2020年06月20日

多様性を認める社会を

全米で「奴隷解放記念日」デモ 高い注目、祝日化相次ぐ

 【時事通信 6/20(土) 13:35配信】

 米国の「奴隷解放記念日(ジューンティーンス)」に当たる19日、人種差別に抗議するデモが全米各地で行われた。

 米メディアによると、奴隷解放記念日は伝統的に黒人を中心に祝われてきたが、中西部ミネソタ州での白人警官による黒人男性暴行死事件を機に人種差別抗議デモが広がったのを受け、改めて注目が集まった。祝日に指定する自治体も相次いでいる。

 「うまくいくと信じている」。ニューヨークで行われた抗議デモでは、こうシュプレヒコールを上げながら、さまざまな人種の若者が社会の変化の実現を求めて行進した。デモは首都ワシントンや南部アトランタなどでも実施され、ニューヨーク・タイムズ紙は「何百万人もの米国人がかつてない規模で祝った」と伝えた。

 奴隷解放記念日は、南北戦争で奴隷制度存続を主張した南軍のリー将軍が降伏した後の1865年6月19日に南部テキサス州ガルベストンで黒人奴隷が解放されたことを記念する日。米メディアによると、これまで親族が集まったり、パレードが行われたりしてきたが、黒人社会以外には広く認識されてこなかった。



黒人男性暴行死事件が契機となり全米で抗議デモが続いています。多様性(ダイバーシティ)を推進することは現社会のトレンドであり、価値観の多様化を認める社会をつくることを叫んでいる米国がいまだに人種差別の問題を抱えているのです。なんとも矛盾だらけですが、これが現実なのです。

You've got to be taught
To hate and fear,
You've got to be taught
From year to year,
It's got to be drummed
In your dear little ear
You've got to be carefully taught.
You've got to be taught to be afraid
Of people whose eyes are oddly made,
And people whose skin is a diff'rent shade,
You've got to be carefully taught.

You've got to be taught before it's too late,
Before you are six or seven or eight,
To hate all the people your relatives hate,
You've got to be carefully taught

映画「南太平洋」でケーブル中尉が苦悩を歌に込めたのを思いだします。〜知らないうちに教え込まれることを〜

人種差別で大きな衝撃を受けたのは映画「アラバマ物語」でした。

alabamax.jpg


白人女性に対する婦女暴行事件で、黒人容疑者の弁護人を受けた主人公は、陪審員は全て白人という被告人にとっては絶望的な状況で滔々と弁護を開始するが、客観的な証拠が不十分なのにもかかわらず結局黒人容疑者は有罪となってしまう。有罪判決に落胆した容疑者は護送中に脱走して銃で撃たれて死亡する。

法によって裁かれるはずの法廷が社会の壁によって人命が失われてしまうという悲惨な結果でした。

mexicocityx.jpg


メキシコ五輪の表彰式で表彰台に立った米国人の二人の選手がが黒い手袋をはめて拳を突き出し黒人差別の抗議行動をした場面は後で知りましたが、これも衝撃を受けたシーンでした。


今回はコロナウイルスによる影響も重なって人種差別と格差社会問題が複雑に絡んだものと推察しますが、未来を志向する私たちはしっかりと意識を持たないと変わっていかないことは間違いないです。

posted by 飯沢ただし at 23:44| 岩手 ☀| Comment(0) | My Opinion 【意見を申す】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする