は常に新しいもの、魅力あるものに飛びついていくことを決して忘れてはいけません。