本日IGR(いわて銀河鉄道)の取締役会が開かれ、令和2年度の収支見通しが発表された。
当期損益は ▲2億8,250万円(計画比:▲1憶170万円)
営業収入は 当初計画46億1,580万円 ➡ 収支見通し41億8,980万円
営業費は 当初計画48憶1,010万円 ➡ 収支見通し46億5,510万円
営業収入減の主な要因は、コロナウイルス拡大の影響による旅客運輸収入の減 ▲2.1憶、JR線路使用料収入の減 ▲1.1憶、運輸雑収入の減 ▲1億円によるものとしている。
創業以来最大の赤字見込みである。
本年はコロナという不測の外的要因があったことは避けられないことではあるが、原因はそれだけではない。
人口減などの将来推計を見越した中期計画の甘さ、何より「自分が社長のうちは黒字が見込めるから費用対効果など考えずにバンバンやれ!」という経営方針を掲げて滅茶苦茶な経営を行った前社長の負の遺産があまりに大きい。あまつさえ数々の不祥事のが重なった。県が50%超を出資する第三セクターにもかかわらず前社長の独断専横の暴挙を誰も止められなかった県の責任は大きい。私たちは何度も社長の交代を提言してきたが、結局は県は進言を無視し、在任予定期間ギリギリまで社長の座に就かせたままだった。こうした赤字体質になった責任を誰も追及しないし、誰も責任をとらない。実に不可解な状況をいまさらのように思い出される。
「企業は生き物である。」この金言を無視して行ったツケが回っているのである。
浅沼社長にはまことにご苦労様であるが、何とか立て直して県民に信頼される会社にしてほしいと願うばかりである。