2020年12月31日

経験したことのない年、2020年

今年はコロナ禍によって通常の生活が奪われ、それも全世界的に多大な影響を受けた、歴史上にアクセントがつく特異な一年でした。

年初当時は遅くとも暖かくなる5月上旬ころには収まるだろう(東京五輪開催のための欲目もあり)と勝手な予測をしていましたが、4月7日には政府から非常事態宣言が発令され、事は一旦は落ち着きを見せたものの、収まるどころか現在も拡大の基調にあります。

人為的に経済や社会の仕組みを止めると気うことは、戦争を除いては例がないことであり、将来を明るく見通せないつくり出された状況は人類等しく心の中に暗いものを背負いこんでいます。同時にマスクなしで過ごしてきた何気ない日常がこれほど愛おしく貴重なものだということも気づかされました。

来年はワクチンの普及が本格的になり、一定の収束への動きが出ることを期待したいですが、冷え込んだ社会にどれだけ光が差し込むのかは不透明です。(しかし、株価はそれと反して急騰しているのですが)

解決の方法は科学の力を持ってワクチンや薬の開発、普及によってのみこの難局を乗り越えることはできないということです。国の縄張りや会社の欲を越えてパンデミックに打ち勝つ方法を加速すべきです。それにしてもそれをコントロールするはずのWHOが機能していないということが情けない限りですが。

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あと10数分で今年も終わります。来年は春先位には光明が見えてくれるよう願いたいです。

そして現在も医療の最前線で必死になって対応されている医療関係者の皆さんには心からの感謝の念を捧げたいです。

皆さんにとって来年は必ずいい年でありますよう心からお祈り申し上げます。

本年も読者の皆さんには大変にお世話になりました。来年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
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2020年12月29日

本質をえぐるを読みたい

昨日、立憲民主党所属である羽田参議院議員がコロナ感染症が原因で亡くなられたニュースが駆け巡った。

53歳とまだまだ働き盛りで体力があると思われても、初期の措置を繰り延べしていると死に至るということをまざまざと知らしめられたショッキングなニュースであった。羽田氏には心からご冥福をお祈り申し上げたい。

さて、このヒュースで気になったはメディアの扱い方である。与党自民党には(自分でつくったルールを破るのはいけないことだが)、メディアは大人数で食事したものなら鬼の首を取った如くに取り上げ、今回の野党議員の感染経路についてはまったく追及されない。確かに命の尊厳にかかわる問題に重きを置くのは理解はするが、まったく一言も言及されないのはフェアではない。

同様の問題で話題としては旬を逸してしまったが、日本学術会議の問題でも本質的な問題に切り込まないメディアが大勢ではなかったかと思う。唯一産経新聞が問題を深く掘り下げていた。

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日本学術会議発足当時から日本共産党が政治介入していたという内容には大変興味深く読ませてもらった。これが事実ならば学術の透明性などは最初からなかったことになる。なぜ自民党がそこまで放置していたのかについては疑問が残るが、いずれにせよ綺麗ごとでスタートしなかったのは事実だろう。こうした歴史経過を学習しないとマスメディアの発する都合のいい大量の情報によって多くの国民はそれしか耳に入らなくなる。恐ろしいことである。

権力を持つものに対して批判を与えることはもちろん必要であるが、正しいことをしっかり伝えることこそがそれに優先するはずだ。但し、そうしたメディアに気づきを与え、示唆を与えるのも政治家の仕事の一部であることも今回の件で自覚を深めたことではある。
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2020年12月24日

いわて県民クラブが政策要望

クリスマスイヴの本日、県に対して我が会派「いわて県民クラブ」が来年度予算編成に関連して政策要望を行いました。

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全員のマスク姿とパーティーションが今年のあり様を反映しています。

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大項目は8つ

1・人口減少・少子化対策について
2・地域医療の確保について
3・若者活躍支援について
4・教育の向上について
5・国際リニアコライダーの誘致実現について
6・農林業の振興について
7・道路・河川の整備について
8・市町村との連携強化について


大項目の下に小項目として具体的な施策を19項目を示しています。

コロナ関連は別途、要望を行っていますので今回の政策提言には含まれていません。

我が会派は「わたしたち、そして未来の子どもたちのために」を政策スローガンの柱に据えていますので1から4の大項目が上位に位置されているのが特色です。

本日はハクセル美穂子議員と千葉じゅんこ議員からも一言づつ知事に直言要望を致しました。

来年度予算編成にあっては、社会環境が大きく変容していくことを先取りした大胆な施策展開を期待したいものです。
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2020年12月22日

災害対策連絡本部員会議

コロナ対策のために設置された県議会災害対策連絡本部員会議(本部長は議長)が昨日召集され、現状の課題解決と将来への対応のために執行部の出席を要請して質疑が行われました。

本来であれば、特別委員会室で自由質疑で行われるのが通常ですが、コロナ対策のために空間がある本会議場を使用し、会議時間が長時間に及ばないように17時を目途に終了することを逆算して質疑を行うことを前回の会議から決定したとことでした。そうなると自ずから会派割で時間制限を厳格にして行うこととなるわけです。

いわて県民クラブからは会派の幹事長である八幡平選挙区選出の工藤勝博議員(4期目)が持ち時間7分で行いました。

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工藤勝博議員からは@県民への広報対策、A経済対策(特に一次産業)についてを中心に質疑を行いました。

この会派割方式で行ったのは今回で2回目になります。

私は代表者会議でも指摘をしたところですが、会派割で行うと問題の掘り下げが浅くなる傾向があり議論が深まりません。なぜなら、質疑の時間消費を考慮しなければならず(これは議員の性(さが))持ち時間が多い会派ほど質疑の内容が広範かつ総花的になる傾向が認められるからです。

議会のコロナ感染対策は十分に行うことはその通りですが、議論の質を高めていくことこそ必要です。特別委員会室は前回の決算特別委員会でも使用して行ったところですからやれないはずもなく、次回からは改善を求めていきたいと考えています。
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2020年12月20日

メルケル首相までとは言わずとも

県内においてもコロナ感染者がなかなか減少に転じないこともあり、年末年始に向けた県民行動について18日(金)に知事から県民向けにメッセージが発せられました。

新型コロナウイルス感染症対策本部 知事メッセージ
(令和2年12 月18 日 定例記者会見)

東京都など全国のコロナ感染患者数は高い水準で推移しています。依然として感染拡大の勢いが止まらない中で、人の移動や人が集まる機会が増え、感染リスクが高まる年末年始を迎えようとしています。岩手県においては、医療機関における集団感染が発生したこともあり、人口10 万人当たりの直近1 週間の新規患者数が7.9 人(12 月17 日現在)となっておりますが、医療提供体制が直ちにひっ迫する状況ではなく、感染状況はステージVの状況ではありません。
一方、全国にはステージV相当の都道府県が増えており、12 月4 日に開催した県対策本部で決定した対策が、今なお必要な状況です。
改めて、県民の皆さま、来県される皆さまには、以下の対策をお願いします。

〔感染が拡大している地域との往来について〕は、
・ 感染ステージを判断する指標のひとつである「直近1 週間の新規患者数(対人口10 万人)が15 人以上」の地域や、不要不急の往来や外出の自粛をお願いしている地域への往来は、慎重に判断するようお願いします。

〔年末年始における感染防止〕としては、
・ 年末年始は、一律に帰省や旅行の自粛をお願いしませんが、人の移動が集中し「密」にならないよう、帰省や旅行、初詣の時期を分散するようお願いします。

〔感染対策の徹底〕としては、
・ 常時マスク着用、手洗い、咳エチケット、室内の換気、湿度の調整等の基本的な感染対策をお願いします。
・ 毎日の体温測定をはじめとする健康状態の確認をお願いします。
・ 発熱、咳等の体調不良時には、外出を控えて頂き、医療機関を受診する場合は、「かかりつけ医」「受診・相談センター」に電話相談の上、受診するようお願いします。
・ 三密を伴う会合等は回避するようお願いします。
・ 高齢者や基礎疾患のある方は、重症化リスクが高くなりますので、ご家族の方などその周囲にいらっしゃる方も含め、一層の注意をお願いします。

県民の皆さま、来県される皆さまの中には、「泊まるなら地元割クーポン」「おでんせ岩手券」を利用して、年末年始をホテルや旅館などの宿泊施設等で過ごされる方もいらっしゃると思います。宿泊施設においても家庭や職場と同様、感染防止対策に取り組み、穏やかな年末年始を過ごしましょう。

令和2 年12 月18 日
岩手県知事 達増 拓也


これは今まで発せられたメッセージの内容と大差ありません。不安を煽ることはしなくても今の段階では一歩進んだ少し危機感を滲みだすことは私は必要と思います。

未だステージVには至ってないではなくて、注意しないとステージVに行きつきますよ。そうしないとますます医療従事者の方々に負担がかかりますよ位は伝えないと日々先の見えない中で奮闘している医療関係者にも共感は与えることができません。

トップリーダーが発するメッセージは最高位にあることを意識しつつ時宜と効果を狙わなければ意味を成しません。

最近テレビメディアで放送されるドイツのメルケル首相が国民に訴える姿には思わず注目してしまいます。東京都知事や大阪府知事は毎日会見を行っていますが、本県の達増知事は40人を超えるクラスターが発生した時にも自ら先頭に立ち会見を行うことはしませんでした。

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昨年の改選後に自らを称した「ニュータイプの知事」とは火の粉を被らない、このような姿勢を指すのでしょうか?
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2020年12月19日

自動車産業の潮目

現代自動車、22年に日本再参入 FCVやEVに特化
【日本経済新聞電子版 2020/12/19 2:00 (2020/12/19 5:12更新)】


現代自動車は2022年に日本市場に再参入する。世界シェア首位の水素で走る燃料電池車(FCV)や電気自動車(EV)に特化して事業展開する。エンジン車で浸透しなかった海外勢にも日本で商機が広がっている。

現代自はまず22年に日本市場にFCV「ネクソ」を投入する。販売に必要な認証を取得済みだ。EVでは韓国などで販売する多目的スポーツ車(SUV)型の「コナ・エレクトリック」のほか、21年以降に発売するEVの新モデルの日本投入も検討している。販売体制の構築は今後本格化させるが、前回の販売網の活用も含めて検討する。

現代自は日本市場に01年に参入したが、知名度やブランド力の低さから苦戦。09年に撤退した。日本再参入にあたり、現代自は19年夏から日本市場でリサーチを開始。エンジン車では日本で浸透しなかったがEVやFCVの先端イメージをテコにすればブランドイメージを一新できるとみた。

EVやFCVの購入時の補助金引き上げなど日本政府による電動車の普及促進策も再参入を支えそうだ。水素ステーションやEV充電器などのインフラ整備も急ピッチで進むとみている。今年に入り仏プジョーや独アウディなど海外勢が、日本市場に相次ぎEVを投入している。

現代自は19年の世界販売台数が719万台(傘下の起亜自動車を含む)と世界5位。FCVでは75%程度(商用車含む)の世界シェアを握り、「ミライ」を販売するトヨタ自動車を大きく上回る。EVは25年までに23車種投入する計画で、近年、電動車に急速にカジを切っている。


自動車生産の世界の潮流は脱レシプロエンジンになっている。

トヨタ社の社長がFCVやEVの生産過程も含めるとトータルの環境負荷はどうなのかという疑問を呈していたが、大きな流れには逆らえない。故に次世代乗用車に最も危機感を抱いているのはトヨタ社であると言っていい。


先般の一般質問でトヨタ社の将来戦略について質問した。県がどれだけトヨタ社と密な情報交換をしているか探りを入れる意図があった。返ってきた答弁は極めて現状の延長戦上にあるものに言及したのみ。いつもなら知事にあなたはどこまで情報を得る行動をしているかと聞くところだったが、どうせ一通りやっているとしか答えが出てこないのでやめた(今年はコロナ禍ということもあり)。


いずれにせよトヨタのハイブリッドでしてやられた世界の他社はここぞとばかり反撃に売ってでるだろう。それが現代自動社の動向に表れている。中共の脱石油車宣言も少なからず影響を与えるだろう。もはや自動車産業もアメリカ一強ではなくなってきた。

今の県の姿勢は金ヶ崎の東日本トヨタ様様で終わっている。先先を読んだ動向を見据えて戦略を練らずして将来はない。

posted by 飯沢ただし at 23:23| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月18日

四日連続の大雪

大雪はこれまで何度も経験していますが、四日連続間断なく降り続く⛄といるのは生涯初と思われます。

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今日の午前中にようやくお日様が出てきましたので、溶けては来ましたが、まだまだ積んだところは山のままです。

初雪がこの豪雪ですから市中は大混乱。一関市内もそうですが奥羽市や北上市では交通にさらに難儀を極めているようです。

思い起こせば昨シーズンは超暖冬で私自身は一回も雪かきをすることはありませんでした。今シーズンはずっとこの調子なのでしょうか。コロナでやられて雪でやられて・・・ただ雪かきをするとちょうどいい汗をかくので体にはいいのですが。と言っている間にまた降ってきたようです😠

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2020年12月13日

人口減がひしひしと

私の住んでいる地域は典型的な中山間地帯です。

明治から昭和の20年代終わりまで人口の増大に伴い食料の確保のために条件が悪い中山間地でも新田開発が行われてきました。それはなんのことはない、生きていくためです。

私の自宅は祖父が薪炭業を伯父から受け継いだ時から、荷出し移出に便利な国鉄駅前にありましたが、その駅前街でも周りは田んぼに囲まれていました。駅前といっても町屋からちょっと離れたところに位置していましたので夏などは大量の虫が辺りを飛び回っていました。わざわざ田んぼの畦道を歩いて学校から帰宅したり、冬季には田んぼの中に入って凧揚げをしたり、春の高校野球が始まると近くの子たちと三角ベースに興じたり、まさに田んぼは生活に身近な存在でした。それは耕作者の方が年中しっかりと管理をしていたからです。


私が議員になった20年くらい前から休耕田がじわじわと増え始め、田んぼの所有者も高齢化によって自らの耕作が困難になり、人に頼むケースが多くなりました。それでもなんとか人頼みでも耕作だけは続けてきたのですが・・・

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この写真は私の家から道ひとつ隔てたところにある田んぼです。所有者のご家族は遠くに住んでおり、自宅も今は誰も住んでいません。以前は土地を貸して耕作していましたが、借り手の方も高齢を理由に耕作はすでに10年ほど前にやめています。

以前は自治会の環境整備活動で対応する地域もありましたが、今は自治会にもそんな余力はありません。

普段は車窓から見下ろす田んぼですが、田んぼに降り立ち、自分の目線で見ると、すでに手の施しようなく繁っている身の丈2メートル以上にもなる草木に圧倒されました。と、同時にこうした風景の拡大が予想されることにあらためて愕然としました。

当該地は駅にも近く便利な場所にあるので将来は宅地化の可能性は高いですが、他地区の沢奥の水田は間違いなく放置されていくのでしょう。

人口の激減はこうした場面に顕在化していきます。
posted by 飯沢ただし at 12:54| 岩手 ☀| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月09日

吉岡先生によるILC講演会@大東

大東ILC委員会(会長 小原玉義)と一関商工会議所大東地域運営委員会(会長 伊東義弘)の主催によるILC講演会が開催されました。

講師はお馴染み 岩手大学・岩手県立大学客員教授の吉岡正和先生です。

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吉岡先生が用意された資料には今日の講演会の題名は

「アジア初の巨大国際機関・ILCの概要と超少子高齢化・人口激減ニッポンのまちづくり」
一関市大東の皆さんとの草の根勉強会


今回はコロナ感染症対策を考慮して20名限定の会でした。
20名という人数でしたので双方向のやり取りが可能となり理解を深めるに有意義な会となりました。

@ILCの概要と近況
Aニッポンの実像
B我々は何をなすべきか

の三本立てでした。

最近、吉岡先生が強調されるのは、日本の科学立国たる存在感、実像が右肩下がりになっている厳しい現実です。事実(ファクト)を元にILCを契機として明確なビジョンによる持続可能な地域づくり・人づくりをしていく必要性です。

また、吉岡先生は東北の民間会社(主に製造業)を300社以上訪問して、ILC関連の技術とスピンオフできるか活動されておられます。このエネルギーには感嘆の一言です。

備忘録として本日示された数字

・ILC土木工事によって掘削される土量 360万m3 (新区界トンネル工事土量 70m3)➡想像を絶するような量ではない。
・ILC運転で必要となる電力 123万kw (北上市のキオクシア社は 243万kw)➡東北電力発電量の0.5%
・ILCランニングコスト 200憶円 (CERNは400憶円)

吉岡先生の話を聞いた20名は、ILCを梃に将来の地域づくりを考え・行動していくことのモチベーションが上がったことは間違いないと思います。
posted by 飯沢ただし at 23:50| 岩手 ☀| Comment(0) | ILC 【東北から世界に発信!】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月06日

宇宙誕生の起源解明へ

はやぶさ2のカプセル回収、日本へ輸送 JAXA
【日本経済新聞電子版 2020/12/6 3:07 (2020/12/6 8:50更新)】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日未明、小惑星探査機「はやぶさ2」を離れたカプセルがオーストラリア南部の砂漠に着地したと発表した。現地で待機するJAXAのチームは午前4時47分、ヘリコプターでカプセルを発見し、同7時32分カプセルを回収した。

カプセルは、地球と火星の間を回る小惑星「りゅうぐう」で取った砂が入っているとみられる。2010年に世界で初めて小惑星の一部を持ち帰った先代「はやぶさ」に続く快挙となった。カプセルの着地後、津田雄一プロジェクトマネージャは「本当に良かった。感動している」と語った。

遠い天体に着陸して物質を持ち帰る「サンプルリターン」に再び成功し、日本の技術力を世界に示した。高度な無人探査技術は月やその先の火星に向かう足がかりとなり得る。世界の宇宙開発競争に加わるなかで日本の強みとなる。

はやぶさ2は19年2月と7月にりゅうぐうに着陸し、地表と地中の両方から砂をカプセルに取り込んだとみられる。同4月には地表に弾丸を撃ち込み、地中の物質を露出させる実験にも成功した。月より遠い天体の地中にあった砂を持ち帰れば世界初の快挙だ。

小惑星は、地球のような惑星になりそこなった天体だ。太陽系が誕生した約46億年前の様子を残す「太陽系の化石」とされる。なかでも、りゅうぐうは「C型」と呼ばれ、生命のもとになる炭素が豊富なタイプの小惑星だ。

地球の生命は、太古の地球に衝突した小惑星が含んでいた有機物や水分がもとになったとする仮説がある。りゅうぐうの砂が含む物質を調べれば、私たち地球の生命がどこから来たのかといった謎や太陽系の成り立ちに迫る手掛かりをつかめる。


宇宙誕生の起源を知るにはいろいろな方法がある。

こうした証拠現物を採取して調べる方法。巨大望遠鏡を使って観察する方法など。

そしてHLC(ハドロンコライダー)やILC(リニアコライダー)などの大型研究施設を使って素粒子を研究する方法だ。日本が宇宙開発のみならず基礎科学の分野で世界における中心的役割を果たせることは大きな財産になる。JAXAも存在感を示した。次はKEKを核とした素粒子研究班の出番だ。

想像するだけでもわくわくする。
posted by 飯沢ただし at 23:48| 岩手 ☔| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月05日

東日本大震災津波を語り継ぐ日

昨日は総務常任委員会が開かれました。

常任委員会案を付託された議案と委員会発議にかかる条例案についてを審査しました。

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条例案の件は、私が所属する総務委員会では東日本大震災が発生した3月11日を県民の日「大切な人を想う日」とする条例の制定を求める請願が9月定例議会で採択されたことを受けて条例案の中身を検討してきました。審議の結果、難航した条例のタイトルは「東日本大震災を語り継ぐ日」となり、前文を含んだ条例案を委員会では決定しました。今月の9日からパブリックコメントの受付が始まり、時間は限られていますが来年の3月11日に間に合うように委員会での作業は継続して行われます。

総務部の総合防災室と復興局を合体させて来年度から新たに「防災復興部」を設置する議案の審査においては、私から総務部との並列関係による責任体制や他の部局も行っている減災体制強化をどの範囲まで管理するのかといった基本的な組織のあり方について質問をしました。組織改編は一定程度は執行権の範囲が大きいものと私なりには理解していますが、昨年度行った部局再編については私は今でも疑問を感じており、看板だけを替えて並べる商品は同じにならないようにこれからも議会の厳しい監視が必要と思っています。


その他、一般質問で提起したコロナ禍により急激に変化する社会に対応した目的達成型の県行政の組織転換と政策展開、ならびに政策評価について例示を示して現状が抱えている矛盾点の指摘と対応を迫りました。アクションプランにて来年度予算案の編成とともに対応を努力したいとの政策企画部長答弁がありました。2月議会で提案されるの議案ならびにアクションプランを注視したいと思います。

このままでいいと立ち止まった瞬間に組織は古くなっていきます。面子とか忖度を排して、とにかく県庁は全力で県民のための施策を立案し展開してほしいと思います。
posted by 飯沢ただし at 21:56| 岩手 ☔| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月01日

今日から師走

今日から12月。早いもので2020年も一カ月を切りました。
月ごとに替えているブログのプロフ写真は一日早く差し替えています。

今日は一般質問の当番日。県議会6期目で代表質問を含めてちょうど20回目になったようです。

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いつもなら知事へのバトルを挑むスタイルは今回は温存し、質問の内容は提案を含めた現状から是正を求めるものを中心にしましたので、嫌味連発を期待していた方には拍子抜けだったかもしれません。

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コロナ禍による社会の変化にいかに対応しているか。産業振興・人材育成を柱に据えた質問に心がけました。

保副知事はじめ部長・教育長には真摯な姿勢での答弁を頂いたと思っております。
最後の項目の県庁内のガバナンスについては、あくまで問題を顕在化することが目的であったのであの答弁以上は出て来ないことは覚悟してました。

質問と答弁がかみ合わないストレスを感じない一般質問もいいものです。本当はこれが普通なんでしょうがね。

しかし、我ながら画像と映像を確認すると西田昌司先生ばりに髪の毛が白くなりました。
posted by 飯沢ただし at 23:33| 岩手 ☁| Comment(2) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする