【8/20(木) 毎日新聞 17:22配信】
福岡市中央区の大濠公園能楽堂で19日に始まった第61期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)の第4局は20日午後4時59分、初挑戦の藤井聡太棋聖(18)が木村一基王位(47)に80手で勝ち、4連勝で王位を奪取した。藤井は7月に獲得した棋聖と合わせ、18歳1カ月の史上最年少で2冠となった。またタイトル通算2期により、史上最年少で八段に昇段した。
これまでの最年少2冠の記録は羽生善治九段(49)が1992年に打ち立てた21歳11カ月(王座、棋王)で、28年ぶりに3年10カ月更新した。一方、最年少八段は、加藤一二三九段(80)が58年に作った18歳3カ月(順位戦A級昇級による)の記録を62年ぶりに塗り替えた。
藤井の三つ目のタイトル挑戦は、挑戦者決定リーグに残留している第70期王将戦七番勝負(2021年1月開幕の見込み)が最速となる可能性がある。挑戦者になれば、棋聖戦に続き、先週、名人位を獲得した渡辺明王将(36)との2度目のタイトル戦となる。

藤井聡太棋士はこのコロナ禍の中で一杯の清涼剤だ!
4タテで二冠目の王位を奪取とは恐れ入りました。まさに藤井時代の幕開けでしょう。これからもどんどん強くなってほしいです。
藤井二冠への期待値は前回の棋聖奪取の時に記事を書いたので今日はこれまで。
本日は敗れた木村一基棋士について記したいと思います。

タイトル戦7回目の挑戦にして昨年初めて王位タイトルを手にした苦労人。たった一年でタイトルを明け渡すことになってしまいました。
今日も投了時の所作も潔くしっかり形を決めておられていて人柄を感じ取ることができます。
勝負の世界は厳しく、強いものが勝ち、弱いものが負けます。特に将棋はチェスとは異なり取った駒を使えるゲームなので、駒と駒がぶつかる激しさはより厳しさを感じます。

木村一基棋士は負けてもなお、「力不足で一から出直します」とのコメントには感動しました。47歳にしてこの言葉を発することができる人は将棋界でも多くはいないでしょう。藤井時代の到来ですが、ぜひとも木村一基棋士には何かのタイトル戦で一矢報えることを期待し応援したいと思います。