8月というのに梅雨は明けず、世の中は閉塞感に漂い、まことに気分が晴れない。
例年ならば今週末は夏祭りのはしごでてんやわんやの忙しさなのだが、最近は堂々と人に会って話をするのも憚られる雰囲気である。
本県の武漢由来ウイルスの感染確認者が4名となり、ますます重苦しさが増している感じがする。このままのペースだとお盆までには何とか鎮静化と願っていたものもこうなるとインフルエンザの流行する冬までには・・・となりそうだ。インフルエンザが流行する季節まで引っ張られると医療機関が対応しきれなくなる。その最悪の予測を見据えた県内の医療体制の確保対策が必要になろう。
感染者は完全隔離。非感染者は経済を回すために衛生措置を十分にして頑張ってもらう。もうその方針を明確にしたほうがいい。
そのためには検査体制をいつでもどこでも誰でも簡単に受けられるようにしなければならない。発熱外来だけでなくちょっとでも心配な人がすぐに検査に行ける工夫が必要ではないか。
同じようなことを達増知事も情報発信しているのだろうが、伝わり切っていない。
これまでも同様なことを議会で追及すれば「ちゃんとやっている」と返され、第三者的視点で分析した効果がまったく検証されていない。とにもかくにも感染者が短期間で複数確認されていることはクラスターが発生するリスクが高まっている。衛生防御だけでなく、その先を見据えた情報発信を県民にしっかりとすべきである。