2020年10月28日

異例の選挙管理委員を選挙

昨日で長い長い9月定例議会は閉会しました。

13日の本会議で補正予算の議決していますので最終日の本会議は決算特別委員会の承認議決と総務委員会の請願陳情の取り扱いが主たる議事案件でした。今回は加えて選挙管理委員の任期満了が迫っているため選任議決の議案がありました。

選挙管理委員は県からの人事案件として提案する議案の形をとってなく、先例で選挙管理委員会の推薦名簿を議会が承認するという形式をとっています。いわゆる今まではそのまますんなり推薦名簿を是認してきたのです。


ところが、今回は前例のない方の名が名簿に連ねていたことから、1カ月前の代表者会議の時から異論が出ました。交渉会派の足並みがそろわないということは議会として指名推薦の形はとれなくなるので、そうなると選挙になります。選挙はなるべく避けたいという全会派の総意で議長に前例のない方の名簿を差し替えを県執行部にお願いに行くという行動も起こしましたが、結局県側は議会の意思をはねつけました。

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選挙は避けられないということで被選挙人の対象や補充員(選挙管理委員には補充員も併せて選出される)も含めるのかとの方法論の選択肢はたくさんあったのですが、最終的に推薦名簿に上がった4人を対象にすることに合意し(これも無駄な混乱を避けるための配慮です)、議会運営委員会に諮って昨日の選挙という極めて異例な形になったのでした。

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【10月28日 盛岡タイムス朝刊】


選挙管理委員を選挙で選出するという極めて異例なことが起こったにもかかわらず、本日の朝刊に取り上げたのは一社のみでした。(もしかしたら紙面の都合上ということで明日以降に取り上げられることを期待したいですが・・・)

選挙になった原因は明白です。以下は私の個人的な意見です。(私たち「いわて県民クラブ」の会派としては議論を尽くしましたが意思統一には至りませんでした。人事案件というデリケートな事案ゆえに無理やりあえて結論を導くこともしませんでした。)

県庁を俯瞰し統括する特別職の副知事という要職にあられた方が、県の単体の委員会に堂々と推薦されているということです。このような例は過去にありません。

県側の推薦根拠とすれば前任者も県立大学の理事長職という肩書を横滑りしたということなのでしょうが、私も盛岡タイムスのインタビューで指摘していた通り、前副知事職にあったということは委員長職になる予定の法曹界から選出された方はじめ他の委員に要らぬ圧力を与える可能性があり、公平公正な選挙運営という委員会の在り方を脅かすことにつながりかねません。いわゆる委員会のバランスを崩すことにもなりかねないということです。

慎重に推察して県庁内でも私と同じ意見を持つ方は少なからず存在していると思うのですが、残念ながらそれは絶対に顕在化しません。それはメディアが積極的に取り上げないことからもその理由を十分に想像できると思います。

選挙を回避するために議長まで動いたのに頑なに拒否する県。議長の労苦を無駄にしてまで守らなければならないものとは何なんでしょうか?私の知っている部長以上の要職を経験した方は後輩たちがが頑張っているから陰から見守るという方がほとんどだと思い起こしますが・・・

将来を支える人を育てるという大事な庁内文化の行く末が大変心配です。職員でもない一介の議員がこんなことを言うのはおこがましいかもしれませんが、民間と行政の違いこそあれ管理職が人を上手に使うのは永遠のテーマであり、先人が培ってきた人材育成の風土は大事にしなければならないと私は常々考えている故と思し召し下さい。
posted by 飯沢ただし at 23:10| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする