講師はお馴染み 岩手大学・岩手県立大学客員教授の吉岡正和先生です。

吉岡先生が用意された資料には今日の講演会の題名は
「アジア初の巨大国際機関・ILCの概要と超少子高齢化・人口激減ニッポンのまちづくり」
一関市大東の皆さんとの草の根勉強会
今回はコロナ感染症対策を考慮して20名限定の会でした。
20名という人数でしたので双方向のやり取りが可能となり理解を深めるに有意義な会となりました。
@ILCの概要と近況
Aニッポンの実像
B我々は何をなすべきか
の三本立てでした。
最近、吉岡先生が強調されるのは、日本の科学立国たる存在感、実像が右肩下がりになっている厳しい現実です。事実(ファクト)を元にILCを契機として明確なビジョンによる持続可能な地域づくり・人づくりをしていく必要性です。
また、吉岡先生は東北の民間会社(主に製造業)を300社以上訪問して、ILC関連の技術とスピンオフできるか活動されておられます。このエネルギーには感嘆の一言です。
備忘録として本日示された数字
・ILC土木工事によって掘削される土量 360万m3 (新区界トンネル工事土量 70m3)➡想像を絶するような量ではない。
・ILC運転で必要となる電力 123万kw (北上市のキオクシア社は 243万kw)➡東北電力発電量の0.5%
・ILCランニングコスト 200憶円 (CERNは400憶円)
吉岡先生の話を聞いた20名は、ILCを梃に将来の地域づくりを考え・行動していくことのモチベーションが上がったことは間違いないと思います。