2020年05月24日

岩手の不思議

感染ゼロの岩手は「幸運としか言いようがない」…米紙

【2020/05/20 09:07  読売新聞電子版】

 「2011年に津波に襲われた岩手は、47都道府県で唯一新型コロナウイルスの感染が報告されていない」――。米国の有力紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)15日、コロナウイルスをめぐる岩手県の状況を記事で取り上げた。

 記事は、感染未確認の現状を「幸運としか言いようがない」とし、「おそらく地理的な要因もあるだろう。山が多い地形が、沿岸部の小さな自治体と都市部を隔てている」と推測した。

 一方で、「理由付けができるとすればその程度でしかない」とも記し、「米コネティカット州とほぼ同じ広さに約130万人が住む」「盛岡は北日本で最も大きい都市の一つで米ピッツバーグと同程度の人口を誇る。新幹線の主要駅がある」などと紹介。「県の外出自粛要請を守り徹底する県民の姿勢」が要因だとの見方を伝えた。PCR検査の実施件数が都道府県で最も少ないことも触れ、「未確認の感染例が存在した可能性がある」との声も載せた。県外客の入店を断る店や自治体の水際対策なども取り上げた。


国内のみならず海外でも岩手県感染ゼロが注目されているようです。

ウォール・ストリートジャーナルの論説は実によく分析されていて的を得ているとお思います。確かにPCR検査の実施件数が少ないことは各方面から指摘を受けていますが、だとしても罹患報告がないのも事実。これは県民がリスクを重く理解して衛生確保をしっかり行い、首都圏などにいる家族や関係者に帰って来るなと強く懇願しているのも功を奏しているでしょう。

一方、このゼロ状態が続いていることにより他県からの来県者に対して過敏な行動をしている例が報告されるようになり、ついには知事が「罹患しても責めることはしませんから」発言まで飛び出しました。それを言うなら責めませんより、仮に罹患しても本県の医療体制の備えをしっかり行いさらに充実するよう努力しています程度で良かったとは思いますが。


とにかくこの誠実な県民性がゼロに貢献していることは間違いないことですから、この際、リモートワーク受け入れ先進県や安心安全な農作物あってこそこの結果に至っている岩手県とか、もっとゼロという事実を大いに情報発信すべきと私は思うのです。耐え忍ぶ岩手県の美徳からさらに大きなビジネスチャンスを掴む二次展開を目指す情報戦略が必要です。
posted by 飯沢ただし at 23:55| 岩手 ☁| Comment(0) | My Diary  【ふつうの日記】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする